16.アマゾンプライムで発見! 八千草薫の美しさに尽きる、こんなB級カルト映画に出ていたとは意外でした。 只、役柄上でずっと沈んだ顔だったのが残念。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-02-28 00:21:42) |
15.放映当時に生まれていないので分からないのですが この作品は子供向けだったのでしょうか?大人向けだったのでしょうか? 子供向けにしては展開が地味で退屈だろうし、大人向けにしては演出がチープすぎる気がします。 【Donatello】さん [DVD(邦画)] 2点(2017-07-18 21:16:21) |
14.非常に地味な特撮だが、そのぶんドラマ性が強く、刑事ドラマのような展開でストーリーが進む少々毛色の変わった作品。 内容が内容なだけに、さすがにヒロインの心情描写には物足りなさを感じるけど、八千草薫が若くてきれいだった。 能楽の師匠というキャラ設定がお話にうまく絡んで、一応切なさやもの悲しさは伝わってくる。 この手の作品にしては演出も凝っていて、逆に「ガス人間」という設定が稚拙というか、浮いてしまったのは仕方がないかな? 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-07-27 01:41:03) |
13.特撮と言えば円谷英二、私の子どもの頃はゴジラ以降怪獣映画、特撮映画が大流行だったが、私はあまり好きではなかった。この映画ももちろんその部類で片付けていいのかもしれないが、少し違うのような気もして気になって見てみた。だがやっぱり評価しづらい。八千草さんの美しさは言うことなし。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-11-27 10:06:16) |
12.「ヘルボーイ」の主人公の上司がガス人間だったです。ひょっとして、ハリウッドがパクリ?まぁ、クリエイターなら、ガス状の人間って、よく思いつくコンセプトなのかもしれません。自分は小さい頃見た「ウルトラQ」に感動していたので、こういう映画は大歓迎。日本のSF映画は特撮なんかより、コンセプト面で進化して欲しかった。きっと「ウルトラQ」以降、アニメにSF感性を取られてしまったんでしょうね。この映画で思ったことは、たとえガス人間でも、一途に愛すれば、あんな美人でもなびくことがあるんだ、という事。でも女性のほうも半端じゃない。一緒に死のうとする。これだから日本の女性は怖くて美しい。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-02-11 22:39:19) (良:1票) |
11. わたくしめの見るところ、これは東宝円谷ものの隠れた最高傑作のひとつ。地味だけれども、ほかにはちょっとない深い悲劇性があって、すばらしい。なんといっても八千草薫の凛とした美しさ、くわえて左卜全のおちぶれた哀愁.....。本多猪四郎監督の誠実な演出があいまって、結構でした。 のちテレビ番組『ウルトラQ』に転用されることになる宮内國郎の音楽も、なかなか結構でした。 【goro】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-07-30 07:03:02) (良:1票) |
10.怪奇サスペンスを期待すると、良い意味で裏切られます。タイトルはインパクトありますね。 土屋嘉男と八千草薫の組み合わせは実に異色です。これだけでも見る価値あります。ガス人間の起こす犯罪や、ラブ・ストーリー、捜査陣・報道陣の描写などは、どれも中途半端の感を拭い切れない部分があります。ですから、傑作の域に達していないと私は思いますが、作品全体としては、レトロな風味でなかなか味わい深い作品に仕上がっています。ちょっと点数は辛めにつけますが、面白く見ました。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-01-26 09:51:12) |
