97.テレビドラマで何度も藤沢世界の破壊を目の当たりにしてきたので、観た当時はそういう中ではまともなほうだと思いました。これまでの藤沢作品のドラマ化は、カレーのルーを使っているのに「これ、ビーフシチューじゃねえか!」って作品が多かったんですよ。それらと比べれば、この作品は山田テイストはするけれども確かにカレーには仕上がっています。しかし、ドラマ「蝉しぐれ」が偉大すぎて今となってはかすんでしまうかも。。。真田広之と宮沢りえのおさえた演技に助けられたと思います。山田監督特有のユーモアは、藤沢世界にはアンマッチでしたね。小林捻持は、個人的にはもう藤沢作品出入り禁止!(怒)「こんなところにこの木は生えるか?」とか、果し合いと上意討ちが混同されている(複数の原作を合体させたためこういうことが起こっています)など、細部を見ると突っ込みたくなるところは多いです。ストーリーや映画全体のスケールを見ても、果たして別の監督が同じ内容のものを作ってここまで評価されたかどうかは微妙です。しかし、庄内の風景という新たな自然美としての舞台を紹介したことは、今後につながるのではないでしょうか? 【神谷玄次郎】さん 6点(2003-12-16 21:38:07) |
96.真田広之ラストサムライに出てたよな・・・関係ないかw細部までこだわった道具はすばらしい、リアリティ面は100点かな。井上揚水殿のうたはあってないなぁ 【PPOSSTU】さん 8点(2003-12-13 23:40:41) |
95.清貧。いや正貧?愚痴を言わず、人のせいにせず、くさらず、へこまない生き方に感銘。なかなか出来ないよ。「ギルバートグレイプ」をちょっと思い出してしまった。もう少し子供へ対する愛情が描けていたら、清兵衛の潔い生き方がいきてきたと思います。山田洋次だけにもう少し会話の面白さを期待していました。数々の賞も含め評判が良かったからもう少し盛りあがるかなと思ったのですが、そこそこ面白かったです。「決められたリズム」いい歌~。 【チューン】さん 7点(2003-12-11 11:00:28) |
94.良くも悪くも日本人、て感じです。まだ私には共感せざる感情なのかな。家族をもてば分かるのでしょうか。 【ガーデンノーム】さん 5点(2003-12-01 12:40:09) |
93.かなり狭い範囲で話が展開してわかりやすかった。藩命を受けるとこあたりからが良かった。出先の14型で観た為、対決シーンの迫力半減した。小林稔侍のスタイルは正直苦手。 【スルフィスタ】さん 6点(2003-11-30 01:06:42) |
92.日本アカデミー賞ほぼ総ナメ。納得でがんす。宮沢りえ、演技上手いね。ただ、【ぼくらの七日間戦争】の方がかわいかったけどね。ここは譲れない。ロリコンと呼ばれようとも譲れない。それと真田広之も抑えた演技が素晴らしいね。真田広之を使っとけば間違いないだろうっていう気がする。きっと監督からの信頼も厚いんだろうね。あと、山田洋次監督は相変わらずきっちりした映画を作ってる。『おれは曲がった映画は作らないんだかんな!』っていう感じだね。奇をてらった映画は作らないし、観客は誰でも受け入れるような包容力がある。大衆に媚びてるだけってな批判はしたくないね。貴重な監督だよ。 【ブン】さん 8点(2003-11-25 19:21:48) |
91.淡々と静かに進んでいるようで実は燃えるような感じがした。素晴らしい自然がとても気持ちよかった。 【めめこ】さん 9点(2003-11-24 11:34:07) (良:1票) |
90.この映画は素直に”良い”と言えます。ただ「現在のサラリーマンと通ずるものがある」と、よく言われますが、全然違うと思います(笑)。そういう狭い範囲で観賞してはいけないと思います。清兵衛の中にはいろいろな愛があって、それを命をかけて守ろうとしているんです。その清兵衛を、ただのサラリーマンにはしてほしくないですね。 【Φ’s】さん 7点(2003-11-22 19:12:57) |
89.井上陽水の「決められたリズム」がぴったり合うこの映画。淡々とサラリーマン武士の悲哀と幸福を描いた佳作。真田広之という俳優さんがこういう役もできたのかと感心。 【海野やよい】さん 7点(2003-11-16 19:15:20) |
88.いわゆる良い話というやつだと思う。しかしながら今ひとつ乗り切れなかったのは、主人公がもっと時代の流れに逆らって力強く生きられなかったのかなというところだと思う。ところで「骨」を食らうシーンで一気に興ざめたのは僕だけではないのでは!? 【たにっち】さん 6点(2003-11-16 19:02:07) |
|
87.ただただシリアル路線。時代劇にありがちなストーリーだと思うし、世間がそれ程評価するのはよく分からなかった。でも時代劇はどれもしみじみ心に残りますよね~。 【凛々】さん 5点(2003-11-05 14:36:48) |
86.めっちゃええ作品ですね。清兵衛さん、ええ人やね。清兵衛さんは剣じゃ座頭市にも、拝一刀にも、紋次郎にもボロ負けやけど家族を大事にすることじゃ、ぜ~ったい負けてないね。(大五郎ゴメン) |
