21.主人公の金髪の少年オスカーと、ヒロインのエリ。 どちらも美男美少女で、それだけで映画が成り立っている部分もあるかと思います。 エリの声が低いので少年にも思えましたが、調べてみると監督が両性的に描きたかったため吹き替えにしたとのことです。 ヴァンパイアものだとは知らずに見ていたので、ちょっとあっけに捉えてしまいました。 どんどん前に突き進んでいくストーリーなので退屈はしませんでしたが、なんだか消化不良ですね。 ここのシーンは何を言っているんだろうと思う箇所が多かったです。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-10 23:12:21) |
20.萩尾望都の「ポーの一族」でエドガーがアランに「きみもおいでよ。ひとりだとさみしすぎる」というシーンがあったのを思い出しました。 日本の映画タイトルがミスリードを誘い、そのせいで見る気のなかった映画でした。 残酷なシーンもたくさんあります。見ていて嫌になるようないじめのシーンも。 リメイクされた「モールス」も見ましたが、オスカーとエリの、その後の関係が、 幾つかのシーンから途中で死んでしまったエリの父親とエリの関係と オスカーとエリとの関係が違うように感じられて 見終わったあとに、どこかホッとするような後味の残る映画でした。 モールス信号が生きています。 北欧の映画らしい独特の空気感も気に入りました。 【omut】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-07-02 12:47:44) |
19.北欧の冬と殺人、スプラッターを前景として、テーマは異端と承認といったところか。素敵な映画だが、もう少し料理しようがあるようにも思った。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-13 21:53:15) |
18.好き嫌い分かれそうな映画。 静かで、時々ドキッとするような雰囲気は悪くない。でもこのバンパイアものとセットで考えた時に、どうもうまく飲み込めない。 いい作品だと思うけど、個人的にはどうもイマイチ。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-09 21:39:10) |
17.好きな人は好きなのかもしれないけど自分の好みでない |
16.北欧の、陽光すら淡い国で撮られると映画そのものの体温が下がる感じがするせいか、グロなシーンをはっきり見せるわりに、それすらこう、冷え冷えと淡々としてたりする。わーっという感情の昂ぶりすら白い息になって消えてゆくようだ。映像がとことん印象的な映画。抜けるような白い肌のオスカーと血に塗れたエリの赤。金髪と黒髪。暗い森の青と雪。度肝を抜かれる惨劇の場面、これまた静謐感あふれているのだけども、ここまで来た頃には観ているこちらもすっかり身体が冷え切って、つい両腕をさすってしまうのだった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-26 23:56:08) |
15.微妙。 ストーリー展開が遅い上になかなか本質に触れない。 ラブラブなところも吸血鬼らしいところも少ない。 そういうのを見たかった側としては、あまりおすすめしない作品。 他のレビューや解説など見てみると、どうやら背後にいろいろな設定があるらしい。 予備知識をたくさんいれてから観るのもいいかもしれません。 【らんまる】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-03-31 23:47:35) |
14.まず映像の美しさが良いです。静かな美しさの中だからこそ、ヴァンパイアの不気味さが際立ちます。酸をかぶった親父?の顔さえアーティスティックに見えてしまう。。ストーリーは大きな山場はなく、初見ではラストは???でしたが、ここのレビューを見て「そういう解釈か」と納得。そう考えるとなかなか静かに深くて恐ろしい映画かもしれない・・。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-03-03 21:55:55) |
13.リメイク版の『モールス』を観ているので、ストーリー展開は知っているので目新しくはなかった。(本来は逆であるべきだと思うけどけね・・・) しいて言えば、リメイク版はエリの吸血時の動きが変だったのに対して、本作は高い身体能力はあるものの自然な動きでだったので違和感はなかった。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-13 18:37:18) |
