5.《ネタバレ》 中盤までの展開にグイグイと引き込まれたものの、いつになったら刀を抜くのか! 「まだか?」「まだなのか!?」と相当に焦らされた。そういうわけで尻つぼみな印象を持つため、点数にするとこれくらいかも。三船敏郎は、どんな映画でも三船敏郎だけど(いい意味で)、仲代達也は、いろんな顔をもつ俳優だなあ 【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-13 01:09:00) |
4.《ネタバレ》 東宝らしい重厚な時代劇で見ごたえあったけど、期待したほど面白くもなかったし印象も薄いかなぁと。「切腹」でいう三国連太郎的なキャラが欲しかったかも。一番大きいのは三船敏郎が何故あそこまでこだわるのかに共感できない所。個人的収穫としては三船VS仲代の対決。なかなか刀を抜かない緊張感にしびれました。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-20 23:53:33) |
3.個人的に同監督の「切腹」より上に置きたい作品です。司葉子と大岡越前の演じる純一な夫婦愛を見せ付けられます。そして三船の多弁が言わずもがなで邪魔に感じる程に二人の貫禄の演技で絆の深さが表現されています。三船演じる入り婿の家長でサラリーマン的己を押し殺した行き方をしてきた”家臣”が、家督を長男に譲り、宮仕えの責務から解放され、一個人の”侍”となった時見えてきたもの・・・。腐りきった主君・上役の体面、欲得ずくの親類・姑・次男の立場なぞ尊重してやる価値があるのか?いや、純一な長男夫婦の思いを大事に守ってやることこそが”侍の生き方”であるはずだ。(ラスサムでズウィック監督が云っていた「兵士は組織のコマだけれど、真のサムライは独立した個人」)嫁いちは、大奥においてきた幼い我が息子より、薄情だった許婚と違う愛情深い長男との絆を選択します。長男は、幼い我が娘の行く末より、拉致された妻いちの身を案じます。人倫に反した家門なぞどうでも良い。(姑・義弟・親類縁者そして娘に降りかかる災いなど知らぬ!)汚れた藩など潰れてもかまわない。(廃藩により路頭に迷うであろう家臣達の迷惑など知らぬ!!)こんな自分勝手な夫婦に感情移入してしまうのは、本物の愛だからだと思います。(唯一、妻いちの気持ちが揺らいだのは、愛する夫の切腹を楯に脅迫を受けた時だけでしたが、命よりも大事な”モノ”のために死を選びます)仲代演じる三船の親友の存在は蛇足でした。映画の決着も邸宅での死闘で終わらせていたら10点だったです。是非、多くの人に知ってもらいたい作品です。 【Waffe】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-22 04:40:34) |
2.《ネタバレ》 「切腹」の唯一の欠点が「男くささ」にあったとすれば、「上意討ち」は司葉子演じる拝領妻の姿が「男くささ」を「多少」緩和していて、ほどよいバランスを保っている。その分、見やすいと言えるかもしれない。小林監督の時代劇は、最近「ラストサムライ」などが描いた「陽の武士道」と違い、「負の武士道」とも言うべき部分を強烈にえぐっている。良くも悪くも武士道は日本の精神に深く結びついているんだなぁと痛感した。武士道ブームといわれる現在こそ再び顧みられるべき映画ではないかと思う。でも、やっぱり仲代達也は三船さんに勝てない・・・不思議。←別にキャラとかじゃなくて決闘シーンの勝敗の面で。なんでだろう? |
1.最近三船敏郎の映画にはまっているので見た。見てすっきりする映画では決してないが、出演者の演技はすばらしかった。 【HK】さん 7点(2004-06-13 06:07:50) |