12.ハンセン病を扱った作品といえば、真っ先に思い出すのが「砂の器」。かの作品は時間的・空間的・人数的・おそらく金銭的にも壮大なスケールで描かれましたが、この作品はすべて最小限に絞った感じ。しかし考えさせられるという意味では、まったく引けを取りません。 特に終盤の樹木希林の重い独白には、言葉を失うばかり。すべては社会の無知に由来するわけですが、それが国家レベルになると、被害も甚大になります。その観点で世の中を見回すと、案外無知による誤解や偏見がはびこっている気がします。環境問題とか、エネルギー問題とか、各地の紛争とか。まあ「全知」になることは不可能としても、せめて「無知の知」ぐらいは自覚したほうがいいですね。 まったく余談ながら、永瀬正敏が作るどら焼きはヤニ臭そう。どんなに「あん」が美味くても、買いたくないかな。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-04-01 03:09:22) |
11.縁者さんたちには拍手喝采ですが、この監督のどや顔が見えてくるようで少し興ざめ…でした 景色もきれいでいいのですがね。。 【HRM36】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-11-26 16:21:09) |
10.前半はあん作りを中心とした二人のやり取り、後半はハンセン病が絡んでくる。観終わって改めて、何十年も自由を制限されていた徳江さんだからこその、小豆がここに来るまでの物語に想いが至るのだなと感じる。ラストの方の希林さんの演技は凄い。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-08-11 10:02:57) |
9.予備知識なしで 鑑賞..よくある食材ものだと思って 普通に観てたら、途中から とても重い展開に..無警戒でした..う~ん この題材で映画にするんだったら もっと丁寧に創ってほしかった..創り手のあざとさと、物語としての稚拙さが 気にいらない..展開と 登場人物がベタで..安直すぎ..残念... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-06-17 21:12:20) (良:1票) |
8.様々な孤独についてクロスした、とても良い映画でした。 もちろん希林さんや永瀬さんの演技も良かったですが、個人的には 視聴者へ「あんた達だって実質こんなもんよ」ってメッセージぶん投げてくる、 浅田美代子さんの世間代表の憎たらしいオバはんの演技が秀逸でした。 ただ内田伽羅ちゃんの役は個人的には違う子の方が良かったかな。 どうしても希林さんのお孫さんって感覚が入ってしまった。演技も初々しいので余計に。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-03-22 02:57:29) |
7.最初から引き込まれて飽きのこない作品でした。あんなガムばっか噛んでるやつと働くのも嫌だけど、店長もタバコ吸いすぎー。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-11-11 12:32:35) (良:1票) |
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6.作品としては、そんなにおもしろくないけど、 ハンセン病について、知るいい機会になったのでこの点数。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-11-04 20:32:02) |
5.名優樹木希林と永瀬の物語。「あん」とは何ぞや?と思って観たのですが、そのままの題目ですね(笑)前半は微笑ましい内容でしたが、後半は急に重い内容になりました。可哀想であり、考えさせられる作品でした。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-03-15 22:51:04) |
4.あんまり関係ないけど、2014年の米国版『ゴジラ』で、原発事故が発生する日本の町の名前が「ジャンジラ」とかいう、ほとんどあり得ないような地名で、ああこれは、絶対にどこの実在の地名も想起させないように、という配慮なんだろうなあ、と思ったのですが。 さて河瀬監督。いつも奈良のために尽力してくれていながら、私のような役立たずが奈良県民にいて、誠に申し訳ない限りなのですが、それはともかく、河瀬監督は、映画を撮る以上、どこが舞台なのか、はっきりと明示しましょう、ということなのか。奈良を舞台にした奈良土着の映画、ならともかくとして、奈良を離れた本作でも、最初の方こそ、土地勘のない私のような関西人にはわからないけれど、東村山という具体的な場所が、徐々に明らかになっていく。本作のように、差別を(しかもハンセン病という、構造的な差別を)描いた作品で、具体的な地名に取材するというのは、場合によってはその土地の人に「踏み絵を踏ませる」ということにもなりかねないのだけど、それでも、具体的な地名にこだわる。その「具体性」は、桜の木の季節による移り変わりの描写とも絡み合って、確かに我々に生々しく訴えてくる、「風情」以上のものを感じさせます。 ただ、プロの俳優に、演技ではないような演技をさせるというのが難しいところ。やはり演技は演技、そこに、ホンモノの元患者の「実際の」姿が重ね合わされる。絶対に埋められない「何か」が、その間にある。それを、どう捉えればよいのか。 永瀬正敏が全編にわたり、ボソボソしゃべっていて、これはラストでついに大きな声を出すところに繋がっているのだけど、「ああ、なるほどね」と思ってしまうその整合性が、すでに映画の持ち味を損なっているような気もしつつ。それでも樹木希林のこの配役は、何がどうあってもこうでなくてはね、というまさに一期一会、ではないかと。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-02-10 23:12:28) |
3.重いテーマを扱っているが、作りはキレイだ。でもそれで救われる気もするし、とてもやるせない気持ちにもなる。 評価されるべき映画、という位置付けに多くの人が感じる作品。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-04 20:49:00) |
2.「殯の森」が消化不良だったのでこの監督さん苦手と思っていたが、これはとてもわかりやすい。このテーマなら、もっとたくさん見せ場を作ったり盛り上げたりできたんだろうけど、あえて淡々と撮っていて、樹木希林の演技力が大きいのだろうが、ラスト近くの施設ではほとんどドキュメンタリー映画のようだった。満開の桜のシーンでも、バックの空を青空にせずに色を抜いているように感じた。客を選ぶ監督さんのようだ。で、この映画はちょっと好きで、「殯の森」をもう一度観てみようかな、そう思わせた佳作です。 【la_spagna】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-02-02 23:13:24) |
1.樹木希林の映画。 綺麗な音。 個人的にはちょっとあっさりしすぎていたような気はした。 |