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噂の女

[ウワサノオンナ]
1954年上映時間:84分
平均点:7.30 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1954-06-20)
ドラマモノクロ映画
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タイトル情報更新(2023-07-05)【イニシャルK】さん
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監督溝口健二
助監督弘津三男
キャスト田中絹代(女優)馬淵初子
大谷友右衛門(男優)的場謙三
久我美子(女優)馬渕雪子
進藤英太郎(男優)原田安市
見明凡太朗(男優)小林
浪花千栄子(女優)お咲
田中春男(男優)川本
十朱久雄(男優)山田
阿井美千子(女優)桐生太夫
若杉曜子(女優)玉琴太夫
橘公子(女優)薄雲太夫
大美輝子(女優)尾上太夫
上田寛(男優)竹下
伊達三郎(男優)中内
石原須磨男(男優)呉服屋
横山文彦(男優)横澤
玉置一恵(男優)児玉
小柳圭子(女優)美車太夫
前田和子(女優)八千代太夫
小松みどり(1891年生まれ)(女優)お兼
小林加奈枝(女優)お春
仲上小夜子(女優)お照
脚本依田義賢
成沢昌茂
音楽黛敏郎
撮影宮川一夫
製作大映(京都撮影所)
企画辻久一
配給大映
美術水谷浩
内藤昭(美術助手)
ヘアメイク花井りつ(結髪)
編集菅沼完二
録音大谷巖
照明岡本健一[照明]
中岡源権(照明助手)
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1.STINGさんに逆らうようで何なのだが、私はこの「噂の女」がえらく楽しめた。もともと溝口の良さがあんまりわからないせいなのかどうなのか、「赤線地帯」や「祇園の姉妹」に通じる遊郭ものなのだけれど、STINGさんが書かれてるとおり深みに欠けるありきたりなメロドラマなのが、逆に楽しめた理由なのかもしれない。■さらに、物語にみられるそのような底の浅さと共に、固定画面とささやかなパンショットによるリズムや役者の動きが実に軽やかで心地よいのだ。■芸者やら下働きの女中さんらが行き交うのを背景に田中絹代と久我美子を切り返し、久我の不安や孤独を的確に演出した冒頭シーンや、久我美子が夜更けに水を飲みに行くために渡り廊下を歩くシーンのサスペンスや、田中絹代が愛人である大谷友右衛門のまわりをくるくるとその居場所を変えながら甘えるシーン、久我と友右衛門の会話を盗み聞くシーン、さらには舞台上での狂言や日本舞踏の演者をフォローするゆるやかなカメラまでが、なんというか、カメラや役者たちの動きが実にさりげに良い。クレーンでぐぉんごぉんとか流麗な移動ショットや墨絵のごとき宮川タッチとは異なる、軽やかな何かをふと目にしたかのような快感。■もしかしたらこの作品は、遊郭に生きる女性たちの悲哀を描いた作品といったものではなく、久我美子がその軽やかな動きを取り戻すまでを描いた映画であるのかもしれない。■そういえば、この作品のクライマックスで、田中絹代はハサミをふりかざしながら愛人を追いかけ、久我美子はグレーのスカートを床に広げてきりりとカメラをにらんでいた。そのシーンを契機に田中は病に倒れ床に伏せ、久我美子はぽつねんと孤独に佇んでいたはずの玄関先を、黒のタートルネックとショートカットでくるくるくると歩き回るのだ。■関係ないが、久我の台詞「そんなイージーなことを考えるものではないわ」に笑った。そう、すごくイージーで楽しい「噂の女」。溝口ってあんまり…、って人が好きになる映画かもしれまへん。 ■(追記)1954年の久我美子が「イージー」なんて言うわけないわな。「意固地」つってたんだな、きっと。ま、いいけど。
まぶぜたろうさん [映画館(字幕)] 10点(2005-04-30 22:24:57)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.30点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5110.00%
6220.00%
7330.00%
8220.00%
9110.00%
10110.00%

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