38.完全なフィクションの中に、リアリティがある。「こういう映像が観たかったんだ!」と言える数少ない映画作品。 【ようすけ】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2002-09-30 01:49:44) (良:1票) |
37.小学校3年の時、クラスではこの映画の話題で持ちきりで父親にねだって連れて行ってもらいました。いまでもこの映画を見た衝撃は忘れられません。当時一生懸命科学図鑑を見て怪獣の名前を覚えたものです。ゴジラ映画でこれ以上のものはないでしょう、最近ビデオで見直しましたが今の映画と全く見劣りがしないのに愕きです。私の映画人生はこれから始まりました。出来ることなら11点。この映画たしか輸出用にアメリカ人記者が絡んだ場面を挿入して編集しなおした映画があった筈なのですが??。 【sokrates】さん 10点(2002-03-29 18:09:46) (良:1票) |
36.この作品があったればこそ、50年も続いた 訳で。私ゃ最近のCGに頼ったSFXなんぞ全然感動しませんが、50年前のこの作品の迫力の方が遙かに上だと思います。 <2020年3月6日追記> CSで視聴。 今見ても全然ちゃちく見えないところが凄い。 不戦、不核のテーマが明確で、この時代だからこそ表現出来たのだと思う。 ゴジラの出現を通して、芹沢博士の生き様を描いた物語でもある。 【ahiru3】さん [映画館(邦画)] 10点(2016-03-28 21:16:17) |
35.戦後九年目に撮られた戦災再現映画。 この戦災は、対ゴジラ戦における圧倒的敗北によるものであるが、当時の観客にとっては十年前に実際に体験した戦災であり、十年後に体験するかもしれない核兵器戦争の戦災でもあった。 戦後九年目であるから、俳優は主役から端役に至るまで戦争体験者である。ゴジラに次々と虐殺されていく市民も、逃げまどう群集も、その演技にはただならぬ「気」がこもっている。それに加えて当時最前衛の特撮技術である。この技術にも「気」がこもっている。だから面白くなかろうはずがない。当たり前の真ん中の大傑作である。 この映画を観て考えたこと、二つ。 (1)戦争の恐怖を実感しない世代は、むしろ不幸な世代かも知れない。 (2)二十一世紀にゴジラが出現するとしたら、それは電網界の深海からである。 【火蛾】さん [DVD(邦画)] 10点(2016-03-20 00:08:17) |
34.《ネタバレ》 破壊されてるのがミニチュアだというのはすぐ分かるけど、襲撃シーンはおぞましさを感じるほど破壊しまくって火災起こして白黒なのもあのテーマソングも相まって恐怖感がひしひしと伝わった。でも恐ろしい怪物だけど殺される時の姿はとても切ない。ラストはしんみりとした。 ゴジラのキャラクターが周知されてない第一作だからこその人間ドラマも見どころ充分。終戦から9年しか経ってない中空襲や原爆のようなそれ以上のような惨劇はおそらく映画の中の人には絶望だったと思う。社会風刺も効いててただのパニック映画じゃない、いわゆる「伝説の始まり」にふさわしい傑作です 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-09-18 23:41:17) |
33.60年程前の映画とは思えない完成度。素晴らしいです。ゴジラ登場時の音楽!「ダ・ダッダン、ダ・ダッダン、ダ・ダ・ダ・ダ、ダ・ダッダン♪」も素晴らしい!!、が、横にいる妻よ、頼むからこの音楽に合わせて「亀田、亀田、亀田のあられ、亀田、・・♪」と歌うのはやめてください。 【あげどん】さん [地上波(邦画)] 10点(2014-07-16 12:47:55) |
32.《ネタバレ》 何度も劇場やDVDで見ている傑作だが、この度デジタルリマスター上映で鑑賞。 作品の評価は揺ぎないが、このリマスターは映像も音声も少々「やりすぎ」に感じた。 巨大に見えていたゴジラのディティールが鮮明になることで2メートルの着ぐるみの質感やギニョールの仕掛けなどが、生々しく感じられ演出の意図を崩してしまったようにも思う。 ビルの壊れ方、ピアノ線、重そうなゴジラの動き、所々の無理なカットつなぎ、合成の揺れなど、常に絵の外側にいるスタッフを意識してしまう。 しかしその反面、日本で初めて怪獣映画を作るにあたって当時のスタッフがどれほど試行錯誤して汗を流して苦労したか、スタッフが写っていないメイキング映像のようにも感じられるという、穿った見方ではありますが、そういう面白さを感じました。 作品そのものの感想ですが、若い頃見ていた時より、今のほうがよりドラマに説得力を感じました。「戦争」「核」「科学の誤った使い方」この映画の製作当時から半世紀以上を経ても解決されない問題だからだと思います。 【どっぐす】さん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-01 16:06:35) |
