73.すごくいい映画だった。まさにタイトルどおり、血のダイヤモンド。ダイヤはダイヤとして扱われるのに、人の命が命として扱われないアフリカ。ダイヤを巡っての攻防はすさまじかった。普通の子供たちがある日突然さらわれ、暴力とドラッグ漬けにされ少年兵に仕立て上げられていく恐怖、戦争のおそろしさ、全てがすごくリアルだった。アイランドって映画でも感じたが、ジャイモンフンスの演技は素晴らしい。目力があるとはこのことだと思う・・血と泥と汗の匂いが小さなテレビの画面からでも伝わってくるようだった。ディカプリオのダイヤへの執着心も見事に演じられていたと思う。でも一番恐ろしいのは、何も知らずにダイヤをほしがる先進諸国の人たちかもしれない。末端の奴隷は苦しみ続け、裕福な人はより裕福になるこの世のシステム。ダイヤがたくさんの人達の血と命が染み込んでいる宝石であることを知った。日本人も浮かれて買ってるアクセサリーも、見えないだけで血に染まっているのだろう。血と悲しみが詰まっているのだ。なんかもう、この映画を見てダイヤを買いたくなくなった・・・ 【ましゅまろシナモン】さん [インターネット(字幕)] 6点(2011-09-18 02:02:54) (良:1票) |
72.アフリカ訛りの英語を見事にマスターしたディカプリオ、瞬間的に見せる美しさが光るジェニファー・コネリー、そして家族想いの父親を演じたジャイモン・フンスーの主演3人は見事で、長尺だが最後まで飽きさせない映画としてもなかなかの佳作であるとは感じる。ただ、最後まで何かがひっかかる。同じズウィック監督の『ラストサムライ』がそうだったように、「エンタメ」として成立させるために、相当に単純化されたであろうシエラレオネ内戦(とくにRUF)の描写には注意が必要な気がする。いくら植民地の歴史や多国籍企業の暗躍や政府・軍の腐敗を描いても、この映画のインパクトはそこではなく、図式的に描かれたRUF(あるいはアフリカ人の)残虐さであり、とりわけドラマティックに描かれた少年兵たちの姿であるように思える。この映画を見ることで知る「アフリカ」とは何だろう。『ラストサムライ』を見て日本を「知っている」と語る欧米人の滑稽さを知っている僕たちは、この映画が、娯楽映画の文法にきわめて忠実な作品であり、「アフリカ」はその文法に沿ってのみ描かれていることに気づくことができると思う。映画をみて、最後までつきまとっていた違和感の正体は、そんなことなのかと思いつつ、まだまだすっきりないというそんな気分である。たぶん、すっきりする必要もないと思うのだが。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-02 05:57:23) (良:3票) |
71.面白いです。ディカプリオがギラギラしていてすげぇかっこ良いです。最後もね、熱いんですよね。しかし映画のレビューとは関係ないんですけど、アフリカの現状ってゆうのは観ていて胸が痛くなりますね。子供たちには銃を持たせて欲しくないです。だってこの流れは次の世代から次の世代にループしてしまいますよね。 【sava1100】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-12 21:41:38) |
70.アフリカの内戦や貧困といった重い問題をしっかりと現実感を持って描きながら、ダイヤ探しのエンターテイメントとして見ても面白く、両者のバランスが映画の中で絶妙に成立している。個人的には好みのど真ん中の方向性。途中で女記者が出てきたときにはいや~な予感がしたが、恋愛要素も最小限のところでどうにか踏みとどまった感じ。これは傑作。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-26 17:24:54) |
69.休日のレイトショーで観て、「いやぁ、良い映画観た!得した!」って思った映画です。今回DVDで再度観直してもやっぱり面白い。昔はなんとも思っていなかったディカプリオの演技も作品を重ねる毎に重みを増してきている気がする。あまり遠くない未来か、はたまたずっと先の事かは分からないけど、いつの日か、アカデミー賞の主演男優賞の発表で「The winner is..」に続いてディカプリオの名前呼ばれる、そんな日が来るのが待ち遠しくもあり、楽しみである。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-09-14 09:21:36) |
【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-04-09 19:17:48) |
67.この作品を観るまで、シエラレオネの悲劇について全く何も知りませんでした。 ダイヤモンドが先進国に届くまでの経路や、内紛、少年兵、どれも重く難しいテーマであるにも関わらず、それなりにエンターテイメントとしても観られるような作品になっているのはすごいです。それにはディカプリオの存在によるところが大きいのかもしれません。もしこれが重苦しいだけの映画だったら、「映画=娯楽」である私の基準では10点は付けられないです。ちょっと「シンドラーのリスト」にも似てるんですが、殺伐とした内容の中でも、主人公の心の成長のような、何か一つでも希望の持てる要素がないとダメなんです。観終わった後に暗い気持ちだけしか残らないなら、映画じゃなくてTVのドキュメンタリー番組でもいいわけだし。多くの犠牲者が出ている出来事を娯楽として観るのは抵抗もありますが、問題提起をするという意味では重要なのかもしれません。私は本作鑑賞後、シエラレオネについて本やネットで調べてみました。それだけで何か変わるわけではないのだけれど・・・。とにかく色んなことを考えさせられる作品です。ディカプリオ好きの人も、そうでない人も、色メガネなしで見てみて下さい。変にラブストーリー仕立てになってない点も、評価のポイントです。 【びくーにゃ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-03-22 02:10:55) (良:1票) |