9.「美女と液体人間」、「電送人間」では警察と変身人間の攻防を中心に描かれていたが、この「ガス人間第一号」は、それよりも実験台にされてガス人間になってしまった男と彼を愛する一人の女の悲しいラブストーリーに重点が置かれており、深い人間ドラマが描かれる秀作になっている。正直言ってここまで深い内容だともはや完全に大人向けの恋愛映画である。考えてみれば本多猪四郎監督は最初の本格的な空想特撮映画である「ゴジラ」でも芹沢博士と山根恵美子の悲恋(一応、三角関係ではあるが。)を描いており、ここにこの監督の本質があるのだなと改めて感じる。それにしてもラストシーンは思わず泣けてきた。出演者の中ではガス人間水野を演じた土屋嘉男、特撮作品には珍しい八千草薫はもちろんだが、藤千代に仕える爺やを演じた左卜全がとくに素晴らしく、彼の演技がよりいっそうこの映画の完成度を高めているといっても過言ではないだろう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-27 01:52:19) (良:5票) |
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8.今にして思えば、このタイトルは陳腐以外の何物でもないし、「ガス人間」という発想自体が荒唐無稽を通り越すほどの物なのだけれど、いやぁ、良かったです。ここまで辛く、悲しい物語が展開されるとは、全くもって予想していなかったし、描写の重々しさや力のこもった演出、そして何より全編に渡って展開される悲恋物語…。この辺りは、さすが本多監督といったところ。現在では、隠れたB級映画として、知る人ぞ知る映画になってしまっているが、今、また再評価されて良い作品だと思う。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-05-28 00:24:16) (良:1票) |
7.「 引火して 死に逝く様が 哀れなり 悪の報いの 悲惨な末路 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
6.ガス人間、確かに悪い奴なんだけど、俺は彼に同情しちゃったなあ。ラスト「たった二人で戦って行こう!」なんて台詞言うトコ、逆にクールでカッコ良かったし。こういうシチュエーションに俺は弱いんです、ハイ。この頃の八千草薫ってむきたてつるつるのゆで卵みたいな顔してて(←いや冗談じゃなく本当に!)すっごく綺麗ですね。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-26 10:45:54) (良:2票) |
5.正直なところ、この映画の場合、僕はタイトルのインパクトだけでほとんど圧倒されている。“ガス人間第一号”って、まさしくそのまんまなんだけれど、なんて潔くてオシャレな表題なんだろうと。そして、そのタイトルから滲み出る“B級科学映画”という雰囲気をさらりとかわして、繰り広げられる哀しい男の哀しい運命の物語に、予想に反した感慨深さが残る。若かりし故・三橋達也の男臭さ、美しい八千草薫の憂いに魅了されることも間違いない。 ところで、こういう映画がもし同じ時代にハリウッドで作られていたとしたら、間違いなく現在においてリメイクされているだろう。それをしない(むしろ出来ない)日本映画界は、やはり当時に比べて、特に娯楽映画の部分での進歩が無いというよりも後退が著しいのだと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 03:01:32) (良:2票) |
4.ガス人間てっゆういかにも小学生が考えそーな題名につられて観てみたんやけど、脚本は小学生には書けない深い脚本やった(失礼)。でもガス人間ってゆーのはありえへんし、ガスになってしゃべれるわけないんやけど、その辺は荒唐無稽そのもの。でも、この映画はそんなところはあんまり気になれへん。その他の描写が意外とリアルなんで。例えば、ガス人間なんてゆう無敵の人間が現れた時の世間の反応とか(犯罪を犯して全てガス人間のせいにするため犯罪率がふえちゃう)、無敵になったゆえに(自由に普通の人間にもなれる)その能力をいかしてやりたい放題する男のあんちょくな考え方とか。映画は冒頭、銀行ギャングを警察が追いかけるシーンでスピーディーに始まる。ただ、その後は派手な展開を期待するとちょっと肩透かしかもしれん。前半はサスペンスなノリやけど全体的には淡々としてるし。後半、特にガス人間が登場してからは、彼と衰退する家元を中心に描くラブストーリーやし。しかもラストは藤千代(八千草)の舞をじっくり見せられるんで、そーゆうのを観るのがダルイ人にはちょっと退屈かも。ガス人間と警察のテンション高い攻防を期待する人にも不向きかな。