3.冒頭、状況が分からず、???状態で見ること30分。いきなり男同士の濃厚キスシーンで、うわっ、とのけぞりました。しかし、本作はゲイ映画として、実は有名だったのですね。知りませんでしたがな。ダニエル・デイ=ルイスのデビュー作だってんで見ただけだったのにぃ。・・・で、本作についてですが。私は自分でも気付いていなかったのか、思いのほか、ゲイに対して抵抗があるようです。この歳になって遅まきながら自覚しました。頭では分かっているんですよ、好きになる相手が同性だというのは別に不思議なことじゃない、って。でも、共感できないのです、どーしても。本作のダニエルとボブのラブシーンを見て決定的に自覚するに至りました。『マイ・ビューティフル・ランドレット』のダニエル・デイ=ルイスの男同士のラブシーンではゼンゼン感じなかった嫌悪感、今回は、感じてしまったのでした。これって、絵的な問題なんでしょうか。分かりません、、、、。なので、バイセクシャルな年下彼氏を持つアレックスにも共感できず。ただし、恋愛における「ままならなさ」に傷つき、悩む、ダニエルとアレックスの姿は胸に刺さります。そして、最後のダニエルの独白。哀しいです。「心が風邪を引いただけ」・・・これは、どーなんでしょう。自分だったら、到底そんな風には思えません。たとえ強がりだとしても。やっぱり誰かを愛することというのは、それなりに重みのあることだと、私は思いたいのです。あるいは、それほど愛していなかった、ともとれますが、それまでの描写はそうではなかったように見受けられたので。あのラスト、どう捉えればよいのか、これを書きながらもまだ分かりません。迷っています。ところで、少年ダニエル・デイ=ルイスの出演時間は、おそらくちゃんと顔が映ったのは2秒くらいだったのではないでしょうか。何となく、面影ありましたが。・・・とにかく分からないことだらけの作品でした。