66.社会性を持ったアクション映画を撮るなら、現在のアフリカ情勢はうってつけなのでしょうね。最近は、なんかアフリカ映画にハズレなしといった感じですね(全部観ているわけじゃないので、あくまで私のイメージですが)。本作もアクション・社会性・役者の演技のバランスが良くてぐいぐい引き込まれてしまいました。しかし、アフリカって人の命が本当に安いですね、悲惨なことです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-11 01:36:54) |
65.社会的テーマを取り上げつつ冒険アクション映画としてまとめ上げた手腕が見事。はっきり言ってこういう作品、大好きです(要するにオマエ、社会問題を考える振りをしながら娯楽を楽しみたいんだろ、と言われれば、ハイそうです)。ダイヤを始めとした天然資源をめぐる、血で血を洗う争い、弾圧、惨劇。映画はあくまで、ひとつのダイヤをめぐる争奪戦という体裁をとり、我々をグイグイと物語に引き付けるのだけど、そこに絡む、息子を捜す父親の物語。その愚直なまでのひたむきさが、時にはこの冒険譚を盛り上げるサスペンスを呼び、また時には、生身の人間の苦しみを感じさせヒューマニズムの面から映画を支えます。ディカプリオも好演で、なかなかのハマり役でした。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-02-07 10:46:57) (良:1票) |
64.よく練られたストーリーと迫真の演技に圧倒されました。とにかく凄かったです。これまで見た中で一番優れた社会派サスペンスだと思います。多分にもれず資源を消費し贅沢品で身を繕う我々先進諸国ですが、その裏には数え切れない紛争や犠牲を乗り越え時にはそれに加担している現実をもっと直視せねばなりませんね。息子の名前「ディア」は大切な大切な「ダイヤ」と掛かっているのかな、と思いました。多くの人に見てもらいたい作品です。こういった「まじめな作品」を作る努力を日本人もそろそろするべきだと思います。 【Kの紅茶】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-01-25 01:39:30) |
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63.重いテーマだがエンターテイメント性もあり楽しめて見れた。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-24 23:17:51) |
62.ディカプリオもいい味出てきたなあ。 皆が知らない搾取のカラクリ。この流れを断ち切ることは出来ないのか 【srprayer】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-23 19:52:29) |
61.ストーリー云々よりもアフリカの悲惨さしか伝わってこなかった。 【シトロエン】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-01-10 23:14:51) |
60.緊張感を途切れさせることなく鑑賞できました。 ディカプリオの演技に関心させられます。 観賞後も心にずっしりと残る重量感。 忘れられないディカプリオの好演。 素直に面白いと思えた。 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-22 01:38:15) |
59.いい映画だと思います。デビアス社が隠れて行ってきた悪行を光の下に引きづり出した秀作です。男性は女性にダイヤモンドをせがまれたときにこれを見せれば出費を大幅に減らすことができますよ。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-05-03 23:28:48) |
58.いろいろと勉強になりました。ただ少し時間が長かったかな。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-28 01:06:03) |
57.ズウィックは「ラストサムライ」失った信用を取り戻しましたw 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-14 02:01:50) (良:1票) |
56.とても完成度の高い映画。大きなテーマはアフリカのダイヤをめぐる闇社会、内戦であり見ごたえがある。それと並行してアーチャーの善と悪の心の迷いを細かく描写されているのがすごい。こういう社会問題をとりあげる映画というのは、暗さと重さがどうしても前面に出勝ちでありがこれは見事映画としての作品、商品性を実現していて感心させられる。 【MS】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-04 12:49:00) (良:1票) |
55.今年鑑賞した中でベストと思える出来。社会派的なメッセージ性とエンタテインメントが上手く共存している。主役3人の演技は作品を1つ上のランクに上げていると思えるほど素晴らしく、特に主演のレオナルド・ディカプリオについては、未だ完全とは言えないものの過去のアイドル性を脱却しつつあり、真の演技派男優に近づいているように感じる。『グローリー』『ラストサムライ』など大作を作らせると外れが無いエドワード・ズウィック監督は本作でもその本領を如何なく発揮しており、「彼の次回作はぜひ劇場で見たい」と思わせれくれる数少ない監督の一人である。 【wood】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-16 09:57:52) |
54.ダイヤモンドの採掘や流通を巡ってこんな血なまぐさい現実があることを全く知らなかったことがちょっと恥ずかしかったが、反対にここまでメディアが発達した世の中で何故知らなかったのかも少し不思議だった。我々は対岸ということなのだろうか。 家族を想い続ける黒人親父の素朴な強さと、幼少からアフリカのダークな現実に浸ってきたディカプリオの歪んだ強さの対照が物語を重厚にしている。ディカプリオが最後に身を呈して親父と息子を逃がしたのは、自分の中にわずかに残っていた正義をカタチにしたかったからだと思う。ルークを守ったベイダーのように…。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-19 03:04:42) |