281. 忍びの者
この映画に登場する忍者は、何だかみんなプロ意識が薄いよ。「忍者には一人の女を想ってはいけないという、固い決まりが有るんだ」って、意思弱すぎだよ雷蔵さぁーん。けど楽しかった。物語のサプライズが前半にあり、忍者アクションは定番ながらふんだんに盛り込まれ(個人的に一番凄かったのは魚釣りだけど)、ラストは迫力ある合戦シーンで魅せる。猛毒をもモノともしない信長のパワーが光ります。 6点(2004-08-31 04:19:43) |
282. 大菩薩峠 完結篇(1959)
《ネタバレ》 死神よりも冷酷、永遠の闇を生きる机龍之介。凄まじいラストシーンでは狂気と悲劇が入り交じり、崩壊する橋からはどこかカタルシスさえ感じられ、複雑に入り交じった感動を覚える。見終わって思えば壮大な物語だった。こういう、時間の流れを感じる映画が好きだ。 6点(2004-08-30 03:03:04) |
283. 大菩薩峠 第二部
片岡千恵蔵は一人別世界。その場の空気が一瞬で緊張し、静かに声が響き渡る。ラスト、槍での立ち回りの迫力は凄まじい。魂から発する演技を見せつけられた。 6点(2004-08-30 02:59:12) |
284. ザ・コア
ドラゴンでも出てくりゃよかったな。 6点(2004-08-17 18:27:12)(笑:1票) |
285. スチームボーイ STEAM BOY
もちろん期待はしていたが、小西真奈美が驚くほど上手い。誇張なしで、言われなければプロだと思ってしまうほど。雑誌のインタビューでは「アニメを見て研究した」と言っていたが、真面目な方だろうから、きっと相当練習したんだろうなぁ。自由奔放なスカーレットが完全にハマっていて、とても魅力的なキャラクターになっている。声だけでなく命を吹き込んだというか。 最近はアニメや吹き替えで本業以外のタレントを声優に使う事が批判を浴びているが、本作の小西真奈美、そして真っ直ぐで伸び伸びした声が心地いい鈴木杏、彼女たちがその可能性を見事に証明してくれた。 6点(2004-07-17 19:06:52) |
286. エル・マリアッチ
ロドリゲス監督はこの映画の制作資金を得るため、怪しい新薬テストの実験に参加し、1ヶ月間隔離されている間に脚本を書き上げたという。機材もタダ同然で借り、友人や知人に出演を頼み込み、監督、脚本、撮影、編集、その他やれることはすべて自分でこなし完成された映画である。 良い映画とは何なのか。 これは完全に持論だが、大作でも自主制作でも、制作費が安くとも、ヒットしなくとも、賞に無縁でも、いや、たとえつまらなくとも、誰からも評価されなくとも、平均点が1点でも、そんなことが映画の価値を決めるわけではないんじゃないのか。 むしろ映画の価値に差などはない。 面白い映画とつまらない映画はあるが、良い映画と悪い映画は無い。 映画に正解など無いのだから、最終的には作り手が表現したかった事、語りたかった事、見せたかった事、それをどれだけやり抜けたか、だれも判ってくれなくとも胸を張って自分の映画を愛していられるか、それこそが映画が存在する意味なのだと今は思う。 この「エル・マリアッチ」からはロドリゲス監督の、映画への情熱がムシムシと伝わってくる。自分の作品への愛がギラギラと反射してくる。カメラも、フィルムも、こういう男に使われる事を心底喜んでいる気さえしてくる。 こういう人間がいる限り、面白い映画が尽きる事は無いんだろうな。 そして、映画を観ているうちに、自分でもやってみたくなるから面白い。 これが錯覚なのかどうかは知らないが、恐らくみんなちょっとはそう思うんじゃないか。 取り敢えず次の休み辺りに友達に電話して、「ハリウッドに行かねぇか」と口説いてみることにした。 6点(2004-06-17 21:12:27)(良:3票) |
287. ナチュラル・ボーン・キラーズ
殺人を犯した小学生をネット上でアイドルとして祭り上げる。 日本の今の現実として、この映画を笑えない状況が間違いなく存在する。 「人が人を殺してはいけない」なんていうのは肉食の人間が勝手に作り出したルールだけど、俺らは人が死ぬ痛みを知っているわけで、牛や鳥の死体をガッツいて喰いながらも人が死ねば涙する。 けどその痛みの感覚を失った、あるいは麻痺した、もしかしたら生まれた時から持っていなかった人間にとっては、ムカつく人を殺すなんてのはナンテコト無いのかもしれない。 やっぱり幸せな家庭をつくって、そこで育つべきなんだよ。そしたら家族を失うことの、人を失うことの痛みが分かるだろうから。 人殺しは映画の中だけで充分。これ、薄っぺらく聞こえるかもしんないけど、俺は大マジなんで。 6点(2004-06-16 21:52:13) |