31.《ネタバレ》 日本が誇る完璧な破壊神、今観てもこの迫力、緻密な仕事ぶりに日本のクラフトマンシップの神髄を感じて涙ぐんでしまうほどの出来栄えだ。21世紀の今、破壊される東京の街を観て私は模型だと感じなかったもの。唯一、叩き落されたヘリだけはどうしても模型だったけど。国会議事堂をバックに、燃えさかる帝都にそびえ立つ黒いゴジラのシルエット、この1シーンの見事さ、怖ろしさ、禍々しさ。当時戦禍の焼け跡をリアルに知る世代の人たちは悪夢の記憶をまざまざと呼び起こされたのではないだろうか。 ゴジラ、完璧だ。悪役だけど完璧さの美もあって、やっつけたくないという気持ちにもなるほどだ。宝田と河内が下手でがっくりくるんだけど、ゴジラが補って余りある。「皆さん、さようなら!」の絶叫とともに殉死したテレビクルーとゴジラと心中した芹沢博士、そして一度聞いたら忘れられない音楽に敬意を表して満点を献上いたします。 【tottoko】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-05-01 00:09:51) |
30.●元祖怪獣映画を今頃鑑賞。面白いを通り越して衝撃を受けました。今年見た映画で間違いなく一番です(まだ3月ですが)●ゴジラが怖い。容赦なく町を破壊し、人間を殺す。まごうことなき恐怖の化身として描かれている。白黒画面で見えにくいのが却って良い。 ●娯楽作品というより核兵器が存在する世界へ警鐘を鳴らすための手段ですね。それも大真面目。芹沢がゴジラを殺しうる超兵器を持ちながら使用をためらう理由などアインシュタインら核物理学者の苦悩をなぞったものではないでしょうか。山根博士の「最後の一匹とは思えない・・・」も深さを感じる。核兵器競争を止めない限り人類は滅ぶしかない・・・。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-03-25 20:55:12) |
29.SF怪獣パニック映画だが決して子供向け、マニア向けというわけでもなく、大衆娯楽作品とも分類されない至高の社会派作品。 そもそもどういうコンセプトでこの作品が誕生したのかはわからないが 一見突飛なSF色を持ちながらもものすごく真面目に作ってありスタッフの気概が感じられる。 善悪とか恐怖とかでは語りつくせない無常さ。 正に金字塔。 【Arufu】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2012-09-02 05:40:36) |
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28.《ネタバレ》 世界の映画史の中でも非常に重要な1本ですね。ここから今現在にいたる特撮が一気に花開きました。 またダイレクトに突き刺さる反戦・反核兵器への痛烈なメッセージ。(ゴジラが東京を破壊した経路は東京大空襲と同じルートらしいです。)戦後間もない街を破壊し尽くすゴジラ。当時の日本人はきっと戦慄したはずです。 地べたを逃げ惑う人々を邪悪な目で見下ろす黒い物体。そんなゴジラの目線が恐ろしい。 たとえSFでもその破壊の恐怖とリアリティはほかのシリーズとは別格です。 幼い頃にみてからというものすっかりゴジラファンになってしまいました。 そんな意味でも私の人生に大きな影響を与えている一本です。 【ideko】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2012-02-20 15:17:00) |
27.《ネタバレ》 ◆単純な怪獣映画ではなく、反核、反戦をテーマとした映画。特撮の傑作というより、時代を越えた奇跡の職人芸、手作りの傑作。それを可能にしたのは、製作者全員に反戦・反核の想いがあったからだろう。企画の少し前に、第五福竜丸事件が発生している。日本人なら誰しも心を痛めた事件。愚かな水爆実験を繰り返す人類への反省が込められている。◆対策本部に殺到する沈没船の乗務員の遺族たち、巨大な足跡に検出される放射能、猛火の中を逃げまどう人々、ビルの下で父親の元へ行くのよと子供を抱きしめる母親、長崎で生き延びた命なのにという女、また疎開かとうんざりする男、病院で母を求めて泣く子供、被爆した子供になすすべなくうなだれる医者、、平和の祈りを歌う少女たち。