59.中学生までに恋をしない人など、存在しないだろう。だがその年頃で、芽生えた感情の行き着く涯てと、其処に辿り着く術を悟っている(否、その齢で何か一つでも世界の理を悟っている)などと云う人は、決して多くは無い筈だ。その純粋な感情は、世界に触れた後ではもう取り戻すことは出来ない。どうすれば好いのか解らなかった想いは、其れ故に無限の可能性を以て誰の人生の中にも永く残り続ける、唯そういう事なのだろう、と。 本作は物語と言うよりも、詩であり、音であり、歌であり、画であるかと思う。特に画に関しては、何処の細部までも緻密に、あらゆる一枚までも慎重に考え抜かれ、作者の魂が注ぎ込まれた様な、どこか厳かな仕上りを為している。そして、それらの諸々は総て一つの歌の下に統合されるべく組立てられている(本作は、63分の只の一つの歌なのだ)。画の卓越した美しさによって見開いた感性で、歌に連れて流れ込む「感傷と郷愁」の感情を感じ取る。その意味では、その齎す感覚は少し独特だと言える作品に思う。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 9点(2020-04-15 23:26:35) |
58.短いけど行間を読む感じが好きです。 冷静に考えれば、内容は薄っぺらいけどね・・・ 小田急線沿線出身者なので多少プラス査定です。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-11-06 22:18:00) |
57.つまらん。1話はデジタル紙芝居、2話はカラオケBGV、3話はPV…。ストーリーなんてあったか?映画とは呼べ無い代物では? 【リン】さん [地上波(邦画)] 0点(2018-01-04 01:08:55) |
56.描写の緻密さ、背景の美しさの影響もあろうが、若い頃しか体験することのできない種類の切なさや焦燥感がダイレクトに心を揺さぶる。あらすじを文字にしてしまえばなんてことない連作短編だが、それだけでは決して語れないものがこの映画にはある。映画を見ずして作品を語ることの愚かしさはこの映画にこそいえるのだろう。明里が雪の多い場所に転校と聞いたときは東北かと思ってたら栃木だった。映画でも大雪で電車が止まるほどだったが栃木ってそんなに雪国なの?好み50/50、演出14/15、脚本10/15、演技5/10、技術10/10、合計89/100→9/10点 |
【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-04-19 21:54:20) |
54.登場人物に気持ちが入れないし、魅力的でもない。それは致命傷。 どんなに映像に凝っていても薄っぺらさが否めない。 監督の自己満足としか思えないような映画。途中で寝てしまって再度見たけど見なくても良かったレベルの映画。 3本見て、この監督の映画は自分には合わないと思った。 【omut】さん [インターネット(邦画)] 2点(2017-03-02 20:17:30) |
53.「君の名は。」を観て、他の作品も気になったので新海誠マラソンをしているが、そろそろ限界かもしれない。 この監督の映画は自分には合わない。そう確信した。 本作は下手なSF描写が無い分まだそこそこ観れたが、やはり全体的に臭い台詞のオンパレードなのがちょっと・・・。 相変わらずのモノローグの多用。没個性的と言うかステレオタイプな何の魅力も感じないキャラクター達。背景は綺麗だがあまりにそれを見せたがりなカメラワーク。 「今振り返れば きっとあの人も振り返ると 強く感じた」→で同時に振り返るシーンは「君の名は。」に繫がるわけですね。わかります。 山崎まさよしの歌がかかった辺りからやっと面白くなってきたなぁと思っていたら、その歌と共に映画はもう終わっていました。 【ヴレア】さん [地上波(邦画)] 4点(2016-11-04 19:21:56) |
52.「君の名は」を観て、過去の作品をもとhuluで鑑賞。 同じようなテイストの内容かと思ったら、SF感はゼロでやや困惑。 シャイな男子が色んなタイプの女性どどう交際するのかという恋愛ゲームのような印象。 男性側でも女性側でも誰でも一度や二度経験あるようなストーリー。 だからと言って「あーあるある」と共感できるわけでもなく、展開にハラハラさせられるわけでもなく、物語は淡々と進んであっけなく終わる。 背景描写などは確かに美しいが、固有の駅や地域にここまでこだわる必要性がわからない。 東京と栃木でなくとも豪徳寺と岩船でなくともいいんじゃないのか。地元じゃなければこれが実在の駅なのか架空なのかも謎。 人物描写に関しては鼻が無くなって見えたり、二人並ぶと横顔がほぼ同じように見えて、こちらも魅力は感じない。 二話で、女子生徒が主人公に対する卑下してるようなシーンがなんとなく不快。むしろ女の子の方が魅力的に思える。 この作品を映画と言うにはちょっと違うような気がする。自分の感性と合わないだけかもしれませんが。 【banz】さん [インターネット(字幕)] 3点(2016-09-16 20:42:04) |
51.「すべてを美しく描く」ことを徹底しているなと思った。絵画を鑑賞しているような気分になる映画。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-08 14:28:02) |
50.過去の奴隷になると今を生きる事ができない。初恋の相手が最高のままだとそうなってしまう。ただし、3話目が話が飛んでいるので、高卒後からの約10年間主人公がどのような人生を歩んで来たのかを描いてくれないと、物語として評価のしようがない。元々そういう作品ではなく、美化された過去を映像化しただけなのかもしれないが。なら3話目の存在が謎なんだよな。希望としては、もっと丁寧に20代を描いて欲しいし、そしてこういうどこにでもある人生の一例として30代~40代の主人公がどうなってしまうか見てみたいという余韻の残る作品ではある。公開から10年弱。その後を描いてみてもよいのでは。 |
