32.評判はいいようですが、どうも私には敷居が高すぎるようでした。複数の作品を同時進行で見せられて、こちらの記憶力や読解力を試されている感じ。それに正直なところ、1つ1つのエピソードもさして印象的ではなく、ラストのボレロを盛り上げるための証拠づくりのよう。しかも長尺だし。要するに、広告代理店が「これだけ調べましたよ」とアピールするためだけに持ってくる、無味乾燥な分厚いプレゼン資料みたいなものかなと。 言い換えるなら、この作品には作り手の思い入れはあるのでしょうが、肝心の観客に対する思いやりが感じられないのです。まあ赤十字に対する配慮は相当あるみたいでしたが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-11-25 23:51:00) |
31.モデルとなっている四家族以外の登場人物も入り込んできて相関関係の整理に思わず二度見したくなります。が、耳に残るラストのメロディが時とともに薄れるにつれ、そのためだけに観直す気持ちも失せてきます。そんな映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-10 23:21:17) |
30.登場人物が多いうえに、親子2世代の物語を一人二役を交え見せられるものだから相当混乱する。それでも前半は世界大戦という背景がしっかりしていて、国籍や立場が違う人々を細切れながらしっかり描いていると思う。赤ん坊を線路に置き去る場面など印象的なシーンも多い。ところが後半はさらに登場人物が増え(ストーリーに直接関係ないように思える)、元々飛び飛びだったうえに省略されたように思えるシーンもあって、ぐちゃぐちゃになっているようにも思える。ラストのボレロのシーンで一同を集めたかったからだろうと思うが、それにしては結びつきが薄い。それにダンスは本物だが、指揮者は下手すぎて笑ってしまう。前半8点、後半4点。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-07-06 15:48:05) |
29.登場人物が多すぎて一つ一つのエピソードが薄い。ラストのボレロは素晴らしいがそれに頼り過ぎ。 【akila】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-03-03 22:02:58) |
28.登場人物が多すぎるのでどうなることかと思いましたが最後、しっかりまとまってすごいインパクトを与えるのが驚きでした。思えば第二次世界大戦の悲劇は2,3時間やそこらの映画でつくせるものではありません。ボレロの祭典に会した芸術家や聴衆の数家族が背負っている悲劇を紹介するだけでもこれだけのインパクトがあるし、それぞれの悲劇のパターンを実際に経験した家族の数は数千倍、アジア戦線を含めたらもしかしたら数万倍くらいに上るのではないでしょうか?ドイツ将校とパリジェンヌとの悲恋物語で ”Hiroshima, Mon Amour(邦題:二十四時間の情事)”を思い出しました。“Hiroshima, Mon Amour”のヒロインは未婚の母にはならなかったものの自宅に軟禁されて丸坊主にされ、髪が生えそろった後で村から追放されてしまいます。いやはや・・・理性的とは言いがたいけれど、敵に対する憎悪がこういう形で噴出してしまうんですね・・・。ラベルのボレロは私が東洋人であるせいか「因果応報」や「輪廻」を象徴し、「過去の過ちを繰り返さないこと」と「過ちを犯した人間を許すこと」を迫っているように聞こえました。 【かわまり】さん 9点(2004-06-14 01:34:22) |
27.登場人物(しかも一人二役)が多いので人間関係の理解に苦しんだ。歌と踊りで時代を彩りながら、戦争によって運命を左右された音楽家、またその子ども達の人生の交錯を描く一大叙事詩。後半、それぞれの人生がラストに向かって結実していく展開は感動的だ。ボレロとはそもそも同じ小節が延々と繰り返される単純な楽曲である。その曲調の変化に人間の営みを重ね合わせ、人生賛歌として高らかに謳いあげるバレエシーンは荘厳そのもの。永久保存版の価値ある映像である。 【やすたろ】さん 8点(2004-06-13 23:21:12) |
26.色んな国の家族が、それぞれの課程と歴史を経て、ある時期にボレロの演奏で一同に会する。バラバラのエピソードを因縁として結びつけ、音楽の効果で、見事な一つの作品としている。人間の結びつきとは、偶然と必然の微妙な関係で成り立っており、人生とは一面、こういうものなのだという解釈をしている。自分の人生は、両親から多くの影響を受け、自分もまた、子供たちに深い影響を与えているのかもしれない。幸福も悲劇も包み込んだラストの演奏が感動を呼ぶ。 【パセリセージ】さん 8点(2004-06-06 11:31:05) |
25.一人二役(三役?)があんなにいるとこんがらがる。ラストに魅せるジョルジュ・ドンのバタ足(笑)が凄すぎ。(ラベルのボレロを聴いてると、ついついボー・デレクが砂浜を駈ける姿が浮かんでしまうのは私だけでしょうか) 【nizam】さん 6点(2004-04-03 16:25:04) |
