17.シンプルなタイトルとは裏腹に、ひたすら長いです。グイグイ引き寄せるようなストーリー展開というわけでもなく、主人公が共産主義革命にご執心な様子は伝わってきましたが、共産主義ですからねぇ。終盤の「ひまわり」風の展開がやや興味をそそりましたが、「ひまわり」には遠く及ばず。 考えてみれば、「参戦させない」と言っていたアメリカは第一次大戦も第二次大戦も参戦し、「労働者よ団結せよ」と呼びかけていたアメリカ共産党自体が分裂し、「世界を動かした」革命後のソ連はスターリンの登場で大粛清を繰り返しました。命を削るようにがんばった主人公の思想や言動はすべて裏目に出たわけで、いったい彼の人生とは何だったのかと、半笑いながら憐憫の情を禁じ得ません。こういう奇特な人物がいたんだなあということは、1つ勉強になりましたが。 だいたい傍観者たるジャーナリスト様が実業の世界に首を突っ込んでも、ロクなことにはなりません。今日の日本にもそういう実例は散見されますが、彼はその先駆的な存在だったと言えなくもないですね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-04-24 03:26:14) |
16.録画して鑑賞したが、ぶつ切りで何度か中断しないと見られなかった。やっぱり長過ぎる。 恋愛描写にあれだけ時間を割かれるとちょっと萎える。共産主義、博愛主義、自由恋愛などの関連性を描きたかったのかも知れないけど、この映画に盛り込むには割合が多すぎと思う。 ロシア革命期、アメリカにも共産主義勢力はあった。なにかの拍子でアメリカも共産国になっていたら、その後の世界は随分変わったんだろうなあとは想像させられた。このテーマに深く興味を持つ人には、映画じゃなくて文章が合うだろうなあと思う。そこまでの興味を持っていない人には尺が長過ぎる。 「共産主義を引っ張る魅力的な人物」を描きたかったのであれば、そこまでの魅力は感じられなかった。 【くろゆり】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-05-16 07:44:57) |
15.よくわからんけど、見応えがあり、そこそこ面白かったです。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-01-09 23:35:29) |
14.この頃の情勢にはなはだ疎いので、なんだかドキュメンタリーで勉強させられた気分。理想に燃える信念の人が熱く熱く生きる。熱すぎてちょっとひく。洪水のような弁舌が議論の場で延々と続く、何度も。正直疲れるっす。何よりD・キートンに入れ込めなかったのが辛い。仕事に打ち込んでるのかと思いきやあちこちの男にフラフラ、夫が戻ってきてもまたケンカで出て行く、と。何回やってんだよー。歯をむいてキレるダイアンが醜くていやになった。J・ニコルソンの批評が合ってると思うな。「君のやりたいことは革命家と寝て夢を語ることだ」。時々挿入される市井の人々の彼女の人物評も毀誉褒貶しているところを見ると、むしろD・キートンはリアルに好演してたのかもしれないなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-19 17:50:31) |
13.劇場で見たけど途中で休憩が入った位だから確かに長い。その頃私はまだ高校生で時代背景は全然知らなかったけどえらく感動した。知らないのが逆に良かったのかも。今見ると頭で理解しようとするからちょっと頭痛がしたりもする。ジャーナリストなら革命と戦争は一度は取り組みたいテーマなんじゃないかなぁ。その渦中で興奮を経験し、傑作を書いて世間に認められたリードが、今度は自らの手で自国で革命よ再び!と思うのはごく自然な流れだろう。しかし彼はジャーナリストであって政治家ではなかった。両者は相反するものだし、思想だけでは社会を維持してゆくことはできない。乗った電車があらぬ方向に走って行くのに降りることもできない彼の苦悩がよく伝わってきた。しかしこの映画で私が最も心惹かれたのはダイアン・キートンだ。同じ女性として「あんな風に生きれたら・・」と憧れる。「危険の中を生きた女性は一番贅沢だ」って表現があったけどそうなんだろうなぁ。ジャック・ニコルソンが言ったように「中産階級の彼女らの結局は自己満足」という批判もあるだろうけど、そんな理屈を吹っ飛ばすような行動力。船底に隠れ、弾丸の下をくぐり、雪の平原を歩いて命がけでリードに会いに行く彼女の姿は凛として美しい。そしてリードの最後の言葉「家に帰りたい」にはただただ涙だった。力作! 【黒猫クロマティ】さん 9点(2004-06-22 11:22:49) (良:1票) |
12.政治的背景を知った上での鑑賞では、満点です。 よくわからなくても真剣に見れば、最後は余裕で泣けます。 大作、名作ジャンルでしょう。 【ナイスな】さん 10点(2004-06-21 17:29:11) (良:1票) |