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49.風景には感情移入できるけど、中味がねぇ・・・。思春期の恋バナをウジウジ引きずられても全然響かない。年かなぁ? 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-08-22 21:58:04) |
48.正直なところ、正面から向き合うには恥ずかしい、そういう作品。 でも、最後の山崎まさよしの歌のシーンはとてもいい。この短さでこれだけ上手く、そしてあっさりと表現出来るのは凄いと感じる。人に薦められるかというと難しいし、この映画の感想を誰かと話ししている状況を思い描けないが、どうしても記憶に残る、そういう映画(?)だと認めざるを得ない。 【simple】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-08-21 16:05:50) (良:1票) |
47.キュンっとしました。雪で電車が遅れるくだりいいですね。山崎まさよしとか一瞬のリンドバーグもいいね。絵が綺麗。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-09-13 23:00:59) |
46.細密描写がウリとの評判を聞いて期待して鑑賞したもんで、落胆が大きかった。まず人物描写がひどい。キャラクターデザインは女子中学生が描くような陳腐さで、書き込みもほとんど省略しているし、ときどき人物デッサンまでもが狂っている。あと、光を多用しすぎて全体的にツルツルしており、写実感がない。最後に、風になびく草木とか髪の毛の動きが、同じパターンの繰り返しであきらかに手抜き。背景描写の細密さをウリにするのなら、これらにも真面目に取り組んでほしい。あ、ストーリーは問題外。こんな話の展開にすれば客は感動するだろ、との安易な思惑がミエミエ。なんの深みもない。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-10-13 14:58:47) |
45.映像がとっても綺麗ですごい期待したんだけど 何もなかった。 |
44.アニメながら実写的な特異のクオリティはもちろんだがディティールの拘りがすごい。特に主人公たちと同世代で同じ時代に青春を過ごした人間にとっては恐悦至極のノスタルジー感。ファーストキスの場面で明里が着ている服とか、「あぁぁぁぁぁ!!」ってうなりたくなるほど、まさしくあの頃かわいい女の子が着ていたアレ。いいね。たまらんね。青春だったね。実写的なら別にアニメじゃなくて実写でもいいじゃんって言いたくなるところだが、実写だったらベタベタで臭すぎて耐えれなかっただろうしアニメにしたのは正解か。まあアニメでも十分臭いけどねw 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-25 22:39:06) |
43.なんとも童貞を拗らせたような、誇大化したマイナスの妄想。しかし胸が痛いのはなぜだ?俺も不幸ぶりたいのか、こいつよりましだと思いたいのか、やっぱり学生の頃の恋ってのは特別なもんです。 |
42.内容知らずに見たのだが、えらいこっぱずかしいもん見てもうた。なるほど共感というか郷愁は感じなくもない。男って引きずるよなって。しかも自分ではうじうじとは思ってなくて、どこかナル入ってて。青いのを大人になっても引っぱってて。あーやだやだ。こんなの静かにキレイにまとめんなよ。と思うのは自分の青さへの苛立ちか。電車が何時間も立ち往生しちゃうって所はなかなかドキドキする場面なのだが、画面がドキドキさせているわけではない。それは単に私がそういう過去を持ってるからに過ぎないのだろう。今ならケータイですぐ連絡着くもんなーと思いながら見た。種子島のファンタジーな空は良かった。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-12-21 13:34:19) |
41.ディテールに拘った緻密な映像、背景や空の色にまで主張をかませる画作りには感心させられるが、それで満足しているような印象。 最近のアニメに多い、背景など無機物の描画能力が向上したたのは良いが、人物の表情などはどうしてもリアルではない、それをすると気持ち悪くなるからだが、そこを上手く処理してアニメにしか出来ない、観る者の想像力で補うストーリーを作らないとアニメの良さが活きないと私は思う。 つまり、この話は実写で良いのだ、CGを使って幻想的なシーンを盛り込み、カメラを振り回せば、普通に染み入る映画が出来ただろう。 ラスト、山崎まさよしの曲に合わせて短いシーンを繋いだプロモーションビデオの出来の良さに確信した。ストーリーも演出も映画の評価を上げるには至らない。 この監督の作品は初めてなのだが、まだまだ若い才能なのだとしたら今後に期待。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-11-21 09:52:25) (良:2票) |
40.詩集のような映画なので、リアリティなんて度外視なんだろうけれど、それにしても第3部には不満が残る。けど、第1部と第2部は好き、ここもリアリティはあまり感じられないのだけど、心に深く刺さってくるものがある。誰しも、過去の学生時代の思い出を美化しているところがあって、そんな美化された心象風景とこの映画の第1部・第2部はうまくシンクロするのだと思う。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-09 16:22:24) |