39.黒沢映画のマイベスト。すぐに物を投げる志村、黒沢作品初の三船、「ジャングル・ブギ」を歌う笠置シヅ子、余りにも可憐な久我美子、威圧的なギョロ目の山本礼三郎、妖艶な木暮実千代、全てが素晴らしかった。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-02 18:25:04) |
38.黒澤映画は、時代劇から入った方なので..ちょっと戸惑いが.. 可もなく不可もなく、それなりに楽しめた.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2006-11-21 17:34:26) |
37.《ネタバレ》 志村喬のギラギラした医者っぷり、さらにギラギラした三船先生の尖りっぷり。黒澤映画を象徴するこの二人のガップリ四つの演技合戦に心から酔えました。かつての自分もエリート街道に進めず、ヤクザの松永に若かりし日の自分を重ね、何とか結核を治してやりたいと思いながら、お互い素直になれないサマは、何となく理解できるなあって思いました。ヤクザの兄弟分の人とか、親分の陰がほとほと薄かったのは、それだけ主役二人が物凄かったって事だと思います。しかしながら私はまだ30前の男ですが、こんな男に心から憧れます。空虚な心ながら尖らざるを得ない生き様って凄いなあって。それと昭和20年代を思わせるあの町並み、何ともレトロで微笑ましかったです。黒澤先生は時代劇も現代劇も天才的な演出をされる方なんだなあと今更ながら再認識しました。面白かったです。 |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-06-30 22:13:53) |
35.《ネタバレ》 ヤクザなんか大嫌いな私にとって、この映画はとても気持ちがイイ。そして、腹立たしくも虚しくもあり、悲しくもあり、なのである。人身御供なんざ、日本人の悪い癖だ!と昭和20年代に言い切るのは、見事です。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-05 05:54:56) |
34.《ネタバレ》 若い三船敏郎さんの格好よさ、美しさに見惚れました。作品の随所に出てくるもの悲しいギターの音色がとても効果的です。敵役のひとの登場場面は「よ、待ってました!」的な格好よさで、娯楽映画のツボをおさえているなあと感心しました。三船さんがペンキで真っ白に染まって死んでいく場面の凄絶さは、映画史上に残る美しさだと思います。 【藤堂直己】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-02-11 14:02:50) |
33.「あしたのジョー」を思い出したのは僕だけ? この危うさ、脆さが作品として成立する理由を考えずにはいられない 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-10 06:16:12) |
32.なんともやりきれない、悲しい話です。卵を投げつける志村の映像が頭に浮かびました。三船の表情がすばらしかった。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-26 04:16:08) |
31.先に『七人の侍』や『生きる』を観ていたため、本作における志村喬の暴れっぷりにはちょっと驚かされました。しかし本作はやはり三船敏郎に尽きる。個人的には菊千代・桑畑三十郎と並ぶ彼のベストアクトだと思います。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-20 17:43:38) |
【maemae】さん [映画館(吹替)] 5点(2005-11-08 03:36:14) |
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29.ドヤ街の外れの沼からあぶくがブクブクと浮かぶシーン、混沌としたこの時代、そしてこの映画のイメージを決定づけ、強烈な残像感を伴っていつまでも心に残ります。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-07 14:02:02) |
28.松永の瞳に宿るギラギラとした生命力もどこか痛々しく、脆く壊れやすい人間の弱々しい姿がそこにはあった。 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-09 07:51:48) |
27.日本のヤクザものはどうしても好きになれないけど、この映画だけは別です。若き三船敏郎の他の黒澤作品とはまた違った魅力いっぱいの演技と志村喬の名演技のお陰で見応え十分の作品になっています。 【青観】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-02 18:49:59) |
26.とにかく三船に驚いた。、、、、美しい、、、、、、、、、。この三船を見て、黒澤が、羅生門や七人の侍で何を描きたかったのかに合点がいった気がした。(歌舞伎の所作などに染まっていない、無垢な三船を時代劇で使う、という囚われない斬新さ)、、、、、、それと黒澤のリアリズムのありかが、少しわかった気がした。、、、、、口で理想的な生を語ることは容易だが、実際にそれを送ることは難しい。様々に現実との格闘を必要とする。つまり理想は、現実との格闘を経て鍛えられてゆく。、、、、だから、黒澤は、理想に対して、これでもか、これでもかという程に現実(リアルなもの)を対比させてゆく。、、、、この映画では、久我美子が純粋な理想を象徴しているだけで、あとは、大なり小なり、理想と現実の間を格闘している。志村喬は、医術に殉じるのではなく、酔いどれるという現実を抱え、三船は、病を治し、足を洗うという理想には全く届かない。、、、、、、、映画全体として、理想の姿はかぼそいが、ラストの久我、千石とのコントラストは、微かであっても、理想の姿を追うのだという黒澤の固い決意を見た思いがした。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-28 12:48:50) (良:1票) |
25.若い三船敏郎がすごくギラギラしていて、後の映画で見せる渋みがかった芝居とはまた違った魅力がある。しかし、やはり全盛期の黒澤作品と比べてしまうとやや物足りなさもある。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2005-05-26 10:34:02) 《更新》 |
24.棺桶の夢のシーンが印象的。なかなか病気からは逃げられない、と。クライマックスで、松永が死に物狂いで開けた扉から光がブワッと入ってくるのも印象に残りました。 【ゆうろう】さん 8点(2005-03-18 00:06:51) |
23.冒頭の弾丸摘出シーン。ものすごく痛そうでした。自分の手がうずくくらい。映画としては後味わるい部類なんで個人的には評価しにくいのですが、人の道に背いたヤクザな人生の末路はこんなもの…とでも言いたいのでしょうか?話は少しそれますが、「ハウル…」でソフィの声が年齢に合わない婆さん声だ!と感じていましたが、この映画の17歳役の患者の声を聞き、ソフィの声はアリなんじゃないかと思ってしまいました。 【クルイベル】さん 6点(2005-02-28 10:15:28) (笑:1票) |
22.ストーリーはこれといって普通ですけど、なんといっても志村さんと三船さんの個性、この個性でもってるようなもんですね、この映画は。もうすでに音楽の対比的な使い方とか、黒澤さんらしい手法が出てきますね。あと、演技に時代を感じますね。今の人がこういう演技やったら大根とか言われそう。 【あろえりーな】さん 6点(2005-02-27 02:25:00) |
21.《ネタバレ》 主演の志村がとても良かった。口は悪いが人情に厚いって…確かに赤ひげと同じですね。 テンポ良く話は進むもののラストは少し後味が悪いのでマイナス。 三船が救われる結末でも良かったのでは…まぁこれは好みの問題ですね。 【ふくちゃん】さん 6点(2005-02-21 15:20:05) |
20.強がっているが実は結核で重病のヤクザの松永、それが気になり親身になって説教し手を差し伸べる眞田は酔いどれ(アル中)ではあるが人情味ある医者、というのは後の赤ひげの原型か。彼が言う言葉は正論だがあえて難を言えばセリフが語りすぎてやや説教くさい気もする。 三船も志村さんもいいのでそれは当然見所なのだが、松永の見る棺おけの夢がシュールだったり、松永と岡田のペンキまみれの死闘、松永の死に様など映像的に印象的なシーンも多い。 その他にも小暮美千代ってこんなにバタくさい美人だったのかとか、千石規子が三船を口説いてるってのもすごいねぇとか、久我美子がなんてはつらつとしてて若いんでしょとか古い作品にはいろんな驚きや楽しみがあって面白い。 【キリコ】さん 8点(2004-08-29 14:26:58) |