あらゆる場面に戦争、空襲、原爆被害へのオマージュが満ち満ちている。だからこそゴジラは反戦を誓う日本人のDNAに訴えるものがある。◆芹沢博士はオキシジュン・デストロイヤを「絶対に兵器として使用してはならない。使うのは今回の一度きり」と決意し、その秘密を守るために自ら死へと赴いた。芹沢博士だけが特別正義感が強いのではない。戦争を経験した者なら、誰でも戦争など二度とあってはならないと願うのだ。博士にも幸福を夢みていた頃があった。好きな研究をし、山根博士の娘と結婚し、壻養子となることが約束されていた。だが戦争で片目を失い、婚約も破棄同然。研究成果も兵器として利用されかねないもので、平和利用できるまで発表もできなかった。そしてゴジラを倒すためには自らを犠牲にしなければならなくなる。これは戦争末期の神風攻撃隊を想起させる。博士の場合は命のみならず、研究成果も葬らなければならなかったのだ。この悲劇性がドラマを盛り上げている。◆ゴジラとは何か?単に町を破壊するだけの怪獣ではない。水爆の洗礼を受けても尚生きている古代生物。その巨大さ、生命の逞しさを想う時、畏怖というものを感じる。ゴジラは人間に被害を及ぼすが、ゴジラを憎みきることはできない。ゴジラは水爆実験の被害者でもある。平穏な住処を破壊されて、仕方無く上陸するようになったのだ。ゴジラは生命の尊厳の象徴であり、同時に恐怖の象徴である。恐怖とは戦争であり、核兵器のこと。つまり人間の心の闇だろう。山根博士は第二、第三のゴジラの出現を予言して映画は終る。ゴジラの再来=次の戦争への恐怖となり、強い余韻が残る。 【よしのぶ】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2010-10-14 03:30:37) |
26.ゴジラ映画は何作もあるけど、この作品と他の作品は明らかに違っている印象を受ける。おそらく、第2作目からこの作品の手段であったものが、目的になってしまったことが大きな要因なんだろうな。つまり、架空の怪獣を登場させることで表現しようとした、戦争による悲惨な過去の反省と核兵器の拡大による不安な未来への警告が、他の作品にはない重々しい雰囲気を出しているんだけど、手段であった架空の怪獣のリアルな表現が2作目からは目的になってしまったんだな。そこが決定的に違っている。ハリウッド作のものも例外ではない。特殊技術が優れていたことが災いしたのかもしれない。ところで、顔のごつごつが似ているというので松井をゴジラと言っているが、かわいそうだろう。顔は本人ではどうしようもない。どっちかと言ったら親の責任か。まあ、でも似ているな、確かに。 【もがみとくない】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-11-18 23:29:59) |
25.《ネタバレ》 某990円のDVDを買い視聴(数年前に一見済)。 あらためてそのおもしろさに脱帽です。 山の頂のむこうからあらわれる巨体の迫力。 手前に逃げる群衆、その向こうでは街を破壊しつつ迫り来るゴジラの脅威。 あるいは足元を逃げ惑う人々を写しその大きさと恐怖を演出、 1作目にしてここまで描くのはさすがといえます。 そして何人か書かれている方がいますが、なにより怖いのがその目線。 ゴジラが人間を襲っているということです。 またガイガーカウンターに反応する幼子の描写などは端的な表現ながら、 ゴジラが放射能から生まれた怪物であることがうかがい知れるインパクトのあるシーンでした。 芹沢博士はその風貌からずっとマッドサイエンテイストだと思ってました。 しかし水爆以上の脅威となりかねない発明オキシジェン・デストロイヤーの使用を決めたとき、 悪用を恐れ研究書類を処分、のみならず自らもゴジラとともに消滅させていきました。 その潔く高潔な姿に目がうるうると…見た目だけで人のことはわからないなあと思った瞬間でした。 テレビ塔の撮影班の愚かで勇気あるプロ根性には(心の中で)笑わせてもらいました。 予備知識もなく見れた人は幸せだろうなあと思える作品です。 【映かったー】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-10-07 07:41:23) |
