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ゴジラ(1954)

[ゴジラ]
GODZILLA:KING OF THE MONSTERS
1954年上映時間:97分
平均点:8.20 / 10(Review 183人) (点数分布表示)
公開開始日(1954-11-03)
ドラマSFラブストーリーシリーズものモノクロ映画パニックもの特撮もの小説の映画化モンスター映画
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タイトル情報更新(2023-07-16)【イニシャルK】さん
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監督本多猪四郎
助監督梶田興治
竹林進
キャスト宝田明(男優)尾形秀人
河内桃子(女優)山根恵美子
平田昭彦(男優)芹沢大助
志村喬(男優)山根恭平
鈴木豊明(男優)新吉
堺左千夫(男優)萩原(新聞記者)
村上冬樹(男優)田辺博士
山本廉(男優)政治(漁夫)(新吉の兄)
馬野都留子(女優)新吉の母
高堂国典(男優)老漁民
小川虎之助(男優)南海汽船社長
中島春雄(男優)変電所技師
菅井きん(女優)大沢婦人代議士
恩田清二郎(男優)大山代議士
瀬良明(男優)代議士
勝本圭一郎(男優)代議士
藤木悠(男優)栄光丸無線技師
佐原健二(男優)新聞記者/遊覧船の乗客
手塚勝巳(男優)新聞社デスク
今泉廉(男優)無電課長/海上保安庁係官
牧壮吉(男優)海上保安庁係官
岡部正(男優)田辺博士助手
向井淳一郎(男優)新聞記者
緒方燐作(男優)対策本部員
佐田豊(男優)対策本部員
広瀬正一(男優)代議士
三田照子(女優)松坂屋前で死を待つ母親
榊田敬二(男優)大戸島村長 稲田
橘正晃(男優)テレビ塔のGHKアナウンサー
池谷三郎(男優)しきねのGHKアナウンサー
加藤茂雄(男優)自衛隊員
川合玉江(女優)大戸島の娘
記平佳枝(女優)看護婦
堤康久(男優)大戸島村民
津田光男(男優)
宇野晃司(男優)対策本部員
吉頂寺晃(男優)
岡豊警戒警報のアナウンス
原作香山滋
脚本本多猪四郎
村田武雄
音楽伊福部昭
作詞香山滋「平和への祈り」(ノンクレジット)
作曲伊福部昭「平和への祈り」(ノンクレジット)
撮影玉井正夫
逢沢譲(撮影助手)
製作田中友幸
配給東宝
特撮円谷英二(特殊技術)
有川貞昌(特殊技術 撮影)
富岡素敬(特殊技術 撮影)
高野宏一(特殊技術 撮影助手)
円谷一(特殊技術 撮影助手)
向山宏(特殊技術 合成)
渡辺明(特殊技術 美術)
井上泰幸(特殊技術 美術助手)
岸田九一郎(特殊技術 照明)
作画育野重一(絵コンテ)
美術中古智
北猛夫(美術監督)
大橋史典(造型)
録音下永尚
田中信行〔録音〕(録音助手)
照明石井長四郎
小島真二(照明助手)
スーツアクター中島春雄ゴジラ
手塚勝巳ゴジラ
その他伊福部昭(「平和への祈り」指揮)
キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
太平洋沖で漁船が次々に沈没するという事故が起こった。遭難地点に近い大戸島では、暴風雨の夜に建物が崩壊。何か巨大なものに踏み潰されたとしか思えないと、古生物者の山根博士(志村喬)一行が調査に出かける。彼らが見たのは、島を練り歩く巨大な怪物だった・・・。本作はあらゆる怪獣パニック・ムービーの元祖であり、世界中で大ヒット。特撮史に「Godzilla」の名前を轟かせた。
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163.《ネタバレ》 ようやく初見。当時これを初めて観られた人はぶったまげたんだろうなぁ。幼い頃にカラー版ゴジラやウルトラマンを観て、平成ゴジラ、かつ最近のCG映画に慣れてしまった私には、やはり今更感はあった。しかし今作がなければ怪獣文化も世界でここまで発展しなかったと思うと、感慨深い。だから高めの点にしました。ラストはびっくりする方法で退治されてしまいましたが、まだ見ぬ『仲間』がいるテイで物語が終わったので納得。宝田明さんが超ハンサム。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-27 20:00:12)
162.戦後九年目に撮られた戦災再現映画。
この戦災は、対ゴジラ戦における圧倒的敗北によるものであるが、当時の観客にとっては十年前に実際に体験した戦災であり、十年後に体験するかもしれない核兵器戦争の戦災でもあった。