85.藤沢周平の作品によく登場する「海坂藩」とは,彼の故郷鶴岡,即ち庄内藩のことですが,個人的にその隣町生まれである私にとって,ついつい手前勝手な感情移入と愛着をもって彼の諸作品に対してきました。そうした意味でも映像化された本作に対する期待は大きかったですし,逆に多くの人たちに賞賛されている本作に対して「どれほどのもんか見てやろうじゃねえか」みたいないつもの天の邪鬼も頭をもたげていました。いろいろ突っ込んでみると,まず登場人物の庄内弁ですが,残念ながらかなりイントネーションの違いが散見され,東北=ズーズー弁といった偏見を助長するような結果となりそうなのが残念でした(尤も,山形は県が3つあるような地勢なので,秋田に近い庄内弁は訛が強いのですが・・)。あと,あのお城はどこで撮ったのか(エンドロールを見落としてしまったので・・),鶴岡の城は典型的な平城なのにどう見ても平山城に見えてしまうし,月代ぼうぼうの清兵衛の風貌も侍らしくはない。その他↓皆さんがご指摘のことを私も感じました。ただ,藤沢文学の根底にあるのが,最終的に本作のような人間肯定の理念であるならば,本作は原作の味わいを妙に歪曲させず,且つ無用に声高になることもなく,あくまでも淡々とした筆致で,それでいて十分なテンションを保ちながら,あたかも60年代の時代劇を彷彿させるようなくすんだ色合いのトーンとカメラワークをもってして,それを十分に感じさせるものとなっていたと思います。ピューリタンでストイックな清兵衛の生き方には賛否両論あるでしょうが,私としては自分とは正反対であることを棚上げしても是としたいものです。真田広之と宮沢りえの共演て,平成3年の某大河ドラマ以来ではないか,と思いますが,すごくしっくりいっている感じでしたし,脇を固める役者たちも(方言に注文をしつつも)子役を含めて熱演だったと思います。少なくとも,「助太刀屋助六」や黒澤の遺稿とも云うべき「雨あがる」などと比しても,こちらの圧勝だと思います。見事な出羽富士や月山の撮影ポイントは羽黒町か三川町でしょうか。郷愁を無性にかき立てられます。 【koshi】さん 8点(2003-11-02 21:12:56) (良:1票) |
84.え?これで終わりなの?と思った。私は途中大事な事を見落としてしまったんじゃないかと不安になった・・・。宮沢りえちゃんは、大人になったなあーって感じ。よかったです。子ども達を思う、真田ひろゆきもよかった。人として立派だけど、みんなに「臭い」って言われるお父さんはいやだな。 【むぎむぎ♪】さん 4点(2003-11-01 08:20:32) (笑:1票) |
83.丁寧に作った、いい作品だと思います。でも、藤沢作品になじんだ自分には、やっぱり少し違和感があった。叙情性も、ちょっとじめっとしていたし、それに、なによりも藤沢作品独特の、とぼけたユーモアがなくて、それが残念。真面目すぎ。クライマックスのチャンバラは、凄みがあった。ラスト、わざわざ、あそこまで話を広げることないんじゃないの? 【せんぼう】さん 6点(2003-10-24 03:06:08) |
82.藤沢周平ファンであり、庄内もよく知っています。なので、庄内の風景がたくさん出てくるだけでもうれしかった。真田さんも宮沢りえも良かったよ。こまかいところ言い出したらきりがないけど、最近の邦画のなかではよい映画だったと思います。 【ckeru】さん 7点(2003-10-21 23:53:21) |
81.真田の木訥とした庄内弁、りえの抑えた表情や仕草、田中泯の脛、良かった。しかし難点多数アリ。真田の家、中はあんなにボロボロなのに、どうして外見はきれいに手入れされてて立派なの?鶏がいるわりに糞も見かけられない。真田、「たそがれ」と呼ばれるわりに、どうしてよく喋るの?あんなに意見をきっちり言えるって、キャラ的におかしいのでは?なんだかなあ。ま、りえちゃんの着物姿は美しく美しく完璧で、いいもの見せてもらったから、いいっか。 【しょりちゃん】さん 5点(2003-10-21 10:06:46) |
80.月代をきれいにしていないだけで、リアリティを感じました。(昔の時代劇で傍役までそういうリアルな演出をしていたりするのに最近はみんな一様にきれいなものが多い気がします)・・でも、上役に注意されたり、決闘の時は剃りましょうよ(笑)”日本アカデミー総なめ”というフレコミにひいていて今まで見ていませんでしたけど、おもしろかったです。何人かの人も言っていますけどラストは蛇足な感じがします。 【ウメキチ】さん 8点(2003-10-12 14:12:43) |
79.方言きつすぎて何言ってんだかわかるまで時間がかかったが、まあそれなりによいと思った。真田広之という役者はなかなかよい。角川映画の青臭い青年武士役を振出しに、TVCFで芸者遊びしていると思ったら、今度はへたれ武士役。もういい年齢だろうけど、歳とともになかなか味わい深くなってるな、と。 |
【チビすけ】さん 8点(2003-09-29 23:15:54) |