5.清張作品なので遭難の真相に興味津々だったのですが。荒天の山の怖さだけが心に残るだけの何とも締まりのない話でした。誰にも見られて無くても神様は見ているかのような雪崩に点数の全てを。 |
4.ストーリーの見せ方がシンプルでわかりやすい。石井輝男脚本というのがここに表れているのかもしれない。しかし演者らの企み顔やら苛立ち顔やらが目立つのも石井輝男脚本の弊害か。杉江監督の演出と相性がよろしくないように思う。わざわざ顔にカメラを向けなくても「企み」や「苛立ち」はセリフまわしだけでじゅうぶん伝わるようになってるのに。まあ、そのぶん異常におどろおどろしい雰囲気が出ているけど。せっかくのロケーションがこのおどろおどろしさに負けているのももったいない。 【R&A】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-08 15:38:09) |
3.サスペンス小説としてはおもしろいかもしれないが、実際の犯罪としては成り立たないのではなかろうか。いかに策を巡らしたとしても、天候などの自然現象や偶然を操ることは不可能だと思う。それに悪天候は一つ間違えば自分自身も巻き込まれてしまう。 登山のグループは本当の信頼関係ができていなければ成り立たないだろうし、自然の驚異をおそれ、山を愛するものでなければ登山家の資格なし。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-10-30 21:25:04) (良:1票) |
2.話自体はシンプルな心理物ですが移り変わる美しい風景が一種ロードムービー的な効果をあげていて飽きさせません。あの高地までカメラを持っていくのは随分苦労したと思われます。山の素晴らしさと怖さをしっかり感じることができたので優れた山岳映画と言えるのではないでしょうか。途中で人称が変わる点もこのミステリーに於いては良い効果を上げているように思います。開始1時間のあたりに編集上のミスがあります。連続したシーンなのにカットが変わったところで雲が派手に移動してしまっているのです。しかしCG全盛の今の目で見るとそれがかえって生々しいロケ感を表現していて好ましいことのように思えました。 【皮マン】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-30 00:50:10) |
1.映画の内容や評価以前に気になって気になって仕方なかった事。私は決して禁煙推進論者でもなんでもないんですが、主要人物の皆さん、登山の途中でもタバコをメチャクチャ吸ってましたね~。ちょっと休憩するたんびに、美しい渓流沿いやデコボコ岩場山道でも、ところ構わずスパスパとご一服。そんでもって、吸殻をそこかしこにポイ捨てしてるし。アルピニストの皆さんのマナーって本当にこんななんですか?これを見てる限り、彼らが山を心底愛している人間たちとは到底思えないんですよね。そのせいもあって、誰にも自分は共感出来ませんでした。犯人にはもちろん、真相を追究するべき側の人間にも。香川京子は特別出演みたいなものだし。あとDVDジャケットのスチール写真。雪山で主人公と土屋嘉男(ガス人間第一号!)が、いかにも獰猛そうな表情でピッケルを手に格闘してる(ように見える)シーンがあったんですが、そんな画は映画本編の中にはなかったです。あれれ?クライマックスの雪上大乱闘期待してたのになあ・・・。東宝製作松本清張原作「黒い画集シリーズ三部作」、これで全て制覇しましたが、う~ん、これが一番落ちるかなと・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-02-19 12:08:34) (良:1票) |