怪物(2023)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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怪物(2023)

[カイブツ]
2023年上映時間:126分
平均点:7.23 / 10(Review 22人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-06-02)
公開終了日(2024-02-21)
ドラマサスペンスミステリー学園もの
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タイトル情報更新(2023-11-23)【イニシャルK】さん
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監督是枝裕和
キャスト安藤サクラ(女優)早織
永山瑛太(男優)保利
高畑充希(女優)広奈
中村獅童(男優)清高
田中裕子(女優)伏見
黒田大輔(男優)品川
森岡龍(男優)神崎
北浦愛(女優)八島万里子
脚本坂元裕二
音楽坂本龍一
撮影近藤龍人
製作市川南〔製作〕
大多亮
是枝裕和
東宝(「怪物」製作委員会)
ギャガ(「怪物」製作委員会)
フジテレビ(「怪物」製作委員会)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
配給東宝
ギャガ
美術三ツ松けいこ
衣装黒澤和子(衣裳デザイン)
編集是枝裕和
照明尾下栄治
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3.《ネタバレ》 是枝裕和の『怪物』は3部構成。ひとつのプロットを3つの視点により描いている。

1つ目の母親の視点では、保利がとことん歪んでいる。
2つ目の保利の視点では、湊が歪む。
3つ目の湊の視点で、歪むのは誰か?

羅生門形式。そもそも、映画とは他者の視線から見られた世界の風景。世界を捉えようと思ったら、その世界なるものを多くの視点で囲んでいくしかない。それは視線の「反復性」と呼ばれる。

視点によって人物像が違っているのは、主観による視点であるから。それが怪物を生む。湊の視点は不安定で、「それ」が歪んで見えかけるのだけど、自分がどうしようもなくなり、それを受け入れる。そのキッカケが校長のいるところ。結局、怪物を断つ回路は、言葉(世界)ではないところ「非言語性」にあったのだなと。

すべての物語は本来、謎解きである。でもそれは容易には解かれない。だから謎は宙吊りとなり、観ている人の身体の中に「内面化」され、その人のものになる。

「反復性」「非言語性」「内面化」
『怪物』を傑作たらしめているターム。私ならこの3つを挙げる。

「なぜ性的マイノリティを描きながら不可視化したのか?」
それは、映画がその「気付き」こそを描きたかったから。ある人は、最後に二人が死んで違う世界で生き返ったとし、現世の死を以て、制裁が再生産されたと言う。これを「君と世界の戦い」(カフカの『君と世界の戦いでは、世界に支援せよ』)として単純化すれば、ある人は、「君が世界となるべきだ」と見做し、映画は「君は君であるべきだ」として映す。

私は、映画が文芸であるとすれば、映画は「君は君であるべきだ」ということこそ捨ててはいけないと思う。それが優先されなければ、君が世界になる、その世界を描くことだけに過ぎなくなるから。監督は、性的マイノリティーの世界ではなく、「君」を描きたかった。その決意を『怪物』から強く感じる。

彼ら二人は何処に生き返ったのか?ビッグクランチは時間の逆行。実は死んだのは飽和した世界の方だった、というのが私の解釈である。
onomichiさん [映画館(邦画)] 9点(2024-06-19 00:33:19)《新規》
2.《ネタバレ》 いやぁ...
久々に見終わりに唸ってしまった。
 
まさに「怪物だーれだ?」ですわ。
 
いろんなタイプの怪物総出演。
誰もが誰かからすると怪物なんだろな。
 
星川くんのポジティブ風味がいたいけで。
主演二人が本当に名演でした。
是枝監督は子供演出が見事ですよね。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2024-05-26 21:03:08)
1.《ネタバレ》 さすがというしかない。小説でたとえるなら東野圭吾や奥田英朗のそれ。引き込む力がすごいんだ◾️思春期以前のころのグラグラ感。二人の気持ちを決して他の人に知られないためのウソ。木田さん(女子)には、どうやらバレている(たぶん、雑巾のパス)。◾️本作は二人が事故に遭って宇宙の終焉(ビッグクランチ)を迎えて然るべき映画じゃないかな。すみません、人でなしで。【追記】皆さんのレビューを見て、そうですよねと納得。本作は、あくまでも救いのない悲しいお話です。
なたねさん [DVD(邦画)] 9点(2024-03-17 19:24:32)
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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 7.23点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.55%
529.09%
6418.18%
7627.27%
8418.18%
9313.64%
1029.09%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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