戦後九年目であるから、俳優は主役から端役に至るまで戦争体験者である。ゴジラに次々と虐殺されていく市民も、逃げまどう群集も、その演技にはただならぬ「気」がこもっている。それに加えて当時最前衛の特撮技術である。この技術にも「気」がこもっている。だから面白くなかろうはずがない。当たり前の真ん中の大傑作である。

この映画を観て考えたこと、二つ。
(1)戦争の恐怖を実感しない世代は、むしろ不幸な世代かも知れない。
(2)二十一世紀にゴジラが出現するとしたら、それは電網界の深海からである。
火蛾さん [DVD(邦画)] 10点(2016-03-20 00:08:17)
161.たしかに記念すべき怪獣・特撮映画第一作であってモノクロームや元祖BGM、ゴジラの粗さに歴史的な重さを感じます。
ただストーリーに至ってはビオランテ~世代の私からすれば特筆面白いとは思わなかった。
個人的にはこの『ゴジラ』のオキシジェン・デストロイヤーから『ゴジラvsデストロイア』の流れでみると深い。
mighty guardさん [地上波(邦画)] 6点(2015-05-18 13:04:59)
160.《ネタバレ》 「キングコング」に並ぶ怪獣映画の最高峰。それをデジタル・リマスターの美しさと音響で味わえる感動。
真っ黒い体躯、珊瑚礁のような背びれ、放射能を吐く怪獣「ゴジラ」。

日本に古くから伝わる伝承と、当時問題となっていた水爆実験を「怪獣」として具現化したのだ。

もしまた原爆が落ちれば、国会議事堂も、子供を抱きかかえた母親も何もかも全て吹き飛ぶ。
ゴジラの破壊は、正にそんな意味合いも持ち合わせている。

ストーリー全体はゆっくりゆっくり進む。
まるでゴジラが徐々に近づくように。

戦闘機の模型などはお粗末な物だが、実際に人が入り動くゴジラは本当に生きているかのような迫力を感じる。

水爆実験で揺り起こされたゴジラを食い止めようと苦悩する人間たち。
この人間ドラマも重要になって来る。
ゴジラに踏み潰されるだけが人ではない。
その圧倒的な恐怖にどう立ち向かい、どう打ち勝つか。

生物学者としてゴジラを調べたいという山根博士、
人類の驚異としてゴジラと戦おうとする尾形、
ゴジラを滅ぼせる兵器を作り出してしまった事に苦悩する芹沢。
原爆の惨状から生き残った事をほのめかす人々、
そして毎回ゴジラの熱線で散々な目に遭う事を義務付けられているような自衛隊!
懲りろ!!

