1.そういうジャンルがあるのかどうか知らないけど「大富豪の息子もの」。トントン会社の原色のセットなんか面白い。笑いとしては、即製のテーブルの下に「ここにいるべきではない人たち」がどんどん隠れていくあたり(マルクス兄弟?)。チョコマカ歩く金持ちのわがまま娘が、忘れたころにまた出てくるのも嬉しい。金持ちってのは、庶民になって安物の指輪を買わないと愛を表わせないらしい、面倒ね。うろちょろするジイヤってのも、大事な味付けだった。なんか「富豪の息子もの」ジャンルの基本が揃っていた。ユンファの笑顔ってのは、ほんと馬鹿と紙一重の人のよさが出ていて貴重。これ、監督はジョニー・トーだったのか。そういう眼でもう一度見直してみたい作品ではあるな。