26.なんか意味ありげだけど、実際のところ何もないなー。そもそもテーマが普遍的ではないので、深掘りしたいとか考察したいとかって気にならなかった。残念。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-22 19:19:45) |
25.なるほど難解な映画だ。 一本の木を巡る映画。ある事件をきっかけに何故か森へと彷徨う刑事。ちょっと何考えてるかわからない捉えどころのないキャラで、段々と狂っていく様はいかにも黒沢清的。 カリスマという木を巡って繰り広げられる争いや寓話的メッセージ。一体何が起きているのかわからないんだけど、妙な怖さがあった。 シリアスな場面に流れる軽妙なテンポの曲が、不思議な世界観をより増幅させる。 私の見解は、一種の集団催眠ではないかと。もちろん毒キノコを食べた事によるね。 【ヴレア】さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-11-17 20:43:54) |
24.これまた何が何やら分からなかったけど面白かった。さすが黒沢清作品、難解すぎます。カリスマを守る者それを壊したい者それを見守る者の対立。皆が固執するカリスマとは何か。「世界の法則を回復せよ」とは何か「なすがまま」とは何かを分かり始めてからの役所広司の軽快さが面白かった。ラストの燃え盛る都市は「回路」と繋がってるのかな。 |
23.森の中で「カリスマ」と称される木をめぐって人々が争う。その主張はわかりやすく3つにわかれるがその部分だけ見れば「共生」がテーマとなるのだが、ストーリー上の本当のテーマは冒頭で語られる「世界の法則を回復せよ」と「カリスマ」をめぐる争いがどう関係してくるのかを紐解いていけば浮かび上がってくる。「規則」ではなく「法則」ということは、人間が人間の都合で生み出した様々な法や規則、あるいは理性や概念というものが様々な歪みや弊害を生み出した今、この世界を自然の摂理にもどせ、ということ。その結果世界が終わることをも許容する「カリスマ」の存在をこの作品は描いてゆく。「カリスマ」が木から役所宏司へと受け継がれる展開は『CURE』の伝道師の役目を萩原から役所へと渡された展開に似ている。しかし終末を許容する存在を明確にすることで『CURE』では描かれなかった終末がとうとう描かれてしまう。恐るべき終末映画。とは言うものの私がこの映画に惹かれたのはストーリーと画と演出がバラバラなところだったりする。ストーリーとは裏腹に気を失った役所を引きずる画といい、療養所の未亡人の存在といい、いや、佇まいや歩く姿まで、さらには家や森までホラー色全開で見せる。かと思えば木(カリスマ)が燃やされた後のカリスマでもなんでもない木をめぐる人間の描写はコメディそのもの。この綿密に計算されたかのようなバラバラ具合にたまらなく惹きつけられるのである。 まるでこれまで培われてきた映画の規則に対する「映画の法則を回復せよ」という黒沢清の声が聞こえるようで。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-14 14:19:25) (良:1票) |
22.職場の同僚に前々からこの「カリスマ」を見てその内容について語ろうと言われていたので、CSで放送されたのを機に鑑賞。今朝からその同僚と、映像に込められた生きる力と殺す力、自然と人間などについて、あのシーンはどうのこうの、このシーンはどうのこうのと二人で話していたらすっかり午前中はほとんど仕事が捗らず、私は昼から懸命に仕事をこなさねばならないのであります。どうのこうのと話させる映像の力を持った罪な映画ですな~。 【彦馬】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-24 12:32:37) |
21.うーん、確かに難解っちゃあ、難解か。んでも僕はあんまし深くは考えずに「画面の面白さ」とか「映画的面白さ」に注目して観てました。専門的な事は分からないけど最初の警察署の廊下のシーンとか「これから何が始まるんだろう?」ってドキドキさせられたし、あと基本的にはサスペンスタッチでありながら時々妙にコメディっぽくなる所とかも面白かった。で、この作品の個人的な解釈なんですけど・・・これって、つまり、「黒沢清版“もののけ姫”」なんじゃないかなーと(!)思ったんですけど、どうでしょう?つまりそれぞれの欲望や信念の元、うごめき、対立するグループ(まあ、みんなどっかネジがゆるんでるんだけれど)があって、そういう何が正しいのか分からない世界で「何とかみんな共存できないかなー」って模索するアシタカが役所広司で、そうすっと池内博之がサン、んで風吹ジュンはエボシ御前で大杉漣がジコ坊、カリスマはダイダラボッチ・・・て感じ。そんなに外れてない気がするんだけど・・・でもあの不気味なラストは、希望がないなあ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-18 20:09:43) |