人類が勝つか、ゴジラが勝つか、あるいわ一緒に戦うか・・・以後何十年に渡るゴジラとの戦いの歴史が始まる。

ゴジラもまた孤独・・・。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2015-01-24 04:01:30)(良:1票)
159.改めて観ると、やっぱりいろいろ凄い。
60年前の特撮映像そのもにフレッシュな驚きは勿論無いが、60年前にこの映画をリアルタイムで観た日本人はの恐怖と興奮は容易に想像でき、その「驚愕」が大変羨ましい。

ゴジラ映画の本質であるこのオリジナル作品の根底にあるものは、やはり「畏怖」だと思う。
未知なる巨大生物への畏怖、それにより生活が人生が文字通り崩壊される畏怖、そしてその発端は我々人類の所業そのものにあり、この悲劇自体が何ものかによる戒めであろうという畏怖。

この60年前の特撮映画が、ただの娯楽映画として存在したわけではなく、日本国内はもとより世界中において尊敬の念をこめて愛され続けたのは、まさにその神々しいまでの恐怖感によると思う。


一方で、改めてこの映画を鑑賞しなおしてみると、当時の日本の風俗や人々の価値観が如実に表れていてそれはそれで興味深い。

“オキシジェンデストロイヤー”を開発した芹沢博士は、実は時代に翻弄された悲恋をまとった人物で、映画的に捉えるならば本来もっと自暴自棄になってもいいはずなのに、最終的にはあくまで人道的に己の命を捧げる様は、悲しくて仕方がない。

名優・志村喬が演じる山根博士も、いかにも人格者的な古生物学者として振る舞ってはいるが、一人ゴジラの生態究明に固執する様は少々異様ですらあり、その目は時に狂気じみていた。

細かい所だと、菅井きんが演じていた婦人代議士の国会での熱弁の様だったり、死を覚悟して最後の放送を続けるテレビ塔のアナウンサーの様だったり、時代を感じる人間性やキャラクター設定が、60年後の今だからこその味わい深さになっていると思える。

また随所に散りばめられている戦争の傷跡と、反戦・反核へ警鐘も、決して仰々しいわけではないが実に切実に生々しく描かれている。
通勤電車での「また疎開はいやだなあ」という会話だったり、「もうすぐお父ちゃまのところへ行けるのよ」という母親の言葉だったり、ゴジラ急襲後に放射能反応を示される子どもたちの姿だったり……。

前代未聞の娯楽性の中に、この国が背負った明確な傷跡と、自らを含めそれを起こした人類への怒りを刻み込んだからこそ、この特撮映画は「特別」なものになったのだろうと思う。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-11-28 23:43:44)(良:2票)
158.燃える夜の東京に黒い巨大な影がうごめくという絵は凄かったけど、恋愛ドラマが不調和だと思いました。人間ドラマを交えるなら、人間のせいで出現した怪獣という部分から引き出したドラマの作り方が他にあったと思います。
シンさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-25 00:09:06)
157.《ネタバレ》 ≪≪≪警告!警告!警告!ネタバレとは違いますが、本文には“大変危険な表現”が含まれています。観賞前の方、特にちびっこは、くれぐれも閲覧ご注意ください。≫≫≫  本当は私も皆さんのようにカッコイイ、イカしたレビューを書きたかったんです。難しい熟語、横文字、見事なロジックを駆使した惚れ惚れするような文章を(実際に書けるかどうかは別ですよ)。押しも押されもせぬ傑作ですから、力も入ります。でもオープニング早々、メインテーマが耳に入ってきた時点でそんな願いは吹き飛びました。「ゴジラ・ゴジラ・ゴジラとメカゴジラ」脳内にリフレインする謎の歌詞。本作製作時点では構想さえ無かったはずのメカゴジラの顔がチラつきます。モスラ・モスラ・モスラとメカモスラ。どこでこんな歌詞を仕入れたのか全く記憶にありません。ていうか作品変わってるし!サザエ・サザエ・サザエとメカサザエ。『サザエさん』関係ないやん!ていうかメカサザエって何やねん!ハイジ・ハイジ・ハイジとメカハイジ。えっ『アルプスの少女ハイジ』そうそう、ながーいブランコに鉄塊がってオイ!!テーマ音楽がかかる度にこの有様です(実は『怪獣大戦争マーチ』の方ではツンツンヘアーの歯無し男の顔が浮かんだりもしました)。これで物語に集中しろというのが無理な話。その結果、反戦メッセージはどうにか汲み取れたものの、単にディテールの甘いパニック映画に思えてしまいました。何と言う悲劇。名作が台無しです。何度本作を観直したところで、同じ事の繰り返しになるのは目に見えています。猛烈な中毒性は、最早“呪い”です。この文章を読んだ人はもう手遅れかもしれませんが、間違っても『福岡市ゴジラ』なんて言葉、検索しないで下さいね。一生解けない呪いにかかります。冗談ではなく、本気で。私は警告しましたよ。ああ、もう、頭から呪文が離れやしません。ゴジラゴジラゴジラと……嗚呼すみません。ほぼ映画の内容と関係なかったですね。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-19 19:18:54)
156.《ネタバレ》 破壊されてるのがミニチュアだというのはすぐ分かるけど、襲撃シーンはおぞましさを感じるほど破壊しまくって火災起こして白黒なのもあのテーマソングも相まって恐怖感がひしひしと伝わった。でも恐ろしい怪物だけど殺される時の姿はとても切ない。ラストはしんみりとした。

