1.原作小説も賛否両論ですが、この映画も評価は真っ二つにわれるでしょう。
美しいロケーション、音楽、役者たちの入魂な演技など見どころは十二分にあります。
しかし
普通の恋愛映画を期待している、
娯楽性を期待している、
登場人物に感情移入したい、
原作を知らない方には
変でつまらない映画としてしか感じないかもしれません。
自分は原作は未読ですが、もとの小説の魅力は「村上春樹の洗練された文体」にあるのだとおもいます。
この映画では登場人物やモノローグと台詞で、それを描きます。
この描写を登場人物の演技とともに楽しめるか、そうでないかで評価が分かれると思います。
自分は後者で、この映画は退屈に思えました。話自体は決して面白いものとは思えません。
良くも悪くも病的で、感情移入を阻む登場人物たちがどうにも苦手。
役者のファンだから、だけで観に行くと多くの方は低温火傷すると思います。自分にとっては中途半端にエロティックな印象だけ残りました。