41. 風の谷のナウシカ
私は「地球を守ろう」という言葉が嫌いだ。何と傲慢な言葉だろう。木を伐らないことも、海や大気を汚さないことも、全ては人間の未来のためであって、わざわざ「守ら」なくても地球それ自体は銀河系に生き続けるのに、地球が人間という生き物を創造した時点で自然環境が破壊されることなど予想範囲内だったかも知れないのに、まるで地球の運命がヒトの手の中にあるかのようだ。 ナウシカはその小さき身体で、人間など自然の前では無力で取るに足らないものであるということを感じ取っていく。その無力さに挫折を繰り返しながらも、他の人間とは明らかに違う「自らに課せられた役割」を探して闘い続けるのだ。「強い」とか「美しい」とか「神々しい」とか、そのようなすべての形容詞を並べてもなおナウシカを表現することは出来ない。全ての言葉や感情を超越した存在。もしも「優しさ(厳しさ)」とか「強さ(弱さ)」とか「愛(憎しみ)」だとかをカタチにすることができたら、それが「ナウシカ」なのだろう。 10点(2004-06-05 10:22:06)(良:2票) |
42. スタンド・バイ・ミー
クリス君。おねえさんは本気で君を抱きしめたいと思っちゃったよ。 8点(2004-06-04 18:32:55) |
43. HANA-BI
身を切るほど乾いた空気。ときどき挿入される絵もどこか病的で胸を刺す。ラストに感じるのは、一種のカタルシス。良かったね、間違ってなかったんだね、って愛しい気持ちになりました。 8点(2004-05-10 23:24:44) |
44. メメント
《ネタバレ》 彼は自らこの病気になることを選び、「犯人」を見つけてはまたリセットするという永遠のループを望んだ。記憶が数分しかもたないことより、こんな選択をしてることのほうがよっぽど重症。 8点(2004-05-10 23:06:37) |
45. ライフ・イズ・ビューティフル
前半のベニーニのテンションについてくのは結構苦しい。それを越えた中盤以降はさくさく観れた。苦境を「笑い」で乗り越えよう的なスタンスはパッチアダムスと共通するかも、と思ったりしたけど、こちらは対象が実の息子なので偽善的なものを感じることもなく素直に受け入れられ、子供の笑顔に救いを感じました。 8点(2004-05-10 23:04:31) |
46. 鮫肌男と桃尻女
冒頭の浅野忠信にはエロスを感じてしまいました。その後はなにしろ山田が強烈です。トイレブースでのやりとりがもう...。 8点(2004-05-10 22:57:02) |
47. Kids Return キッズ・リターン
あの自転車が、若くして挫折を味わったふたりを再びつないでくれる。まだ見ぬ希望に向かって走り出させる。観るたびになんとなく悔しい気持ちが強くなるのは、「青春」への憧れなんだろうな。---この作品、欧州ではとても残酷で絶望的な映画だと位置付けられるそうです。多くの日本人に「まだまだこれから!」と感じさせるラストも、彼らには「もう終わっちゃったのに、そんなことにも気づいてねーよこいつら」と思えるんだと。改めて映画は受け取る側によって大きくその意味を変えるものなのだと実感しました。 8点(2004-04-22 20:33:37) |
48. ツイン・ピークス〈TVM〉
何なんでしょうねこれは。あたしは見ちゃいけないものを見たんでしょうか。 1点(2004-04-12 14:02:55) |
49. ダンサー・イン・ザ・ダーク
どんなに暗くて悲惨な内容でも、それに対して怒りを覚えたり、何らかの答えを見つけたりしたいものです。 私は得たのは、ただただ重苦しい気持ちと「で、私にどうしろと?」という思いだけ。「しょぼ映画」とは違って、「嫌~な映画」。 2点(2004-03-31 22:38:28) |
50. フロム・ヘル
キスシーンばっかり繰り返し見た。たまらん・・・。 7点(2004-03-31 22:35:18) |
51. ルパン三世 カリオストロの城
何度観ても毎回あのおじさまには心を盗まれてしまう。クラリスよ、いい恋をしたね。 7点(2004-03-28 02:56:35) |
52. タイタンズを忘れない
ルールがさっぱりわからずキョトーンとしてしまった。 4点(2004-03-28 02:47:37) |
53. A.I.
人間は水とアミノ酸とエゴで出来ている。知能ばかり高い、愚かな生き物である。デイビッドを見ているとナウシカやグリーンマイルのジョン・コーフィを思い出す。恐ろしいまでに澄んだ心を持った者。彼らには、自分の中の醜い部分に改めて気付かされる。 7点(2004-03-27 23:36:04) |
54. 猟奇的な彼女
キョヌがアメザリの平井に見えてしゃあない。似すぎだろ!おかげでしょっぱなから親近感をもって見られました。このテのラブストーリーではあまり泣かない私をしっかり泣かせてくれた作品。恥ずかしながら、私にも若干サディスティックな一面があるので・・・。 7点(2004-03-27 22:48:06) |
55. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 最初に郵便物をビリビリ開封しているのを見て、このことがいつバレるかと心配してたので、あのラストはとてもホッとした(笑)。DRIVEは寺島進の強烈なキャラクターで引っ張っていってるが、こちらはじわじわ笑える。事実、見た直後より今の方がニヤニヤしてしまっている。 7点(2004-03-25 23:17:55) |
56. 容疑者(2002)
私にはまだ子供がいないけど、産まれたら精一杯愛そうと思う。 7点(2004-03-15 10:52:28) |
57. 耳をすませば(1995)
《ネタバレ》 悩んだり、焦ったり、背伸びしたり。誰もが思春期に感じたような、キュウンとするあの感じ!ああ、懐かしい。みなさんが違和感を感じているプロポーズに関しても、実はあたしも十代の頃は照れもせず「結婚しようね」なんて言ってたりしたのでこれまたリアル(笑)。鑑賞中、恥ずかしながら雫と同じ目線になれた自分を嬉しく思った。 8点(2004-03-13 19:04:45) |
58. デンジャラス・ビューティー
まぁ、彼女は最初からカワイイんだけど。 7点(2004-03-12 18:14:01) |
59. 十二人の怒れる男(1957)
感服。 8点(2004-03-09 23:36:19) |
60. たそがれ清兵衛
いまだに「真田広之=高校教師」だった私にとって、これは革命。最初から最後まで彼の魅力にグイグイ引っ張られてしまった。清兵衛の優しい性格が全体に滲み出ている上、果たし合いはこれ以上ない程男前だった。ラストの勝ち方はちょっと間抜けだけど。メディアも宮沢りえの7冠だか8冠だかを騒ぐ前に真田広之の殺陣をほめてやってくれよ。頼むから。---地上波放送にて二回目の鑑賞(サッカーと二股で)。↓おっしゃる通り、清兵衛には色気がある。静かな男の色気。ラストサムライの氏尾には無い匂い。あぁ、思い出したらなんかドキドキしてきた。清兵衛さまのところなば、嫁さ行ってもえがんす。 8点(2004-03-06 18:01:43)(笑:1票) |