ゴジラのキャラクターが周知されてない第一作だからこその人間ドラマも見どころ充分。終戦から9年しか経ってない中空襲や原爆のようなそれ以上のような惨劇はおそらく映画の中の人には絶望だったと思う。社会風刺も効いててただのパニック映画じゃない、いわゆる「伝説の始まり」にふさわしい傑作です
ラスウェルさん [DVD(邦画)] 10点(2014-09-18 23:57:43)
155.《ネタバレ》 日本発の怪獣パニック映画の元祖。新作公開に向けての復習。ただの怪獣恐怖映画ではなく、核戦争を警鐘する濃い社会派ドラマとして表現され、完成度が高いと思います。秘密兵器「オキシジェン・デストロイヤー」発動によりゴジラと共に海へ還る隻眼のハカセ。60年も前にこのような作品が日本で作られていたことに素直に感心しました。お馴染みのテーマ曲はゴジラの威厳を表しています。
獅子-平常心さん [地上波(邦画)] 7点(2014-08-16 22:35:50)
154.白黒であるために模型ぽっさが目立たなくてリアル。ゴジラの被害をちゃんと表現しているので(病院のシーンなど)とてもリアルであり、これ以降の作品とは本当に違う映画です。
自分もゴジラ対○○世代ですが、今見るとこれだけですね。見るに堪えるのは。
pokobunさん [DVD(邦画)] 9点(2014-08-14 22:45:02)
153.《ネタバレ》 【録】NHK-BSプレミアム。
記録映画みたいだというのが率直な感想。
戦後10年の日本が如実に映し出されているのではないかと感じる。
演技云々というよりも当時の日本人の素の姿が映し出されているように感じられたので記録映画みたいだと感じるのかもしれない。

ゴジラが暴れる姿と人々が逃げ惑う姿の対比が空襲を想像させるし、台風の最中にゴジラが現れる描写でも震災を想像させられた。

細かい説明はあまりないのにちょっとした会話や動きで説明されない部分もなんとなくわかってしまうのが不思議。
例えば、芹沢博士が戦争でああいう顔になってしまったというちょっとした説明から、なぜあそこまで頑なにオキシジェン・デストロイヤーを葬りさろうとしたのかまで想像できてしまったりとか。

