11.《ネタバレ》 ゴジラが単独で復活したときに、SFみたいな荒唐無稽な描写(スーパーXなど)は、余計だと感じたが、本作ほど思い切ってSFにしてしまえば、受け入れられる。この辺の感覚が、どの位の加減で切る変わるのかは、恐らく人によるのだろう、難しいさじ加減なのかも知れない。
ゴジラは23世紀まで日本に出現していないばかりか、日本は巨大な経済国になり、世界中を買収して、地球一の国になる。それを叩きのめすために、地球均等環境会議の過激派が来る。
その元となる新藤会長の話は、企業の傲慢と世界の不均衡という、面白い話になると思ったのに、両者の接点が無くて、そっちに話がふくらまないのが残念。
その会長にとって、ゴジラは昔の等身大時代には、救世主だったが、今はこちらに牙を向くという展開は、意味深い。ゴジラも「核の被害者」だから、民間人のくせに核を所有する「核の信奉者」である新藤と、チャックが言ったように核の信奉者になってしまった日本自体を、許さなかったのだな。ゴジラが何度も何度も、日本を襲う本当の理由は、案外そこにあるのかも知れない。
あっ、あれ?日本を弱らせるためなら、23世紀まで現れていないゴジラを抹消しなくても良くない?普通に未来の兵器か、実験的にキングギドラ作って日本を破壊すれば。