20.歯痒いです。タイトルも流行り言葉にあやかりつつ、本来の意味でのアプローチですけど、cureやアカルイミライほどのパンチ、アイロニーが感じられないのは劇中にセリフとして使いすぎたからかも知れません。黒沢作品は4作見てきたので不条理感は楽しめたし、音楽を含めユーモアある演出も面白く見てました。不条理でもナンセンスでも難解でも多くの人に愛される映画はあると思います。でもそれらは、ジグゾーパズルのようなバラバラなメッセージが組み立てなおす事で”絵”になるものたちだと思います。残念ながらこの作品はピースをはめても絵にならず、足りないピース、余計なピースまであったように感じます。だから歯痒く感じてしまいました。監督名を出さなくても作品を見て監督がわかるようなスタイルのある監督は好きです、いつかカリスマ的な力を発揮して欲しいと思います。 【ウメキチ】さん 3点(2005-03-25 18:20:39) |
19.最初の1/3は意味不明でしたが、そこからは、けっこう面白く見ることができました。、、、でも日本の映画が、みんなこんな映画になったら、映画は博物館とか国立劇場とかで、能や歌舞伎を見るみたいになっちゃいますね。、、、、だから監督も、たまに、好きなようにこういう映画を撮るのはいいけど、いつもこんな映画撮っていたら、それこそ自分の首を絞めるようなもので、莫迦のそしりをまぬかれないでしょう。、、、、、多くの人が、低い点数をつけるのは当然のことだと思います。、、、、、、とはいいつつも、最初にも書いたとおり、そこそこ自分的には楽しめました。、、、、、最後のシーンなんて、殆どツァラトゥストラが山から降りてゆくところみたいで、大風呂敷、そのくせ子連れ狼風のシルエットなので、笑っちゃいました。、、、、、車のフロントグラスを写すシーンが三度ほどありましたが、映画全体の構図を象徴しているように思えました。二人の顔に意識を集中するとグラスに映った木々と空が消え、木々と空に集中すると人の顔が消え、、、、、、要するに、図と地の関係です。カリスマという木をめぐる対立も同じ。カリスマを生かそうとする側、殺そうとする側、どちらが狂気でどちらが正気なのかわからない。片方を狂気とすれば、片方は正気となり、逆もまた真実。その辺はフーコーとかを思い出せば良いわけです。、、、そこで役所広司は、「両方を生かす道はないのかなぁ」と問う。、、、、だが、両方を生かすということは、どちらかを狂気と決めつけて回転している日常を破壊する力を秘めている。あるいはそれは聖なるものを復活させることを意味する。(カリスマという言葉自体、聖なるものとの連関を予想させます)、、、その力を秘めた役所広司は、最後に山を降り、下界に向かい、人々を解放する。、、、、、とか解釈しましたが、どうでしょう。、、、、、まあ、こういう映画は、好きに解釈して楽しめばいいのです。(どんな映画もそうかもしれませんが、、、、) 【王の七つの森】さん 8点(2005-01-30 23:36:48) |
18.「お前がカリスマだ。」 ……わからん、本当にわけがわからん。 スローに刺すシーンだけが印象に残った…ってか、それ以外に印象に残る事が無い! 【ふくちゃん】さん 3点(2004-06-15 19:21:23) |
17.「CURE」で衝撃を受けたので、この作品も期待していたのですが、少々難解過ぎて、「商品」というよりは、「作品」といった趣になっているのが残念。黒沢監督は、ホラーやサスペンスを撮らせたら日本で一番センスがあると思いますが、エンターティメントを意識するのが恥ずかしいのか、どうしても小難しい哲学的勘考と共に「何となく不気味な雰囲気」を提起するだけに終始して、解釈を曖昧にしてまうクセがあるのが欠点だと思います。それは特にこの映画で顕著です。解釈に足るだけの暗喩には満ちてはいるものの、それを拾い上げて再構成するには、作品全体にイマイチ魅力が足りないように思いました。まあ自分なりの解釈としては、「自己保存のために他者を犠牲にすることは正当化されるのか、否か」というところでしょうか。根底に多分監督なりの「戦争批判」と、それに対してどうにも出来ないニヒリズムのような感覚があるのだと思います。 【FSS】さん 6点(2004-05-08 17:38:34) |