人々の生活を忠重心して行っただけのゴジラなのに、その最後の咆哮を聞いたら泣けてきたのはなぜだろうなあ。
ラストの山根博士のつぶやきが不穏な気持ちを残す余韻もたまらない。
slanさん [地上波(邦画)] 8点(2014-08-05 16:40:13)
152.《ネタバレ》 出自を除いては、ゴジラそのものにキャラクターづくりができているとは言い難い。また、対する人間側も、多くは右往左往しているだけで、ゴジラに対してどのように対峙し、対決していくのか、ドラマが存在しない(芹沢の最後の決断は、すでに指摘されているが、ゴジラの中身と関連づけられているわけではないので、ドラマになっていない)。したがって、後発の怪獣アクションにはすでに抜き去られているものと位置づけざるをえませんでした。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-07-23 00:18:13)
151.60年程前の映画とは思えない完成度。素晴らしいです。ゴジラ登場時の音楽!「ダ・ダッダン、ダ・ダッダン、ダ・ダ・ダ・ダ、ダ・ダッダン♪」も素晴らしい!!、が、横にいる妻よ、頼むからこの音楽に合わせて「亀田、亀田、亀田のあられ、亀田、・・♪」と歌うのはやめてください。
あげどんさん [地上波(邦画)] 10点(2014-07-16 12:47:55)
150.その後も世界的に続編が作られることに敬意を表して6点。人間ドラマや特撮も現代ではちょっと苦しすぎる。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-07-13 23:43:56)
149.なるほど、怪獣映画の元祖と言える。
これが戦後10年で上映されていたのだから今考えれば驚きだが、当時はどうたったのだろう。
思ったよりもメッセージ性もあり、観られる映画。それでもまあそれなりか。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-07-11 21:43:01)
148.リアルタイムで映画館の大画面で見てたらそれなりの迫力だったろうな。ただ宝田明と河内桃子、平田明彦の三角関係など人間ドラマの部分は全部不要。オープニングで海上保安庁賛助のテロップがあったが、それよりも『この映画の製作において、動物に危害は加えられていません』のエンドクレジットが必要。それほどラストシーンはゴジラが可哀想だった。
Q兵衛さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-07-10 15:18:08)
147.《ネタバレ》 何度も劇場やDVDで見ている傑作だが、この度デジタルリマスター上映で鑑賞。
作品の評価は揺ぎないが、このリマスターは映像も音声も少々「やりすぎ」に感じた。
巨大に見えていたゴジラのディティールが鮮明になることで2メートルの着ぐるみの質感やギニョールの仕掛けなどが、生々しく感じられ演出の意図を崩してしまったようにも思う。
ビルの壊れ方、ピアノ線、重そうなゴジラの動き、所々の無理なカットつなぎ、合成の揺れなど、常に絵の外側にいるスタッフを意識してしまう。
しかしその反面、日本で初めて怪獣映画を作るにあたって当時のスタッフがどれほど試行錯誤して汗を流して苦労したか、スタッフが写っていないメイキング映像のようにも感じられるという、穿った見方ではありますが、そういう面白さを感じました。
作品そのものの感想ですが、若い頃見ていた時より、今のほうがよりドラマに説得力を感じました。「戦争」「核」「科学の誤った使い方」この映画の製作当時から半世紀以上を経ても解決されない問題だからだと思います。
どっぐすさん [映画館(邦画)] 10点(2014-07-01 16:15:23)
146.《ネタバレ》 劇場で、デジタルリマスターで、遂に観た!
初めて観たのは「ゴジラ対ビオランテ」で、映画館で観る迫力に興奮し、以来ゴジラというと年に一回必ず映画館で観るのが恒例でした。したがって白黒のゴジラ作品は観たことが無く、今回60周年記念で第1作を見れるという貴重な機会なので行って参りました。

