2.《ネタバレ》 チケットを買う時、窓口で私の相方も言いました。
「”ゾウになった少年”のチケット2枚ください」
カンベンしてくれよ、マイダーリン_| ̄|○
夢半ばで終わった坂本哲夢さんの短すぎる生涯を描いた”ドキュメンタリー的感動映画”という感じです。
実話なだけにわりと淡々と話が進むので、映画としてのストーリー性を求めると鑑賞後は少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
所々で持ち出される親子の確執などが中途半端に終わってしまっているので、それをもう少し掘り下げて描いていたら、もう一味違った作品になっていた気がします。
あと、常盤貴子が年齢的に母親役がちょっと厳しいかな。
柳楽くんの演技は今回初めて見ましたが、可もなく不可もなく・・・という感じ。
「だれも知らない」を見ればまた変わるのかな?
この映画の伝えたいことは「哲夢のゾウ使いへの道の厳しさ」と「ゾウと哲夢の心の通い合い」そして何より「哲夢のゾウへの熱い想い」だと思います。
哲夢が果たせなかった夢を、この映画を見た人たちに少しでも多く伝わり、
哲夢と同じような夢や希望を抱いてくれる人が少しでも増えてくれれば・・・そんな想いがいっぱい詰まっている気がしました。
私は、哲夢さんの弟が彼の想いを受け継いでくれたら・・・と、ひそかに願ってやみません。
ゾウが大好きな人・無類の動物好きの人には、この作品はとってもオススメできます。
ただ、私の母がこの映画のCMを見てこうも言いました。
「この主人公の男の子、最後は死んじゃうんだよね?そういう映画は子供がいる母親は見たいと思えないよ。あんたも子供を持てば分かるよ」
私の母と同じように思う方には辛いかもしれません(『別れ』は人間だけではなくゾウにもあるので)。
ストーリー自体は5点ですが、ゾウと柳楽くんの頑張りに1点プラス!!