6.面白くはないけど、見るのが苦痛というほどの嫌悪感もなく、ほぼ何も残らない無害な作品でした。
たぶんこの父親は21世紀からタイムマシンでやってきたんだろうなってくらい先見性のある思想には感服。
新聞報道が嘘ということも見抜いてるし、日本が負けることも知ってたんだろうな。
でも、いい大人がそんな正論を語っても説教臭くなるだけなので、少年Hを洗脳して代わりに正論を吐かせるという構成は良かった。
あと、戦争が終わった途端に性格も思想も言葉遣いも豹変してしまった泰造のコントは笑えた。
悲惨な戦争の現実を前面に押し出して泣かせようという魂胆が見え見えの戦争映画には食傷気味だったけど、ここまで心に響かない戦争映画も如何なものかと。