6.この作品って、邦画の歴史上、必ずといってもいいくらい名前の挙がる有名な作品。
だけど、意外とそんな良いとは思わなかった。
これだけ評価されている理由はよく分かる。
豪華キャスト、人物描写の細かさ、終盤のド派手な演出もあり、人間ドラマとしてもよく出来ている。
だが、しかし、これは好みの問題だろうけど、終始うるさいというか、なんだか深みが感じられない。
悪い作品では決してないのだが、心に深く突き刺さるものがない。
この時代の邦画は、全体的にレベルが高いので、本作が特別に傑出した作品だとは思わない。
よくできた作品ではあるが、邦画の歴史に名を刻む作品としての凄みは、それほど感じられなかった。