12.雪深くて、太陽が低くて、陰気な街。そのうえ、スローテンポでダークで切ないストーリー。中年サラリーマンがこんな映画見たら、欝になってしまう。 【センブリーヌ】さん [DVD(吹替)] 5点(2012-05-05 02:46:50) |
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11.不思議な雰囲気のヴァンパイア映画。プールに助けに来た時のエリの凛々しい顔が印象的。オスカーもエリのために生きていくのかな。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-14 08:38:33) |
10.二倍速にしても普通にみれるんじゃないかってほど間が長い映画。褒められるのは映像美くらいか。それほど二人に共感できない。もっと孤独や切なさがみたかった。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-02-18 16:54:39) |
9.北欧の寒々とした美しくも寂しい雪景色をバックに、孤独な少年と少女(?)の生きるための選択を描いた作品で、甘酸っぱい初恋的要素を含みながらも、ここで描かれとるのは生きることのつらさと厳しさっちゅう紛れもない現実であり、そんななかで互いに寄りそってなんとしてでも生き残っていくことを決断したふたりの姿は、正直どっか哀れですらあった。結局は他者を犠牲にしなければ生きていけないという、悲しい現実やよねぇ……。 【幻の『モンスター』】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-18 16:45:09) |
8.ヴァンパイアとアート的表現、およそ結びつきそうにないこの二つの要素を一つの場に違和感なく溶け込ませた監督の演出が素晴らしかったです。多くを語らず、極力、映像や音楽、役者の表情で伝えようとする手法は、鑑賞後に映画というより何か一つの絵画を見たような感覚を与えてくれます。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-10 06:02:50) |
7.そぎ落とされた所、見えない所に想像は生まれる。そして、冷淡に感じるほど澄みきった美しさは、まるで凍傷のように感覚を麻痺させる。だから僕はこの映画について、まだ整理できないでいる。ただ言えるのはおもしろかったってこと。 |
6.こんなに評価が高いから、万人受けする映画なのかと思ってました。 いやぁ、アーティスティック。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-07 23:12:41) |
5.北欧の凍てつくような空気感と澄んだ映像美の中で、少年の淡い恋心と憎悪が混じり合っている。 孤独な少年は、ヴァンパイアの少女と出会ってしまったことで、何を得て、何を失ったのか。それは決して明確には描かれないが、その両方が彼の人生にとってとてつもなく大きなものであったことは間違いない。 長い長い逃避行の始まりのようなラストシーンには、希望と絶望が混在していた。 あまり観たことがない異国の映画を観ると往々にして生じることだが、ふとした表情や言動の意図することが理解出来ないことがある。 この映画にもそういう場面が多々あり、感情移入の障害になってしまったことは否めない。 少年と少女の間に終始生じている距離感をどう捉えるべきかということを、最後まで消化出来なかった。 “ヴァンパイア”というモチーフを用いて真面目な映画を作るのは、実は難しいと思っている。 当然ながら、どこまでいっても空想の産物でしかないし、異形のものと人間との間で普通の心理描写が成立するものなのかと、疑問が産まれる。 この物語にしても、少女は12歳の姿形をしているけれども、その内容は人間とは全く別ものなのであって、そこのまともな精神構造が存在するとは思えない。つまるところ、普通の人間の少年と異形のものの少女との間で、心が通じ合えるわけがないと、つまらない思索をしてしまう。 そういうもうひとつ入り込めない要素は点在していたが、それらを覆い隠すだけの美的センスは溢れていたと思う。 遠い国の冷たい空気感の中に身を置き、静かに堪能すべき寓話だと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-23 09:51:15) |
