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未完成交響楽(1933)

[ミカンセイコウキョウガク]
Leise Flehen Meine Lieder
1933年オーストリア上映時間:88分
平均点:6.57 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(1935-03- )
ドラマモノクロ映画音楽もの伝記もの
新規登録(2003-07-27)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-09-15)【にじばぶ】さん
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監督ヴィリ・フォルスト
キャストハンス・ヤーライ(男優)フランツ・シューベルト
マルタ・エゲルト(女優)エステルハージ家令嬢カロリーネ
ハンス・モーザー(男優)質屋
ルイーゼ・ウルリッヒ(女優)質屋の娘エミー
脚本ヴィリ・フォルスト
ウォルター・ライシュ
音楽ヴィリ・シュミット=ゲントナー(音楽スーパーバイザー)
作曲フランツ・シューベルト交響曲第7番ロ短調「未完成」/「白鳥の歌」より「セレナード」他
主題歌マルタ・エゲルト"Sag mir's immer wieder"
撮影フランツ・プラナー
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【クチコミ・感想】

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1
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8.ロ短調交響曲が最初は笑いで中断し、後には涙で中断したという物語。もちろんフィクションで伝記というわけにはいかないが、音楽を愛し若くして亡くなったシューベルトの一面を描いた映画としては良いものだと思う。算数の授業から黒板に音符が並んで「野ばら」の合唱になるところなど凄く良い。溢れ出る音楽を身近なものに書きとめた天才ぶりが出ている。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-29 22:37:09)
7.シューベルトの交響曲第7番が未完成に至る物語。エミー、カロリーネ、シューベルトの心模様と三者のどうにもならない恋の成り行きが何とも切なく、セレナーデを始めとする楽曲がその思いを更に掻き立てます。ユーモアの洒脱なセンス、ハッとするショットの数々も印象深く、作品の完成度の高さに驚きます。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-07 00:30:20)
6.アバンタイトルの風景画が粋にドラマへの導入を果たす。

ヴァイオリンを愛おしそうになでる手、ガラスに映る主人公のシルエットと、窓口を介したシューベルト(ハンス・ヤーライ)と質屋の娘(ルイーゼ・ウルリッヒ)の出会いのカットバックがまず素晴らしい。

質屋のチャイムの音色はさりげなく反復対比され、主人公の心情表現として響き、その窓口で娘が客を応対する声音の対比も、彼女のときめきを伝える。

あるいは彫刻の破砕音が凶兆を仄めかすなど、歌曲・楽曲だけでなく、風物を含めた様々な音響の活用にもトーキー初期の意欲が漲っている。

一方、天秤やメトロノームといった小道具の活用や、縦横無尽の巧みな移動ショットの充実ぶりも眼を瞠る。

小津のトーキー第一作『一人息子』の劇中にも借用された、マルタ・エゲルトが走る麦畑の横移動ショットがやはり際立って見事だ。

『一人息子』の日守新一は横で居眠りする飯田蝶子に目をやりながら、スクリーン上の主人公の姿に身につまされたのかも知れない。
ユーカラさん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-11-12 17:00:43)
5.肖像画のまんまの役者が出てきたときには吹き出しそうでした。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 5点(2010-10-09 18:49:12)
4.何通りもの対比を見られる。世間知らずのお坊ちゃんと、訳知りの大人。民衆の歌とサロン芸術。不器用とテダレ。そして絶対的な階級の違い。筋をたどれば、特権階級に奉仕するものに成り下がっていた芸術家から、人民へ奉仕する芸術家へと、大ざっぱに枠組みをまとめられるんだけど、この映画の感じのよさはそういうところにはなく、お坊ちゃんが嫌味なく描かれている作品として気持ちがいいんだろう。妹的な質屋の娘が、チラチラと姉的なものを見せるところもいい。けなげである。とっても柔らかなものを、大事に大事に傷つけないように描いているこの映画が、ヒトラーが首相になった年に製作されてるってのは、皮肉な偶然というより、社会の気分が均衡をとろうとする必然なのかもしれない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-16 11:57:57)
3.高校の授業で見せられました。女の人の声が、キングギドラかと思った。俺はダメだった。
マックロウさん 3点(2004-06-18 18:35:02)
2.「この曲が終わらざるが如く、我が愛も終わらざるべし」……ん? 逆だったかな? ま、どっちでもいいや。とにかくこの一語にやられました。ラストがとても切なくて、胸に余韻を残します。シューベルト好きでない方にも是非観ていただきたい一本です。
Kさん 8点(2003-12-31 00:33:19)(良:1票)
1.シューベルトのロ短調交響曲(現在与えられてる番号は第7番)が何故未完成に終わったか、の謎をキッカケとして作ったフィクションです。シューベルトは他にも未完成作品が幾つもあり(他には「四重奏断章」等が有名)、実際には大した意味は無いと思われます(一般に言われているのは、第1、第2楽章を3拍子系のテーマで書いてしまい、第3楽章も3拍子のスケルツォなので、書き進めにくくなったんじゃないか、という説)。が、この曲、未完成ゆえに完成された、と言うのはいささか言いすぎでも、とてつもない異彩を放つ個性的な曲で、確かに何か想像力をかき立てるような要素を持ち合わせています(当時はベートーヴェンもまだ第九の作曲途中というから、かなり斬新な音楽です)。本作は、ユーモアも交えながら、未完成の謎にロマンチックな解答を与えており、なかなか音楽にもマッチしています。多分実際のシューベルトよりはかなり美化されてるんでしょうけどね(後に墓を移動する際の調査で身長がかなり低かった事が確認されているようです。また肥満で内向的というから、今生きてれば「オタク」と呼ばれかねない)。
鱗歌さん 7点(2003-10-12 01:38:13)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.57点
000.00%
100.00%
200.00%
317.14%
417.14%
517.14%
6214.29%
7535.71%
8321.43%
917.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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