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16.わけわからん。が、黒沢清の映画はそれでも怖い。決して題材はホラーじゃないのに監督の特性なのか、たまーにドキッとするようなシーンがあったりする。まあ、話はまったくわからなかったけど、雰囲気は好きなのでこの点数とします。 【新井】さん 6点(2004-03-14 22:16:27) |
15.結構面白いとは思うものの、私にはちょっと演出(?台詞?)が過剰すぎて、見ててしんどかったです。それが監督の個性なのかもしれませんが、もう少し押さえてこちらに余裕を与えてくれるものや、有無をいわさずガツンとやってくれるものの方が好みです。 【コーラL】さん 6点(2004-02-13 04:13:08) |
14.傑作。全ての映像が完璧。台詞も全く無駄が無い。唯一、CGがいただけない。 【藤村】さん 8点(2004-02-12 21:19:33) |
13.CUREに衝撃を受けて公開してすぐ劇場に観に行ったはいいが、 その難解さとそれを理解できない自分にひどくがっかりして 帰ってきた思い出の映画。今なら言える。つまらん。 |
12.ちょっと衝撃を受けた。ストーリーが実に難解である。全ての登場人物の発言、行動、エピソードは何かを示すメタファーであり、カリスマと呼ばれる木はシンボルとしてのみ機能している。こんな映画が日本にあるのかと驚いた。これは、非常に限定的に、真に映画を味わい、理解し、物語を読み取ることのできる映画人に対してのエンターテイメントだと思う。残念ながら僕はそれに値しないわけだが。 あまり映像から読み取ることのできない僕は、この映画を映画として観賞する気にはならない。これだけ難解なストーリーだから、観賞しながら内容を把握し、その意味を推察して理解に至ることは、僕には不可能に近い。前提条件として何か与えてもらえば可能だと思うが、少なくとも一回の観賞で理解できる程度を超えていた。このストーリーは、小説のような媒体を使うほうが自然だし、このままの形で戯曲化してもいいと思う。黒沢清監督の映像化能力は素晴らしいと思うが、絶賛するほどのものではないし、演出能力には疑問が残る。ただし、ストーリーについての脚本能力はズバ抜けていると思う。難解だと批判するのは的外れに思うが、難解なのに何度も観たいと思わせないのは映画の出来に問題があるような気がするので、6点に留めます。 【fero】さん 6点(2003-11-18 13:01:54) (良:2票) |
11.最初、奇怪な感じにワクワクしたが観ていくうちにあんまり、そうでもなくなった。 【たましろ】さん 5点(2003-10-17 00:32:42) |
10.黒沢監督&脚本作品の中でも特に難解な映画だった。森とそこに生える木(カリスマ)の関係を使って人間ドラマを描いたところは良いのだが如何せん難しすぎる。わたしはほとんど予備知識無く1度見てから、この作品の関連サイトやいろいろな人の評価を読み、それからもう一度見てやっと自分なりの解釈はしたが素直には楽しめなかった気がする。黒沢作品を見たことが無い方にはあまりお勧めはできないですね。 【カズゥー柔術】さん 5点(2003-09-30 11:52:54) |
9.つまらない。意味わからない。出演者も魅力が無いし。こういう難しい話は苦手だ。わかる人にはおもしろいのかもしれないけども。万人受けはしないかな、たぶん。 【yuki】さん 0点(2003-06-16 13:05:32) |
8.「人は自然状態にあると自己保存の権利を行使しあい、果てしない死闘に明け暮れる」という、哲学者ホッブズの『リヴァイアサン』の定義そのままに展開する恐るべき寓話。何より戦慄させられるのは、この映画に描かれたようにこの現実の世の中が、絶えざる恐怖と暴力による死の危険に満ち満ちてきているってこと。「9・11」以後の世界をここまで予言した映画もないと思う。ただ、畏怖あるのみ。 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-21 18:12:24) (良:2票) |
7.個性を生かすために集団を殺すか、集団を生かすために個性を殺すか。こんなことを平然と問いかけてくるこの映画は、まぎれもなく暴力映画の傑作である。これを世に送り出してしまった黒沢清こそ恐ろしい。 【リンチ】さん 9点(2003-03-25 00:45:37) |