17.寅さんに人生の「侘び寂び」がちょっと出てきたのはこれが初めてかも。 いつもどおりのドタバタはあるものの、自分に「普通の幸せ」は訪れないことを悟って出て行くのも哀しい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-01 19:47:36) |
16.酔っ払いを連れてきた寅が、さくらに唄を歌わせる。あの後の自責の念が募るあたり、いいなあ。唄のうまい身内を自慢したい軽い気持ちで呼び込んだことから、自分が妹に対して迷惑ものであると悟り、「俺はこの店の空気と違うんだ」と身に沁みてしまう。内と外の切り替えがうまく出来ない人なんだな、基本的に彼は。そういうモチーフはシリーズを通してしばしば現われるが、このエピソードなんかはとりわけ哀切。あとヒロシの母親の死が重いモチーフとして本作の中心にあるが、寅が焼香に現われる場や、さくらが義父宅に電話すると寅が出るあたりで笑いに代えている。池内淳子が経済的にきつい目にあっても、仁侠映画のように殴り込みにいけない寅であった。このシリーズは東映の仁侠映画のパロディとして始まったものだったが、社会悪に対する怒りを行動にすることの無力をしみじみ知らされた70年代の雰囲気を記録してもいた。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-24 09:39:26) (良:1票) |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-12-15 00:07:22) |
14.【グッバイおいちゃん これが見納め 旅立ち篇。今回のマドンナ:池内淳子さん。】 まずは、初代おいちゃん、森川信さん 8作に渡るご出演 どうもご苦労様でした。内容によっては今イチだったかなと思えた回でもあなたのトークだけは常に冴え渡っていました。すごく安定したものでした。 次に、初代おいちゃん、森川信さん 8作通じて数え切れないほど多くの笑いをいただきました。時に寅次郎さんがスベった後でも間髪入れずに完璧なフォローを入れてらっしゃいましたね そのへんちゃんと見てましたよ 見逃してませんよ。どうもご苦労様でした。 最後に、初代おいちゃん 森川信さん さぞや、寅次郎さんの行く末が気になって仕方がないことでしょうね お気持ち察します でもご安心ください 苦労して止まないんは実はあなただけではないんです。日本国中にお住みの私も含めた多くの者が(寅の行く末に関しては)あなたと同じ悩みを抱えているんです。共に分かち合いましょう その気苦労を。 ってことで、さらば信さん 名残惜しくはございますが、どうもご苦労様の回でした。 私としては、寅の姿を見るなり 頭を抱え込んで深いため息をついていらっしゃった姿が一番記憶に残ります。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-09 22:37:44) (良:4票) |
13.今まで寅さんを一度も見たことがなく、これが初めての寅さんだったのですが、この1作だけでは、寅さんの魅力はよく分かりませんでした。 【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-03-03 16:39:15) |
12.家族・母がテーマか、なるほど深い。しかし寅さんが義母のお葬式来た時のさくらの顔ったら(笑)常識ないし不謹慎だけど見栄っ張りだからしょうがないね。でもそんな寅さんだから人は壁を作らずに素直になり彼を愛さずにはいられないんだろうな。志村さん演じる博のお父さんもそんな寅さんだから息子達より心開けたんだと思う。人の話をさも自分が体験したみたいに話す寅さん。森川のおいちゃんの「バカだねぇ…」「あ~いやだいやだ…」やっぱりいいねぇ。「そういう筋書きだからな」 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-06-02 15:52:51) |
11.森川信さんがおいちゃんを演じた最後の作品です。3人のおいちゃんそれぞれに味わいがあるのですが、森川信さんと渥美清さんが作り出す間は絶品でした。 特に喧嘩のシーンで「やい!寅!」と寅さんと同じ土俵でがっぷり四つに組んで喧嘩を繰り広げる。初代おいちゃんならではの味わいでした。また、寅さんに皮肉を言われ、「くぅ~~~!」と悔しさをあらわにする森川信さんの芝居も大好きでした。 以降日本中で再会を繰り返す旅の一座と一座の花形大空さゆりちゃん、諏訪先生と諏訪家の人々(ここも兄弟が揃えば揉め事になるなあ・・・)といったお馴染みの顔触れが揃っているのも嬉しい作品です。 諏訪先生がとらやを訪ねる。諏訪先生が孫を抱きかかえる。(志村喬さんの満男への「ばぁ~」が良かったなあ・・・。)さくらが歌う「母さんの歌」。(見るのが辛いほど素晴らしいシーンです)博の母への思い。最後に諏訪先生がさくらに託した息子博への思い。そしてマドンナと一人息子。いつにも増して「親と子」を感じる作品です。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-18 20:32:28) (良:3票) |
