7.ハードな絵作りには美学と誠意を感じるが、根源的な矛盾をかかえているように思う。思想がないのは別にいいのだが、とって付けたように侍批判なんかを折り込むのがむしろ見苦しい。殺陣をあれだけ活き活き表現しながら「武士なんてつまらない」もないものだと思う。女の登場人物を極端に記号的に扱っていてろくに人格を与えていないのも辛い。侍批判も結構だが、足元に転がる重大な問題についてその意識の低さが透けて見える。以前見たことをすっかり忘れて二度観となった。心に残るものがないのは純粋娯楽作として潔い証拠ともいえるが。 【皮マン】さん [映画館(邦画)] 4点(2011-02-13 18:21:22) |
6.どっちつかず…。もっと笑える作品かと思っていたがそこまでじゃなかった。逆に山で篭城のような形になった時は激しい戦いを期待したが、これもそこまでじゃなかった。キャラクターとしては面白いのが多かったから、惜しいのだけど。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-08 19:40:06) |
5.用心棒や、椿三十郎みたいなストーリーだが、やはり喜八映画特有のコミカルさとキャラクター性の強さが目立つ安心して楽しめる娯楽作になっていた。岸田森はいつ見ても異様な存在感があるなぁ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-03 20:06:05) |
4.これは確かに似ている。黒澤明監督の「椿三十郎」と似たストーリー、しかしながら雰囲気は「用心棒」に近い。時代劇ではあるけど西部劇のような雰囲気を全体から感じる。「椿三十郎」や「用心棒」に比べると確かに出来としては劣るような気がするし、仲代達矢にしても三船敏郎のような侍としてのオーラがないし、緊張感という意味でも弱い。しかし、作品全体がコミカルなところなどは監督が喜劇を撮らせて上手い岡本喜八監督らしさを感じる作りになっていて、これはこれで一本の映画としてなかなかの出来にあることは間違いない。少なくともやたら評判の時代劇で山田洋次監督が撮った「たそがれ清兵衛」よりはずっと面白いし、好きです。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-02 21:08:22) |
3.岡本喜八監督が「日本のいちばん長い日」と「肉弾」の間に撮った時代劇。話の大筋はすでにみなさん書かれてるとおり「椿三十郎」を思わせていて、そこに喜八監督らしいユーモアが加わって更に軽快な映画になっていて、完成度では及ばないもののこの映画も楽しかった。「椿三十郎」では存在感のある悪役をニヒルに演じていた仲代達矢がこの映画では飄々とした主人公をコミカルに演じており、もう一人の主人公である高橋悦史(こちらも「日本のいちばん長い日」とは180度違うコミカルな芝居をしている。)とのかけあいが面白い。討手のリーダーを演じる岸田森や、次席家老を演じる神山繁、それに東野英治郎といった脇を固める俳優たちもいい。大作映画の後に息抜きで作ったという印象もなくはないが、「日本のいちばん長い日」のようなシリアスな映画の後にこういった軽いタッチの娯楽作をサラリと作ってしまう当時の喜八監督の余裕の力量のようなものを感じる。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-10-18 00:01:42) (良:1票) |
2.話の大筋としては椿三十朗に良く似ている気がするけど、この頃の時代劇にありがちな話なのだろうか。椿三十朗と比べてしまうとすべての点で見劣りがするが、それなりに楽しめた。 【HK】さん 6点(2004-07-23 06:17:24) |
1.侍を辞めたヤクザと侍になりたい百姓がお家騒動に巻き込まれる、っていうストーリーは面白いと思うが、いかんせんテンポが良くない。仲代達矢の淡々と喋るヤクザは面白いけど、2時間引きつけられるまでの魅力は感じなかった。最後の爽快感も無いし、自分はあまり楽しめませんでした。 【紅蓮天国】さん 5点(2003-10-13 20:51:39) |