ビフォア・サンセットのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ビフォア・サンセット

[ビフォアサンセット]
Before Sunset
2004年上映時間:80分
平均点:7.49 / 10(Review 83人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-02-05)
ドラマシリーズものロマンス
新規登録(2004-08-15)【マムゲン】さん
タイトル情報更新(2010-09-22)【S&S】さん
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監督リチャード・リンクレイター
キャストイーサン・ホーク(男優)ジェシー
ジュリー・デルピー(女優)セリーヌ
ヴァーノン・ドブチェフ(男優)本屋のマネージャー
原作リチャード・リンクレイター(原案&キャラクター創造)
脚本リチャード・リンクレイター
イーサン・ホーク
ジュリー・デルピー
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ"Variation 25" from "Goldberg Variations"
ジュール・スタイン"Just in Time"
ジュリー・デルピー挿入曲"An Ocean Apart"他
挿入曲ジュリー・デルピー"An Ocean Apart"他
撮影リー・ダニエル〔撮影〕
製作リチャード・リンクレイター
アン・ウォーカー=マクベイ
製作総指揮ジョン・スロス
配給ワーナー・ブラザース
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14.《ネタバレ》 9年前のまだ初々しいセリーヌのカットの後に、大人の女性になったセリーヌを登場させる憎い演出。
あの時の二人は健在で、9年の歳月を埋めるように会話を重ねてゆく。
タクシーの中でジェシーを見つめるセリーヌの瞳は、ずるいくらい力があった。
相手の胸の内を伺いながら重ねる言葉が、とにかくスリリングで胸が痛いほど。
もはや演技には見えない、自然な関係の二人がうらやましい。
いい映画。
roadster316さん [DVD(字幕)] 9点(2020-05-06 23:39:34)
13.《ネタバレ》 まあ、あのタイミングで、飛行機に乗り遅れるよと言われても、男の性ゆえ残ってしまうだろう(笑)
こういうシチュエーションで世の不倫は始まるのか…と思ったり、思わなかったり。まあでも、男と女だから、そういうことになっても仕方がないか。

あんなにピュアだった学生の二人も、9年経てばこう変わるのか、と鑑賞して思う。二人の顔の皺が印象的。
しかしそれでも鑑賞していると、時間が経った二人にまた会えたという嬉しさが込み上げてきた。
こういう映画ってなかなかないんだよな。
nakashiさん [DVD(字幕)] 9点(2019-01-08 12:59:25)
12.イーサン・ホークの眉間に刻まれた“シワ”が、9年という時の流れをあまりに雄弁に物語る。
「時間」を自由に操作できることは、映画という表現方法ならではのマジックであるはずだが、それを排し、実際に9年の時を刻んで描き出すことによるまた別のマジックが、この映画には溢れている。
リアルタイムに過ぎ去った時間を経た二人が、映画の中のリアルタイムで邂逅する。
この映画の80分という時間は、まさに映画表現が生み出した奇跡だ。

映画世界の中で、リアルに歳を重ねた主演俳優の二人がやはり素晴らしい。

素人感覚だと、映画のキャラクターと同様に実年齢を重ねられたことで、よりリアルな演技がしやすくなるのではとも考えてしまうが、実際はそういうわけではないだろう。
両者とも一流俳優として9年間で幾つもの役柄を演じ続け、幾つものキャラクターの人生を辿った上で、再びかつて演じたキャラクターの人生に戻ってくるというアプローチは、きっと素人が考える以上に困難なことだったと思う。
その上で、9年ぶりに出会った二人が再会し与えられた時間である“80分間”を、そのままの時間で“会話”のみで演じてみろというのだから、一流俳優であっても極めて高い要求だったに違いない。

その高いハードルを阿吽の呼吸で越えてみせた両俳優の技量は流石だと思うし、そこには技量の高さを越えた俳優同士の肌感覚の相性の良さがあったのだろうと思う。
それはこの二人の俳優のキャリアにとっても、とても幸福な出会いだったろうと思える。
その一方で俳優の実生活においても多大な影響を及ぼしたであろうことは想像に難くない。

前作においても、二人の男女の微妙な心情がそのまま表れる名シーンが数多く存在したが、今作でもそれは随所で観られる。
ヒロインが抑えてきた感情をさらけ出す白眉の車中シーンは、1テイクで撮ったらしく、映画史においてもまさに奇跡的なシーンと言えるのではないか。
またヒロインのアパートの階段を二人が一歩ずつ上がっていくシーンには、再び深まっていく二人の情愛と、月日を経たからこそ生まれるためらいがせめぎ合い渦巻いているようだった。

そして、あまりに印象的なラストシーン。

「Baby you're gonna miss that plane.」
「I know.」

きっと男は、搭乗時刻が迫る飛行機には乗らなかっただろう。
きっと二人は、再会した瞬間に、大きな「期待」とそれと同等の「覚悟」と共に、別々に歩んできた9年間との決別を決めていたのだろう。