10.何かいつもの寅さんらしくなかった。池内淳子さんは良い女優さんだけど初めから寅さんに合わない気もする。 前半のお葬式シーンは妙にシリアス、諏訪家を中心にした別のドラマができそう、それにしても志村喬さんの存在は凄い。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-15 23:07:23) |
|
9. 子供の頃読んだ赤塚不二夫の漫画で、ピストルのおまわりさんの尋問が未だに記憶から離れないんです。「その女はそんなに美人だったのか? 池内淳子ぐらいの美女だったのか?」 私の脳みそに「美人」の代名詞を植え付けられている池内淳子さんは、その存在だけで、寅さんを一目惚れさせる女優さんでありました。 今回、寅さんは結構冒険してます。上映時間も少し長いです。 山田監督の脂の乗っている時代の作品です。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-08-11 02:26:53) |
8.寅さんが葬式に来ることほど迷惑なことはないね。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-27 22:36:27) |
7.志村喬さんが出演しているが、本シリーズにはこの様な大物俳優が多数出ている。 それが本シリーズの隠れた見所でもある。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-04 23:07:31) |
6.シリーズ第8作。博の父(志村喬)が寅さんにリンドウの話をするシーンもよかったけど、博の母の葬式のあとみんなで集まって故人について話をしているシーンで「母さんは不幸せだったんだ。」と言い出す博につい感情移入してしまった。そしてこれが最後の作品となった森川信のおいちゃんだが、作品を見るかぎりいつも通りに元気においちゃんを演じていてこのほんの数ヵ月後に鬼籍に入ってしまったことが信じられない。シリーズ歴代のおいちゃんの中ではこの「森川おいちゃん」がいちばん好きだ。それだけに早くに亡くなったことが残念で仕方ない。もっともっと彼の演じるおいちゃん、見たかったなあ。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 8点(2006-04-15 14:09:16) (良:1票) |
5.3人の女性が登場。ヒロシの母、さくら、マドンナ。皆が非日常に憧れながらも現実生活を送っている。りんどう話で、フーテンから脱して、所帯をもって日常生活を送ろうとする寅さんとのギャップの描写が素晴らしい。あくまでも憧れの(生活の)対象として寅さんを見て、所帯を持つ相手とは見ないマドンナ。借金や家賃の支払いに追われるマドンナの日常生活を目の当たりにして違和感を感じて静に立ち去る寅さん。そして肉親さくらは、単なる憧れの(生活の)対象として寅さんを見るのではなく、愛する兄として常に心配し続ける。終わり方が綺麗すぎます。 <追記>14年ぶりに再見。自由を求めつつも家庭生活に縛られる女性達。見方によっては地に足の着いてる地味な暮らしで安定しているとも言えなくはない。では、それが幸せなのか否か。果たして女性も自由であるべきなのか?という山田洋次ならではのジェンダー的な問いをテーマにしているとも受け取れる。この時代は「自由か安定か」という問いに性別が関係していたのだろうが、もはやそういう時代でもなくなって、性別に関係のない普遍的な問いになっている。本シリーズはこの「自由か安定か」というテーマを一貫して問い続けてきたとも言えるわけで、それが色濃く反映された作品であると思う。 |
4.1作目を7点としてから、ずっと6点以下の作品が続いていたのですが、今作で再度7点をつけさせていただきました。ヒロインは若くはありませんが、味わい深い印象を私たちに残してくれます。女手ひとつで息子を育てている「生身の人間」として、等身大に描いていたからでしょう。「それをいっちゃあ、おしまいだよ」が久々に出ました。おいちゃん、さようなら。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-09 19:40:37) |
3.見ている誰もがマドンナが子連れの独身である事が前提なのに、「でも、その人が何で後家さんだって解ったんだ?」という突っ込みは、絶妙です。たこ社長、上手い。池内さんのイメージは、奥さんよりお母さんです。この喫茶店の作りは、ほんと、スナックですね。食堂やラーメン屋なんかもあるかな。喫茶店には見えない。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-30 23:03:09) |
2.BSで鑑賞。初代おいちゃん森川信の味わい深い「バカだねぇ…!」もコレで聞きおさめ。うーん、残念無念。おいちゃん役はやっぱアンタが最高だったよ!森川信、最後の輝きに‥オマケして7点! 【へちょちょ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-28 00:41:15) (良:1票) |
1.これは水準の出来ですね。マドンナの池内淳子さんは生活感が滲み出たバツイチのけなげな母親を好演していたと思います。彼女が経営している喫茶店の外観がピンク色で、なんかスナックにしか見えなかったなあ。 |