16.初期の若松孝二の悩める若者青春映画だと思っていたら街全体の人々の群像劇であった。内容が濃いので見ていて引き込まれる。ランスファー・トリファー的なドロドロ感がある。 |
15. だからどうした、と言えなくもないですが、なんだか面白い作品です。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-01-14 11:20:08) |
【アフロ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-20 19:34:48) |
13.おそらく、津山30人殺し事件を意識したであろうタイトル。そしてファーゴのようなパッケージ。八墓村みたいなことになるのかとドキドキしながら観賞したが…。見事に期待を裏切ってくれました(笑)ファーゴの仮面を被ったブラックなビッグリボウスキといった感じか。シニカルでオフビートな感じも嫌いではないですが、心に残る作品とまでは行かず。正直、この手の閉塞した田舎で血の繋がりが濃いい関係を泥臭く描いた大傑作と思っている小説があるので、それが足枷となって感動には届かなかったのかもしれない。シナリオの外し加減は絶妙で、なかなか書けるものではないと思う。欲を言えば、ラストにかけて登りつめるパワーが欲しかったな。 【Nujabest】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-27 07:34:19) |
12.不思議な映画でしした。変にいやらしいところがなかったら、人に変わった映画として薦められます。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-12-18 23:13:56) |
11.イタイ。映画がイタイのでなく、自分の中のイタイ部分を露にされたような感じ。オープニングのガキがいい例で、雪原に女が横たわる『ファーゴ』を彷彿させる深刻ぶった画が映し出されたと思ったらガキが出てきて胸をまさぐる。いかにも深刻をスカした山下節なのだが、それ以上に現実に目の前に女の死体があるというあり得ないシチュエーションをけして夢見なかったとは断言できないというイタイイタイところを突いてくるのだ。と、告白するのも恥ずかしいのだが、この映画は全編でこういった内なるイタイ部分を露呈させてゆく。「やったのか」と詰め寄る息子に対しはぐらかしながらも「あれはやったって言うのかなあ」なんて言葉を吐いてしまう父。その父にえらそうに怒鳴りつける息子だって自分もやってることがバレてないと思ってるから大きな態度でいれる。バレなきゃいいの典型がひき逃げ。あるいは自分のやましさを隠す話のすり替えや責任転嫁を巧みにこなす変なカップル。カルト性から万人受けに徐々に垢抜けてゆく山下作品の展開から原点回帰したかのようなシュールさを持っているが、実は初期作品以上にウケを狙わないキツイシュールさで覆われている。それでもどんなに辛く厳しい人生も喜劇にしてみせる、その構成自体が人生賛歌となっているようにも思えた。単なる意地悪かもしれんが。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-09-16 14:59:11) |
10.これだけシュールに淡々と描いていながら、全く飽きさせない映画だった。脚本のすばらしさと、芝居のリアリズム、存在の感じさせないカメラ、編集の妙、それらがうまくまとまっていて、監督の力を改めて感じました。静かな狂気、小さな町におこる非日常、それらを飲み込んでしまう空気感。なかなか観たことのない映画です。最後の乱射シーンで妙にスカッとしてしまったのは私だけでしょうか?? 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-24 15:07:58) |
9.1990年代の松ヶ根という、湖面が凍結するくらい寒い地方の田舎町を舞台に、 田舎社会の実像や人間の本質をシニカルに描き出す。 ひとつの決まったテーマはなく、鈴木家を中心にしたエピソードの詰め合わせという感じ。 なかなか人前には見せない、人間の素の姿がリアルに描かれていると思う。 ひと昔前の田舎らしい、人物の野暮ったいファッションや朴訥なキャラクターが 今となっては郷愁さえ起こさせる。我々は回帰すべきなのか? それにしてもこの映画の人々はリアクション鈍すぎ無言すぎ。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-15 00:58:06) |
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8.すごい作品だと思います。キャスティングといい脚本といい凄い。特にリアリティという面ではぞっとするほどの力があります。とはいえ冷静に考えればありそうもない話です。そのちょうど狭間をいくようなストーリーが最高。 序盤の小学生からぶっ飛んでますが、そのぶっ飛んだシュールさを維持しつつ最後までいけた希有な作品ではないでしょうか。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-08 00:16:26) |
7.期待していたものとは違い..かなり、シュール で ブラック ..そして、ちょっと退屈.. それから、冒頭のガキ..あんな奴、そうそう居るもんじゃないぞ... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-10-08 12:47:19) |
6.笑いのセンスがいいと思うけれども、主人公がきちんと公務員なだけに、バカの方舟ほどは笑えなかった。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-06-23 14:06:08) |
5.昔、小津安二郎は今村昌平にむかって、「おまえはなぜウジムシばかり描く」と言ったそうだ。これもまさにウジムシの映画。今村ファンなら別だろうが、残念ながらあたしゃこんな映画、嫌いじゃわい。この監督、等身大の人間を描くのに秀でた監督とお見受けする。『天然コケッコー』のションベン臭さにも閉口したが、これにも負けず劣らず閉口した。私は嫌いだが、しかしその才能と実力は認めます。とはいえ、反対票で4点にしときます。 【goro】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-05-23 05:57:35) (良:1票) |
4.これってある意味ブラックコメディなのかも。確かに登場人物はみんな滑稽で、やってることも無茶苦茶だけど、それを「コメディ」として笑い飛ばせられないところがこの映画の怖いところであり、同時に核心だと思います。たとえるなら『博士の異常な愛情』的なブラックさ。不愉快過ぎて気持ちいい(?)、不思議な映画です。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-03 21:56:32) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-23 19:04:14) |
2.「昭和の日本映画」平成脱力バーションという感じですね。田舎の閉塞感をゆるーく描いていて、可笑しくもちょっと恐ろしい映画に仕上がっています。ストーリーを追うというよりも、山下監督の秀逸な人間描写を味わいながら鑑賞しました。 まあ、非常に地味な作品ではありますが、じんわりと良さが沁みこんでくる・・・・そんな映画です。 【TM】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-14 18:39:30) |
1.リンダリンダリンダを見ただけの僕はあまりのギャップに唖然としてしまった。またこの監督にはやられた。朴訥とした田舎町で、ほんわかムードさえ漂っているのだけど、起こっている出来事は深刻。なはずなんだけどやっぱりほんわか。そういう不思議な空気がある。なんというか物語は映画ならではな所もあるんだけど、リンダリンダリンダでも感じた何気ないセリフや描写が実生活を見せられているようにリアルすぎるんです。光があっちからもこっちからも責められている最中に見せる笑みや光太郎と彼女のエッチシーンなどを見ていると、とても気恥ずかしくなる。もちろん光太郎を演じた新井浩文を始め、俳優陣もうまいが、演出が冴えまくっている。シーン毎に見るとキツイモノがあるが、全体として見るとなかなか面白かったです。冒頭のシーンから“ファーゴ”、ネズミに神経質になる様は“バートン・フィンク”も感じましたよ。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-12 22:48:28) |