11.せつなくていい映画だった。ジョゼをおんぶするシーンに深い意味があると思う 【のりまき】さん 9点(2004-11-21 15:24:58) |
10.《ネタバレ》 結局「現実的」だった主人公が、「純情」なジョゼから離れざるをえなかったのは、仕方がなかったこと。でも、それを自分から決めたのに、心では割り切れなくて。それが、クライマックスで主人公が号泣するというカタチになったのだと思います。どうしようもないことだけど、どうしようもなく、せつない。だから、心に響くのだと思います。 【IKEKO】さん 9点(2004-11-14 21:21:20) |
9.《ネタバレ》 邦画・恋愛物・アンハッピーエンド・・・私の苦手なキーワードが目白押しのこの作品。 ある映画好きの方から、「騙されたと思って・・・」と勧められ、 DVDをレンタルして見ました。 見事「騙されました」・・・もちろん良い方に! すっかりジョゼの虜になってしまい、原作も読みましたが、 原作より遥かに良かった! 映画館へ行かなかったのが悔やまれます! 【MARTAN】さん 9点(2004-10-01 07:57:37) |
8.ジョゼって実は物凄く弱い存在に思うんです。抑えた喋り方は感情を隠し、自分を守る殻を一生懸命に作ってるように見える。その頑な彼女から恒夫が感情を引き出していく様が、とても自然に描かれてる。手を握られただけで・・あの《間》に一緒にドキドキ!んで、初めて感情的になり、嫉妬を露わにする!いいじゃないですかぁ。ジョゼが《虎》を一番恐れてたのは本心だったんだろうけど、所詮は檻の中。それよりも恐ろしく逃げ出したいものに自分が囚われてしまった時、殻は脆くも鮮やかに破られる。《孤独》。恒夫への言葉。あれが彼女の本音だと思うし、気張らない姿だと思う。殻を破ってもらい、自らも勇気を持って破って、見せた素顔。護身用のトカレフじゃ引き出せないジョゼのなまの表情。そしてサガンがねぇ・・。とても印象強く、思い返すとなんとも切ない。ジョゼの内面は映し出してないようで、断片は散らばってんだよねぇ。なんか恒夫を無視したレビューになってますけど、物語が恒夫の目線なんで言わずもがなかな、なんて。ラストを語らせてもらうと、あの涙は彼の感情によって流れたのではなく、ジョゼの弱さを知っていたから溢れたんじゃないかな。ホテルでのジョゼのセリフを思い起こし(寝てた?)、でも意に沿えない自分がいる。彼女を思うが故に感情が昂ぶり、目を腫らしたんだと思う。そして、また気丈に振舞うジョゼ。そうであるほどにぼくは彼女の弱さを感じてしまい、切なかったんです。 【れこば】さん 9点(2004-09-16 00:04:20) |
7.まず雰囲気がすごく良い。静かで繊細で、穏やかで綺麗。終始この雰囲気は保たれ、安心して画面に見入る事が出来る。それは雰囲気から漂う、不思議な匂いが甘くてすっぱいから。最近の日本映画は、日本人の若者の心をガッチリ掴める映画が増えた。とても良い傾向だと思う。できればこのまま上昇気流に乗って、たくさんの素晴らしい作品を世に生み出して欲しい。そんな期待とこの映画の評価を込めて9点。 【ボビー】さん 9点(2004-08-26 22:43:46) |
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6.ストロベリーショートケイクスに魅せられ、もう一度池脇のあのシーンを見たくなってまたレンタルしました。 これをみたのは2年前になります。そのときはツマブキの演技が嫌でした。あんなに女ったらしの男死んでしまえばいいと思って、そこで思考停止してしまいました。 そして今、再度見返すに至り、この映画の奥深さが分かり、とても感動しました。 けっきょくのところ、ジョゼは男とエッチがしたかっただけなんだということが分かりました。 詳しくは拙ブログにてhttp://app.blog.livedoor.jp/no_the_war/tb.cgi/50789502 |
5.《ネタバレ》 なんともいえない感動がちょっとした笑いの中に凝縮されている。 終わり方も決してハッピーエンドじゃないけど、リアルな結末でこの映画にふさわしかったと思う。 【ろん】さん 9点(2004-03-11 02:06:34) |
4.《ネタバレ》 恋愛ってのはいいもんでもあり、切ないものだなぁとしみじみ感じる事が出来る一作。 主演二人の演技にゃ脱帽のひとこと。 妻夫木はフツーに共感できる大学生を見事に演じ、 池脇千鶴も…よくもまぁ、あんな難しい役を演じきったもんだ。 傑作としか言いようがない。すごいよ、この映画。 【ふくちゃん】さん 9点(2004-02-26 17:45:25) |
3.甘いだけの恋愛映画じゃなくて、ちょっとした笑えるシーンが織り込まれてるのがいい。妻夫木くんがすごい普通の大学生役で、そういう役がめちゃくちゃ似合ってた。池脇千鶴はちょっと声低くしすぎでわざとらしかったかな。全体的にはすごく良くできた映画で、 脚本がいい。ラストは原作とは違ったけど、映画のラストの方が現実的で私は好き。 【drop】さん 9点(2004-02-15 11:36:25) |
2.《ネタバレ》 既存の恋愛モノを想定して行ったので、裏切られた感じで嬉しい映画。ほぼ満点だったのですが、最後の妻夫木の涙。あれは必要か?あれだけが惜しい。あんなことしたら、精神的に女性上位で終わるのが鉄則の既存の恋愛モノと一緒じゃないですか。非常に惜しい。恋愛映画のターゲットが女性だからなのか、脚本家の女としてのプライドか。どうせなら女性特有のプライドとかいうものまで否定して欲しかった。それでマイナス1点。それ以外は最高です。 【ラーション】さん 9点(2004-01-22 00:56:37) |
1.演出、脚本、役者とそれぞれが持てる力を最大限に引き出された 2003年の日本映画屈指の秀作。ジョゼという少女の野太い生命力を表現した池脇千鶴、自分の欲望に極めて正直な男を演じる 妻夫木聡、どちらも生々しいほどの存在感。「忘れたい いとおしい 忘れられない」映画のキャッチコピーの通り、俺は懸命に 恋を、そして人生を生きてるこの二人がたまらなくいとおしく、 しばらくは忘れられないだろう・・・。祝!キネマ旬報主演男優賞。 |