しかし人間ドラマは味わい深く不気味ですごくくるものがある。こんな秀逸なドラマが古い特撮映画の中に埋もれてたやなんて。今の時代の映画にも全然負けてないと思うし、特撮すらも、そのちゃちさがむしろ味わい深い。特別な力を手にいれたことで、なんでもできるよーになった屈折した男。社会的に孤立化し夢を実現できない美しき家元、そこに愛があったかどーかは見る人にゆだねられると思うけど、「美女と野獣」が生ぬるいと思う人には、ある意味「美女と野獣」リアルバージョンのこの映画オススメ(美女とガスやけど)。最後の展開は警察のやり方がちょっと非現実的やけど、怖いくらい印象にのこった。最後のシーンを見て、この映画の評価があがった感じ。幸せを手に入れ笑う男と覚悟を決める藤千代と爺の悲しい顔が映画を観終わってもしばらく残った。ちなみに藤千代の舞の題名が「情鬼」。ガス人間はいわば「蒸気」。こーゆうセンスはありがちやけど好きやねん。 【なにわ君】さん 7点(2004-11-02 21:51:36) (良:4票)(笑:1票) |
3.特撮の父こと円谷英二氏の手による特撮映画を世代別に分けると、まず子供向きには言うまでもなく第2作目以降のゴジラシリーズやその他の怪獣モノ。やや大人向きには「ゴジラ(54)」や「世界大戦争」、そして戦記物。そしてそれら中間に位置する青少年向けには、「マタンゴ」や本作のような科学の力を利用した人間変身モノ。後々、テレビ番組で青少年向けように作られた円谷英二監修、「ウルトラQ」や「怪奇大作戦」などに繋がっていったものと思われる。ちょっと前置きが長くなりましたがこの映画、たしかに突っ込みどころは幾つかあるが作品そのものはなかなか良く出来ています。決してB級ネタをB級のままに終らせてはおらず、悲しい男女の運命劇とも受け取れる意外な結末はたっぷりと余韻を残してくれた。 【光りやまねこ】さん 7点(2004-10-10 11:19:21) |
2.マッドサイエンスによって生まれた怪奇人間の映画と言えば、僕がまず思い出すのはジェームズ・ホエール監督による『透明人間』と『フランケンシュタイン(の花嫁)』です。これらの映画が素晴らしく共感を呼ぶのは、彼らが凶悪で暴力的な顔の裏側に、大きな苦悩を抱えていたから。クロード・レインズの透明人間は凶暴なる自分に嫌気がさしていたし、ボリス・カーロフのフランケンシュタインは常に愛情に飢えていた――だからこそ恐るべき怪奇人間がときに本当の人間よりも人間らしく思え、僕らは感情を移入せずにいられなかったと思うのです。ところが本編のガス人間、自分を化け物にしてしまった科学者に対する被害妄想が強いばかりで、彼の表情から苦悩を読みとることはできません。日本舞踊の美人家元と愛し合っているのに、どうして犯罪を繰り返さなくてはならないのでしょう? 貢ぐために多くの人を殺して、それで彼女が喜ぶとでも思っていたのでしょうか? この映画で苦悩するのは当のガス人間ではなく、彼を愛してしまった女の方。したがって女性的な見方をすれば、辛く哀しいラブストーリーと位置づけられないこともないでしょう。それでもやっぱり前記の作品群と比べると、どうしても物足りない気がするのです。意欲的な特撮に八千草薫の美しさ、オシャレなクルマなど見どころはありますので、決して否定はしませんが……。ちなみに僕は、女性新聞記者を演じた佐多契子という女優さんの魅力に惚れ惚れしてしまいました。昔の映画って、女優さんがホントにキレイですよね。 |
1.最先端の科学の“落とし子”である男と、没落した日本舞踊の家元の女。よくぞ、これほど奇怪なカップルを誕生させたものです。しかも「この二人vs日本の社会全体!」という構図にまで物語は広がってゆくのですが。僕としては、なぜか犯罪者であり社会の敵であるガス人間側を応援してしまうのです。それは、彼が貫き通そうとする“純愛”に、ほだされたから。 “たった二人だけでも戦っていこう”っていうのに、僕は弱い。彼は社会を混乱に陥れる加害者でありながら、でも科学の進歩の犠牲になった被害者でもある、また新しい人類の誕生と捉えばガス人間はマイノリティーであり、被差別Xメンってことになる。同情しちゃうんです、この純愛、成就して!と祈りたくなる。でも…。二人だけの舞踊の発表会の後、「僕達、負けるものか」の台詞…ああ、そして次に見せる八千草さんの、あの眼!なんとも残酷な物語を用意してくれたものです。 【BUNYA】さん 10点(2003-11-13 06:45:17) (良:2票) |