11.ウォーレン・ビーティに関してはあまり知らないのですが、アメリカのリベラル・インテリの思い入れがそれとなく感じられる作品です。アメリカでは体制が根本からひっくり返るという出来とはなかった(さらには、ありえない?)ので、それを生で体験したリードに自分を重ね合わせて追体験したのかもしれません。それをべつに咎めだてる気はないのですが、どこか自分を特権化するとういか、安全地帯におているような感じが本作にも漂っています。まあリードがジャーナリストであったせいかもしれませんが。せめて『ドクトル・ジバゴ』のように虚無感が隠し味として効いていれば、より歴史に翻弄される人間の深みを描写できたのに、と惜しく思えます。どうも「ロシア」はアメリカ人の手には負えないようですね。 【バッテリ】さん 5点(2004-02-26 20:36:01) |
【代打、八木!!】さん 5点(2003-10-03 18:00:37) |
|
9.リタイアしちゃいました。でもまた挑戦してみたいと思う映画です。なんでかな。 【羊男】さん 4点(2003-04-21 00:40:32) |
8.世界名画劇場で見ました。長くて疲れました。眠たかった=あまりおもしろくない、という風に感じた。ジャック・ニコルソン事態、嫌いだからあまりこの作品は好きじゃない!印象も薄い! 【ピルグリム】さん 4点(2003-04-13 22:36:00) |
7.丁寧につくってある。リード(史実)の「世界を揺るがした十日間」を読んでから観ると、いっそうよい。同著で紹介されていたエピソードがロシア編のところどころで挿入されていてなかなか面白かった。革命家ジノヴィエフを官僚主義的な人間として描きながらも、それを断罪しようとしないところ(中東で反革命軍に襲撃された際、まっさきに列車から飛び出て応戦しようとしたのは彼だった)などにも好感がもてる。 【にせもの忍者】さん 10点(2003-02-25 14:03:33) |
6. 「黄昏」「炎のランナー」とのオスカー賞レースは”痛み分け”といった感じだったが、個人的にウォーレン・ビーティはどうにも好きになれないタイプの俳優なので、正直196分は可成り苦痛だった。途中何度もリタイアしそうになったのは、しかし、そればかりではないだろう。監督としての力量も果たしてオスカーに相応しかったのか…疑問だ。マーク・ライデル、ヒュー・ハドソンを超えるプロフェッショナルぶりであるとは悪いが思えない。 【へちょちょ】さん 6点(2003-01-26 03:53:31) |
5.丁寧な作り。途中語り手が進行を手助けするほど、あまりに丁寧なこともあってかとにかく長い。主人公たちの私生活まで事細かに描いていますが、もっと端折って良いシーンがあった気が。あとオスカー候補になるほどの大作であることに間違いないですが、一方、21世紀に生きる我々は、その後の社会主義国家の行く末を知っている訳で、それを知っていてこの作品を観ると言う価値観のギャップから、感情移入できずにいました。ただ、ビーティーとダイアンの熱演は素晴らしい。彼らの出演作の中では、最高の演技ではないでしょうか。 【イマジン】さん 7点(2002-09-19 19:13:48) |
4.何度も何度も似たようなシークエンスでつなげるという手法は、D・キートンが劇中で語っていたように「繰り返しの表現を用いることによって、説得力を強める」ということにあたっていて、映画でも用いられている。これは冗長とかクドいとか、そういうことではないと思う。映画としては秀でたものを感じるし、何よりW・ビーティの情熱が映画を支えていると思う。何故、注目度が低いのかよく分からないけれども、実によく出来た映画だと思う。 【チャーリー】さん 10点(2002-08-30 22:38:35) |
3.なんか、、、、色が冷たい映画だね、、、。というか、まるでヨーロッパの映画みたい。 【あろえりーな】さん 5点(2002-06-24 01:15:04) |
2.ロシア革命をたった一人で取材する西側ジャーナリストの一生を、「映画」の合間に所々実在の人物達のインタビューで構成するウォーレン・ビーティの意欲作。個人的には「13デイズ」よりはよっぽど映画らしくて好きです(ただ単にこっちの方が題材が派手だからか?)。妻が水を汲みに行ったほんの一瞬の間に息を引き取る主人公が悲しかったのを憶えています。7点献上。 【sayzin】さん 7点(2001-10-01 20:11:58) |
1.その当時、アメリカ映画が初めてレッズ(赤、共産主義)を題材にした映画とかで話題がありました。見ごたえはあります。ドキュメンタリー映画のようです。 【すめ】さん 7点(2001-05-15 00:34:36) |