6.訳の分からない理由で大それたことを企んだこのギメとかいう親父、すごい富豪らしいのだが、そういう感じが全く伝わってこなかった。舞台となったマンションも、阿片窟みたいな部屋を除いて、全体的に普通ぽいし。どうせならパリ郊外の城でも借り切ってロケして欲しかった。結婚7年であのエッチのハイペースは、フランス人にとってはむしろ普通なのだろう。ミシェルとジャンがセックスしている横で、餌をもらえず人形みたいなのをかじっている犬が可哀想だった。 【鳥居甲斐守】さん [地上波(字幕)] 3点(2007-01-10 18:41:56) |
5.「レベッカ」風スリラーをベースに観客をミス・リードしていく、実は(ハリウッドに毒された)エロティック・サスペンス映画の「ゲーム」風フランス版複製。アメリカ製の同ジャンル物よりは映像も美しく、あり得ない設定に目を瞑れば中々楽しめる仕上がりではあります。しかし、こういう映画の最大の弱点が、罠にかけられる人間の行動予測性と罠をかける人間の動機に対する説得力。ここは相変わらず弱い。それに同じオチでも、本来ならもっと衝撃的に開示するのがセオリーというもの。「裏窓の女」という官能系パッケージでビデオ・DVD化されてしまうのもやむを得ません、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-10-13 23:15:03) |
4.ジャン=ユーグアングラードは、やっぱり短髪で、「ちょっと頼りないけど恋をしている男」という設定が似合う。そして職業は芸術系で、売れない。この映画の中では、ミシェルが美しいですね。やっぱりフランス映画では美しいヒロインがいなくては始まらない。そして見事に艶やかさとコケティッシュな魅力も持っている。素晴らしい。ストーリーは、単純なものではなく、きっちりと練り込まれているのが好感です。パリの街並みも美しいし、クレマンスは十分怖いし。いい映画。最後の、ギメ氏の元愛人のセリフが素敵。 【fero】さん 7点(2003-11-26 00:03:34) |
3.身に余る遺産はもらっちゃいけないってことですね。って違うよ。久しぶりにジャン・ユーグ・アングラードの映画で良かったと思う一本。いくら夫を愛するが故でもそれは許されないよ。隠し通せるわけはなく、夫がそれを知って平静でいられるわけがないんだから。だって自分に力がないって思い知らされることでしょ。妻の愛を頭ではわかっても心はついていかないと思う。あんないわくつきの屋敷を相続する時、なんで少しも躊躇しないかな、彼女は。 【イリス】さん 6点(2003-11-24 17:29:03) |
2.スリルのあまりないサスペンスです。人生やりつくして退屈しかない老人の余興。これが強い愛の絆?嫌いだな。こういう話。家を相続すること時代で、なんとなく何故?とすっきりこないストーリーです(ミザリーだったら「違う!」と叫んで足を折ってしまいそう)。 【omut】さん 4点(2003-09-16 23:35:43) |
1.愛を信じない大富豪が仕掛けた陰湿な罠、そしてそれに翻弄される若い夫婦。悲しい結末ですが、これが彼ら達の出した答え。大富豪の愛人がラストで吐くセリフ「愛は勝ったわ」の如く愛によって勝利を勝ち得た二人に完敗です。たとえ大富豪の老人の筋書きどおり翻弄され死を選ぶことになったとしても、この勝負は夫の為に妻が体を売った時点で既に夫婦の勝利。でもどうも後味が悪い...それにしてもこの屋敷の使用人クレメンスは不気味で哀れです。クロチルド・クローはホント眼鏡が良く合います。脱ぎップリもいいですしね。ジャン・ユーグ・アングラードはやっぱり脱ぐのが好きですね。顔はキアヌっぽいですがやることはマイケル・ダグラスです。 【さかQ】さん 6点(2002-11-23 21:12:20) |