288. デイ・アフター・トゥモロー
7点満点の6点。何か書こうと思ったが、帰る途中に忘れてしまった。 6点(2004-06-06 20:16:59)(笑:1票) (良:1票) |
289. ストレンジャー・ザン・パラダイス
数秒間の黒い空白に仕切られた、四角いモノクロの映像たち。 一つのカメラに映されたそれらが、何て事の無い日常を映し出していく。 喩えるならばアルバムを開いている感覚。 6点(2004-06-01 20:07:18) |
290. U・ボート
幻想という名の希望、現実という名の地獄。血と汗と糞尿とオイルに包まれた航海日誌。今日も青い地球が赤黒く染まる。 6点(2004-05-27 20:37:36) |
291. ラ・ジュテ
《ネタバレ》 目覚めた彼女が優しく微笑む。たったそれだけのシーンに深く心を揺さぶられ、何度も頭でリプレイされる。こんな映画は他に無い。 6点(2004-05-23 13:12:27) |
292. PiCNiC(1994)
こうやって見ると、この国は塀ばかりだな。何がそんなに怖いんだろう? 6点(2004-05-20 17:47:51) |
293. 仁義なき戦い
恐らく最も熱い時代に、最も熱い人間が、最も熱い魂を込めてつくった映画。冷めたオイラは浮いちゃいます。 6点(2004-05-01 20:06:06)(良:1票) |
294. ニキータ
チェッキー・カリョがアンタッチャブルのボケに見えた。 6点(2004-04-03 23:13:23) |
295. APPLESEED アップルシード
長いあいだ抑制されてきた性欲が一気に目覚めたら、オリュンポスは凄い事になりそうだ。”夜の非核大戦”が起きたりして?! 6点(2004-03-27 21:29:16)(笑:4票) |
296. アウト・オブ・サイト
ジェニファー・ロペスに踏みつけられるなら喜んで逮捕されますぞ。わしゃ。 6点(2004-03-16 15:44:58) |
297. サンセット大通り
『何がジェーンに起ったか?』を最近観たこともあって、往年の大女優の晩年の悲劇がずしりと身に染みる。久々に映画を観て嫌な汗をかいた、グロリアさんのラストの狂気。サスペンスというよりホラー。きっとアカデミーの会員は恐ろしすぎて賞をあげるのをためらってしまったのだろう。執事は気味悪く、偏屈し、不気味であるが究極の愛。主人公のジョーはどう見ても売れない脚本家というより映画スターだが、死体の回想という物語の構成は見事。つまるところ、『何がジョーに起ったか?』。 6点(2004-03-03 01:35:27) |
298. 完全なる飼育
中1のときにレンタルで観た。 エロティックのコーナーから、さりげなくビデオを抜くときの緊張感。誰かに見られているのでは?という不安。/カウンターで、会計が済むまでの果てしない数秒間。「こちらの商品は・・・」と言われるのでは?という不安。 当時の自分としては最大級の勇気だった。昔観た映画というものは、音楽と一緒でその頃の思い出と一緒に記憶が甦るもの。クラスの友達数人と一緒に見て、一瞬ヒーロー的存在になったなぁ。 ホントは隣にあった「憧れの女教師」の方がよかったんだけどね。そこまでの勇気は・・・。 6点(2004-02-29 23:29:27)(笑:1票) |
299. イノセンス
「アントニオ、それはいのき。」 ・・・。 よく分からなかったので、こんなクダラナイ駄洒落を言うぐらいしか・・・。 6点(2004-02-28 17:13:46)(笑:3票) |
300. フレンチ・コネクション2
予想は付いてたけど、実話をベースにした前作とは違い、普通のアクション映画になってしまっている。これはこれでそう悪くはないのだが、ハードで骨太な空気感はフランスの美しい町並みには合わず、やっぱアメリカの冷たさあってのもの。麻薬の恐ろしさを痛感するという意味では「レクイエム・フォー・ドリーム」に次ぐ。 6点(2004-02-20 17:08:19) |