24.リアルタイムに本策を観た時、私はあまりにも壮大なスケールにひたすら圧倒されました。その後、レーザーディスクが‥‥なかなか発売されません! しかも、輸入レーザーディスクは当局によってご禁制品扱い(一瞬だけ映るヘアーのせい)。そのため、裏ビデオならぬ裏LDとして、好事家の間で細々と流通していたのですが(公開後、5年以上経って国内修正版が発売された)。今現在、完全版としてDVDを観られるのは、本当に幸福です。 【伊達邦彦】さん 10点(2004-02-23 16:06:22) |
23.ジョルジュ・ドンのボレロ目当てに見て、長かったが期待を裏切られずに大満足だった映画。ドンもすごいが話も密度が濃くてすごい。 【トマトマート】さん 8点(2004-01-05 14:58:03) |
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22.時代に翻弄される4家族の壮大な物語。長いけどTVでやってるとついつい見入ってしまう。皆さんがおっしゃる通り、この長さあってのラストの感動でしょうね。 【黒猫クロマティ】さん 9点(2003-12-02 15:09:00) |
21.美しく悲しく、そして混乱する映画。一人二役が当たり前、という状態なので、えーと今はどの時代の誰のエピソードで、と、頭の中でどんどん整理しながら見ないと置いていかれちゃう状態。でも、その頭ぐるぐるがラストで1つに集束されてゆく感動!ヨーロッパのエピソードとアメリカのエピソードとでは、ガラリとカラーが異なるあたりに、時代が残してきたものを感じるのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-11-25 13:32:23) |
20.完全版を観賞。この作品、音楽の使い方がすごくいいです。ラヴェルのボレロ、ベートーベン交響曲第7番、ブラームス交響曲第1番、etc・・・。ドラマは超大で、じっくり見せてくれます。いや、満足しました。 |
19.登場人物の整理が大変ですが、最後は感動。この映画を観るまではバレエというと「白鳥の湖」のイメージだったのですが、ボレロを観て「へぇー、こんなバレエもあるのかー」と感心しちゃいました。この後、ジョルジュ・ドン主演の映画(ドキュメンタリーだったっけ)を観に行ったりもしましたが、この映画の中のボレロのシーンの方が何故か好きですね。 【そうしょくみ】さん 6点(2003-09-14 01:08:34) |
18.とにかくラストのジョルジュ・ドンのボレロの素晴らしさにつきます。生きているうちに一度でいいから生で見たかった。映画にこんなにも音楽が取り入れられるなんて・・・・ 【ピペリカム】さん 7点(2003-06-12 21:51:54) |
17.4つの直線が一瞬交錯する瞬間をクライマックスに、一つ一つの直線のエピソードを丹念に描いた作品、かな。小太鼓から始まるボレロの単調なメロディー、そのメロディーにオーケストラが重なり合う。一つ一つの家族の歴史を、ラストのボレロが象徴しているように思えました。ただやはり長くは感じましたね。どうすればいいかはわからないので、あれがベストの形だったのかな? 【きゃら】さん 7点(2003-05-19 22:39:30) |
16.フランス映画はよくわからないけれどもこれは最高! 【RS】さん 10点(2003-03-13 01:44:57) |
15.昔見た記憶ではJ・ドンの踊りだけが強く印象に残っていただけなので、こんなに壮大で骨太なドラマだったのかと 初めて見たように感動した。ソ連のバレエダンサー、フランスのユダヤ人音楽家、ドイツの指揮者、アメリカの ジャズ音楽家と世界中の音楽や踊りに関係した芸術家夫婦たち の第二次大戦中の話から始まって、20年後、さらに20年後と彼らの人生やその子供達の話へとつながって いく。同じ俳優がその子供など2、3役をしたり、何家族もの話を平行して描くのでやや分かり辛いところもあるが、 最後にユニセフのパリ慈善コンサートのラベルのボレロでそれらが見事に一つの物語となって完結する。 J・ドンのバレエは神々しいまでに素晴らしいが、それ以外にもふんだんに盛り込まれたバレエやダンス、ジャズやクラシック、 歌などが映画全体を彩る。戦争はこうした芸術を愛し、平和で幸せだった夫婦を引き裂き様々な苦難を強いる。 登場人物も国も多彩なので、戦争がどの国のどんな人にも等しく不幸や悲しみをもたらすというテーマがくっきりと 浮かび上がる。エッフェル塔に高く掲げられた赤十字のマークは平和の象徴、 制作した監督の祈りにも似た戦争のない世界への願いを強く感じさせられる。 【キリコ】さん 9点(2003-03-08 10:54:34) |
14.日本では日本ヘラルド映画の配給により劇場公開されたが、もともとはTVのミニシリーズ。同社は『Uボート』も劇場公開したが、やっぱりこっちもミニシリーズ。どちらの作品ものちに、全長版がソフト化されたが、今ではちょっと観るのが難しいかもしれない。 【ジョーボブ】さん 6点(2003-03-03 23:10:43) |
13.中学生の時、ジョルジュ・ドン目当てで観たのですが、映画自体、実に素晴らしくて、三日間くらい何度も観ました。今までに通しで五、六回は観てます。(三世代を描いてるから、すごく長いんやけど、無駄をなくしてあの長さやと思う。)それこそ、人々の愛と哀しみを、真摯に描いている、力強い作品です。ルルーシュ監督はすごい。 【おもち】さん 10点(2003-02-23 11:43:18) |