8.「ラ・スクムーン」のジャン・ポール・ベルモントが重なるラストショットでの男気漂う中村錦之助に鳥肌。この人特有の目力と台詞回しはこれぞ千両役者。 |
7.映画前半はもう、エエ話のオンパレード、まさに5分に一度は炸裂する美談また美談。「いやぁエエ話だったな~」と、ここで「終」の文字が現れるんじゃないかと何度思ったことか。で、後半は突然、話は十年後へ。少々血なまぐさい展開の中、一度途切れた物語が、一度断絶した人間関係が、逆廻しのように繋がっていく、しかし決して元通りには戻れない(何しろエントロピー増大則があるからな。何のこっちゃ)。花はあの時と同じように咲き、同じようにお小夜は新しい着物を着せられている。そして、あの日と同じ、運命の森。しかし人間は、かつての自分たちには戻れないのです。ラストシーン、低い位置のカメラが捉える道端の彼岸花の赤さが、突き刺さります。・・・それにしても十朱幸代の表情、一体どう受け止めればいいのやら(そもそもこの演技でよいのやら)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-12-15 23:19:09) (良:1票) |
6.これこそ日本人の美徳。かっこいいな~。一方で、日本に寄付文化が根付かないのは、名前を出したがらないせいだという意見もありますから、なかなか難しいものです。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-05-23 20:31:10) |
5.木村功の豹変(娘への執念)するあたりが、もっと自然に描かれていれば完璧ですね。 |
4.何度もリメイクされてる名作だけあって、錦之助の股旅人情もので一番面白かった。お小夜さんとの再会場面に対決場所に向かうラストシーン…かなり名シーンです。前半と後半の錦之助の変貌ぶりも驚かされる。マイナスはお小夜役の十朱幸代が噂の美人にはとても見えないなぁと。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-31 23:31:42) |
3.箱田の森介に扮した木村功のこすっからさには見る見る内にストレスが溜まる溜まるw。或る意味凄い演技力だ。こうして憎まれ役がキッチリとイイ仕事を果たしているからこそ主役(勿論ココでは錦之助)は一層映える。お小夜に”旅人さん”であるコトを気づかれるキッカケとなる弥太の台詞も実に味わい深い。山下耕作監督のベストワークに敬意を表して8点。くぅ~、男だねぇ…!! 【へちょちょ】さん 8点(2003-10-19 05:07:43) |
2.あ、こんな映画にもコメントが付けられるのですか。うれしいなあ。ほんと、素晴らしい映画ですもの。この頃の中村錦之助は、何と言うかオーラが全身から発散されていましたよね! そして、義理人情の日本的情念の世界を、花に託して語る極上のロマンチシズムときたら…。まだおぼこ娘の十朱幸代が、「旅人さん」と主人公に呼び掛けるシーンは、何回見てもウルウルしてしまいます。必見! 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-27 12:56:57) |
【松下怜之佑】さん 7点(2001-11-08 11:14:52) |