まず、戦後10年足らずでこんな作品を作ってしまうそのパワーに驚かされる、そして反戦映画でもあり、戦争の悲惨さ水爆の恐ろしさをゴジラに置き換えて描いていると思いました。勿論エンターテイメントとしても面白く、人間のドラマ部分もしっかりしているのでこの評価なのだなと感じました。
何より良かったのは、ゴジラが怖いという意見が多い中、私はカワイイ!と思わず叫んでしまうほどゴジラに親しみを覚えました。初登場シーンの山の向こうからひょっこり覗いているところとか、ミサイルの集中攻撃にあうもマイペースに、ちょっと踊りながら余裕で海に帰って行くシーンとか、最高にチャーミング!
なので、ラストの海底で何も知らずに興味津々の様子で兵器を持った人間に近づいてくるゴジラを観た時、ダメー!こっちに来ちゃダメー!と夢中で叫んでいました。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 8点(2014-06-24 15:37:08)
145.《ネタバレ》 水爆の落とし子、"ゴジラ"。戦後10年も経たずにこの映画が作られたのは奇跡であり必然でもあると思います。反戦・反核のメッセージが色濃く出た作品で、この映画が当時大ヒットしたことを考えると、国民がそういう作品を望んでいたのだと良く分かります。ゴジラが撒き散らす放射能によって病院の患者にガイガーカウンターを向ける看護婦たち、火の海と化した銀座の風景を見ながら「チクショウ、チクショウ」と呟く市民、オキシジェン・デストロイヤーについて「こんな危険なものを為政者が黙って見てる訳がない、必ず兵器に転用するだろう」として原爆・水爆を引き合いに出し使用を躊躇う芹沢博士、ゴジラの情報をひた隠しにしようとする議員とそれに反対する婦人団体。あらゆる場面が先の愚かな戦争への自己反省と怒りとして表現され、今観ても考えさせられる、学ぶべきシーンが多々ありました。
円谷英二による特撮も当然ながら素晴らしい。丘から現れるゴジラのファースト・インパクトは勿論のこと、電車・駅の破壊、東京大空襲さながらに東京を廃墟と化す大破壊、今観てもチープさは全く感じられない。モノクロであることが記録映画の様な生々しさを醸し出しているからなのかも知れません。
基本的にゴジラの大暴れに人間は為す術もなく虐殺されるだけである。電車を潰された乗客、タワーから墜落するテレビ中継班、「(戦争で亡くなったのだろう)もうすぐお父ちゃまのところに行くのよ……」と死を受け入れる女性、ゴジラは正に現れたが最後、容赦なく人々の命を刈り取る原爆・水爆そのものです。あの時代だからこそ作れた、永久に人々の心を捉え続けるであろう傑作、正に日本の宝です。
民朗さん [映画館(邦画)] 9点(2014-06-23 22:33:54)(良:1票)
144.《ネタバレ》 この度デジタルリマスター版で劇場鑑賞してきました。逆襲から昭和、平成シリーズは全作VHSで、vsキングギドラからミレニアムまでは劇場で鑑賞してきたファンですが1954年版はレンタル屋の棚にも置いていない非道ぶりで、鑑賞までにはようやく念願叶った形です。私が知っているゴジラは敵性怪獣と戦い、最後は海に帰って行くヒーローでしたが本作の鑑賞にあたり改めて、ゴジラは人間への戒めであり、自然界に君臨する神なのだと深く印象付けられました。顔も全作の中で一番不気味で恐怖を感じました。勝手に生み出され、勝手に殺されて行くゴジラに同情をせずにはおられません。放射能を撒き散らし、街を破壊し尽くすゴジラは戦後間も無い当時の人々の目には一体どう映ったのでしょうか。半世紀以上昔の作品なのに、特撮に笑える様な「粗」が無い事にも驚かされます。これぞ世界に誇るディザスタームービーの先駆けであり、傑作だと思います。夏にはアメリカ版が公開されますが楽しみです。かれこれ20数年、ゴジラを愛し続けてきて良かった。
Kの紅茶さん [映画館(邦画)] 9点(2014-06-19 00:15:33)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 183人
平均点数 8.20点
000.00%
110.55%
200.00%
310.55%
442.19%
594.92%
62010.93%
72010.93%
83418.58%
93619.67%
105831.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.18点 Review16人
2 ストーリー評価 8.50点 Review24人
3 鑑賞後の後味 8.52点 Review21人
4 音楽評価 9.40点 Review32人
5 感泣評価 7.75点 Review16人
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