4.藤子不二雄ならトマトジュースで解決してしまうんだろうけど、これは何とも切ない。 何人かで協力して定期的に献血するとか、まあ、そういう問題でもないんだけど…。 全体的に映像は美しい。 殺戮シーンはホラーが苦手な僕でも大丈夫な程度。 CGの処理は雑で、猫まみれのシーンなんかは結構笑えた。 招かれないと家に入れないなんて道徳的な設定にも感心した。 そのお陰で単なる殺戮者ではなく、複雑な宿命を背負った異邦人としてエリを受け入れることが出来た。 それにしても、この作品のテーマでもある相手を理解しようとする心みたいなものがあれば、いじめっ子とも分かり合えたんじゃないかと思うのだけど、いじめの解決法が報復というのが悲しいね。 そういう絶望感が逆にこの作品を深めているのだろう。 最終的にハッピーエンドなのかどうかよくわからなかったけど、オスカーとエリの行く末をもう少し見守りたいと思えたので、僕は結構この作品を気に入ったのかも知れない。 あと、リメイク版のキャストがクロエ・グレース・モレッツと聞いて、一気に期待値が上がった。 夏の日本公開を楽しみに待ちます。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-05-16 14:56:04) |
3. 映画が始まってしばらくは、少々もったいぶった演出が鼻につくというか、やっぱベルイマンの国かあなどと感じてもいたのだけれども、けっきょくこの作品はわたしにはやはり(当然ながら)ホラー映画で、そのホラー映画であるところの「お約束」シーンの演出がシャープだという印象になる。 ストーリーは主人公の12歳のいじめられっこの少年からの視点と、その外の世界の客観描写とが並行して描かれていくけれども、このふたつはけっきょく、少女の姿をしたエリというヴァンパイアの存在を通して重ねられていくことになる。少年の視点からみれば、さいごにはいじめっこたちから解放され、エリとのきずなを確乎としたものにして、それはハッピーエンドにみえるわけだけれども、客観的な視点からすれば、そういう見かたも出来なくなるだろう。このあたりはホラーだから、ということではないのだけれども、個人の幸福とは一面で世界とのきずなを断ち切ることで成り立つというあたりを、映画としてしっかり描いているのが新鮮だった。このあたり、主人公の少年がいかにも北欧あたりの、まつげまでプラチナブロンドの、ミネラル不足のなよなよした(たしかにいじめにあいそうな)少年であることと、ヴァンパイアのエリが東欧系というか、ロマを思わせるおおきな瞳の黒髪の少女であることとの対比が強く印象的で、このヴァンパイアが長いサイクルでひとところへの定住の出来ない種族であることを匂わせるセリフもあり、スウェーデンという風土をうまく生かした「ヴァンパイア伝説」の造形化なのだなあ、と思った次第。 で、そのホラー的な演出についてなんだけれども、日常的な光景にスルリと怪異をすべりこませる演出はその視点のおき方がクールというか、ときに黒沢清監督の演出を思い出さされるものでもあった。とくに、クライマックス的なプールでのシークエンスでの、プールの水のなかから描かれる惨劇と、そのあとの鳥瞰的なショットとの連続からは、ほんとうに久々にホラー映画的なカタルシスを得ることになった。また、ここまでの展開は「いじめ」と「超常」とのタッグということでもあって、そう考えると、この主人公の少年が超常能力を持っていたりヴァンパイアであったりするわけではないけれども、少年の造型は「キャリー」のシシー・スペイセクの姿に比べられるものでもあるだろう、と思う。 【keiji】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-28 16:52:15) |
2.モダンホラーなんだけど、観終わった後に残る気持ちが”せつない”っていうのはちょっとビックリでした。 少年がヴァンパイアである少女を承知の上で受け入れる姿っていうのは、完全なる純愛の表現だと思います。そう考えるからこそ、モールス信号による二人の”会話”が、二人を隔てる壁であり、その壁を越える会話と見えるから微笑ましくもあり、同時に悲しくも感じました。 かなりやっている事はエグイと思うのだけど、PG12で抑えているというだけあって、表現は巧みだったと思います。(ホラー苦手なあたしがかなり食入って観たもんね。) イジメに関してはかなり表現が優しいと感じたのは日本人のイジメがもっと陰湿に感じるからかな?但し、あたしの子供の頃のイジメにかなり近い感じがあって、ちょっと嫌ではありましたけどね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-11-09 22:42:00) |