2.もしもアノ有名な芸術家が現代において映画を作っていたら?なーんてことを想像しちゃうんですけどね、例えばピカソがスタジオジブリで長編アニメを作っていたら?とか、ジャコメッティがエイリアンの造形を担当していたら?とか、ウォーホールがホラー映画を作っていたら?とか(そりゃやってるよ)。で、まあ、「そしたら、もしかしたらこんな映画になってたかもなあ」みたいな感じの映画です。→ってことは逆にいうと、少々コレミヨガシに作りこみ過ぎでストレートな感じもするんですけども。でもその悪趣味ぶりが、確かに見所で、キグルミ登場人物や得体の知れないセットに、現実感はおろか遠近感覚まで狂わされ、不気味でありながらどこか妖艶とも言える、奇妙な世界が繰り広げられます。ところで音楽ですけども、挿入されるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲8番、聴いてて特徴のある演奏、「これってクロノスカルテットじゃないの~」と思ったら、やっぱりそうでした。変にマッチしておりましたなあ。