24.《ネタバレ》 大傑作です。とにかくゴジラが怖い。特撮も白黒が功を奏し迫力満点。運良く、劇場で見ることができました。80年代前半だったと思います。どういうわけか武田鉄矢主演「ヨーロッパ特急」との併映でした。60年代以後のファミリー向け「ゴジラ」しか知らなかった僕は、突然予備知識なく本作品を見てかなりびびりました。怪獣というより、原爆を題材にした映画。終わった後、重苦しい気分になりました。その後のシリーズとは完全に別物として考えたほうが良いですね。ちなみにその後に続いたファミリー向け路線も好きです。 【いさいさ】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-12-20 16:37:52) |
23.この映画(1954年)のドラマパートは撮影:玉井正夫、照明:石井長四郎、美術:中古智、録音:下永尚、といった具合に成瀬組の主要スタッフが担当している。『山の音』、『晩菊』、『浮雲』と続く成瀬巳喜男監督の絶頂期と同時期の仕事である。円谷特撮を前面に出した空想SF映画に迫真性を与えた重要な要素の一つが、成瀬組による優れたスタッフワークであるといえるだろう。成瀬作品の特長の一つが緻密な美術セットとロケーションとの自然な融合にあるように、本作ではさらに加えて特撮場面との違和感の無い融合に各部門が大きな貢献をしている。ローキーで統一した照明設計。その中で映える、終盤の救護所に差し込む外光の美しさ。あるいは芹沢博士の洋館の中で不気味に発光する水槽の禍々しさ。美術でいうなら、成瀬作品でもお馴染みの二間続きの日本間、路地、オフィスなどの精緻な生活空間や、大戸島での残骸家屋の見事な造形。録音でいうなら、オフ空間を活かした足音の効果音の見事さ等〃。ドラマ部分の日常空間づくりに貢献した撮影所技術スタッフの優れた仕事があってこそ生まれた迫真の怪獣映画であるといえる。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-10-11 19:10:44) |
22.す、すごい迫力だ!!子供の頃からゴジラが好きで、昭和も平成もいろいろみていた。そして、10年経った今、改めて何作品かみると、面白さを感じる作品の少ないこと・・・。だが、この作品は違った。山からニョキっと出てくるゴジラのリアル感と言ったらそりゃもうスゴイの一言、ありゃ生きもんです。あの場面だけで10点もんです。五十年前の映画ですよ~><信じられないっ。オープニングもゴジラの咆哮、数秒間の無音状態そして例のテーマが流れてくる・・・。そっからもう感動してました!!!! 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-24 16:57:47) |
21.それまでのゴジラに対する価値観を根底から覆した作品。原水爆に対する痛烈な怒りと、モンスター映画としての面白さが絶妙のバランスで合わさった、まさに映画史に燦然と輝く大傑作である。再びこんなゴジラ映画が作られたらいいなぁとよく思うけど、その反面やはり無理だろうなぁというのが正直なところ。この第一作が作られた時代というのはまだ戦争の記憶が生きていた時代であり、そして第五福竜丸事件というリアルタイムの「核の恐怖」があったわけで、だからこそこの映画の世界観が生きたんだと思うんです。しかし今の日本はどうか。戦争やビキニ水爆といった日本人全てが共有しうるようなトラウマなどもはや存在しない。それこそ9.11級の大惨事でもない限り、初代ゴジラの再来はあり得ない。ゴジラが存在し得ない時代。それはある意味幸せなことなのかもしれません。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-04 21:10:50) |
20.いままで特撮映画は(オタクほどではないにしろ)色々見てきたけど、この作品を見ると「これが本物か!!」と興奮してしまいました(^^;。山根博士にもっとスポットを当ててもいいんじゃないかなーと思いました。ラストの博士の表情が記憶に残ります。ゴジラの最後の叫びに思わず目頭が熱くなりました。 【ゆうろう】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-04-04 12:39:47) |
19.《ネタバレ》 小学生の頃、ゴジラは散々見たはずなのに、印象に残ってるのはこの1作目くらいです。先日久々に見直して、これぞゴジラという感じでした。水槽の魚が、そして最後にはあの巨大なゴジラまでが骨だけになってしまう恐ろしさは、ちょっとトラウマもんです。この歳になって見直した感想としては、心理描写の深さに脱帽。というか、全てにおいて深い。作り込まれていて、粗が無い。凄い映画です。平和への想いが真ん中に真っ直ぐあって、真っ直ぐ胸に届きました。あと、音楽が最高。 【M・M】さん 10点(2005-03-15 21:18:55) |