さあ、次はまた9年後。
一時の感情を努めて抑えて離れ、今度はその時の後悔を胸に一時の感情に従うままに結ばれた二人が、どういった9年間を送り、また何が変わり、何が変わらなかったのか。
“覚悟”をして観たい。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-10-01 23:52:29)(良:1票)
11.実は前作をみずにこっちから観たんですが全然楽しめますね。彼ら二人の会話ってのは悩みというかそういうの含めて、なんかいいなあといううらやましい感じです。全体的に雰囲気が最高です。
ポン太氏さん [地上波(字幕)] 9点(2014-02-07 17:37:11)
10.《ネタバレ》 前作に続きテンポがよく楽しい会話のやりとりがよかった。最後の二人がどうなるかが見所であったが、そこで映画終了。あまりこういう終わり方は好きではないが、この映画に限っては一番いい終わり方をしたと思う。
MSさん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-11 21:52:51)
9.《ネタバレ》 前作の終わり方から二人のその後が気になっていたが、下手な続編によって自分なりの想像が潰されるのがいやで、観るのを躊躇していた。が、実際に見てみると、前作に引けを取らず良い仕上がり。もしかしたら、前作より好きかもしれない。所々に顔を出す前作の内容を踏まえた粋なストーリー展開は、観客が前作で抱いた(或いは制作者側が意図的に抱かせた)疑問・希望・想像などをよく把握した上で本作を創り出しているのがよく分かる。

年を重ねた二人の会話は、以前にも増して魅力的になっている。酸いも甘いも経験した一味違った切り口が加わっている辺りに、二人が大人になったことを実感する。時間の重みや二人の変化を垣間見ることができる。そして、だんだんと二人の顔に昔のような表情が見え隠れし、流れる空気まで自然と変化していくのは素晴らしい。主演二人の魅力と力量がなせる技であろう。

今作も再びラストの結末は観客に委ねられた形だが、こんなにも二人が一緒になれる事を望んでしまう映画は、稀である。まだ経験不足な自分には、この映画を多く語れる自信がない。きっと年を重ねる毎に、感じ方も見方も変化する映画だと思う。10点を付けたい気持ちはあるが、私自身の今後の成長に期待を込め、今はあえて9点に留めておきたい。いつか、二人の関係や会話を真に理解ができる自分でありたい。
港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-31 16:36:36)
8.これは今まで観た恋愛映画でベストワンです。二人の会話のみですがこれがすばらしく自然です。びっくりします。会話もいいですね。街も絵になりますね。ラストの歌も上手いですね。涙が出そうになりました。次はまた9年後でしょうかね?
たかちゃんさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-12-31 21:06:50)
7.『恋人までの距離≪ディスタンス≫』の良さを落とすことなく、いや、むしろ、『恋人までの距離≪ディスタンス≫』の良さをより引き立てるような役目を果たしていた。常に会話の一部として出てくるのが、9年前のあの日の出来事とそれからの日々のこと。それはもう、『恋人までの距離≪ディスタンス≫』を観た後、感動した人ならきっと一度はこの二人はこの後どうなってしまうのだろう?と考えた筈。その想像でしかなかった部分を見せてくれた。しかもそれが前作の良さ、良かった所を一切汚すことなく、見たいと強く願っていたその部分を見せてくれた。見れたその部分も、ロマンチックではあるが、ひじょうに現実的で、切なく、でも、淡く美しい。二人の間にははっきりとした愛があった。それだけで僕にとっては十分すぎた。
ボビーさん [DVD(字幕)] 9点(2006-06-25 03:05:45)
6.前作があったからこそ、ですが、前作よりも好きです。二人の他愛ない話(仕事の話だったり、セックスの話だったり)の中で9年間という月日をさりげなく感じさせる・・・。セリーヌを見つめるジェシーの視線が感情の揺らぎを絶妙に表現していて、前作以上にどっぷりはまった80分でした。ジュリー・デルピーは確かに年齢を感じさせるけれど、この年になったからこそ出せる切なさがとてもよかった。続編があるかもしれないけれど、できることなら続編は作らず(きっとくっついて別れて、みたいになってるだろうし)このままこの作品は終わりにして欲しい!
longsleeper21さん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-25 10:23:03)
5.とにかくせつない。ビフォアサンライズの続編という事でしたが、自分は前作を知らずに見たのですがぜんぜん楽しめました。9年ぶりに偶然に再会してイーサンホークが空港に行く80分間、ひたすらパリの街を歩きひたすら会話をするだけの映画なのですが、それだけではないこの映画に関わった人すべてのセンスのよさがひしひしと伝わってくる素晴らしい映画でした。再会したばかりだというのにマシンガントークを繰り広げるふたり。話しまくる事で余計にせつなさが伝わってくるわけです。若かった9年前とは同じようにいかないところでまた切なくなるのです。二人の息のあった演技はすばらしいのですが、特にジュリーデルピーの力の入れようはすごい。力の入った演技に自分までつられて号泣です。そしてラストシーンの素晴らしさ。監督のセンスにくらくらしてしまいました。
Carrot Ropeさん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-08 13:33:44)
4.永遠と続く2人の会話では、共感したり喧嘩になったり、落ち込んだりなぐさめたり、いろいろな話が聞けます。同じ経験をしたわけじゃないのに、台詞に出てくるエピソードに、見ている自分が共感できたりして、のめり込んでしまいました。
shoukanさん [DVD(字幕)] 9点(2006-02-02 00:12:02)
3.本作が続編であることは知っていましたが、あえて前作を見ずにこちらを先に見ました。それでも十分に楽しめました。誰しもが自分の過去の恋愛経験と照らし合わせて切なくなれる映画だと思います。この映画を見た後、何人の女性のことを思い出したことか。。。。(爆)
十人十色さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-03 12:37:15)
2.《ネタバレ》 「恋人までの距離」は僕の大好きな映画のひとつ。でも邦題がもろに恋愛映画なので、あまり男友達に勧めれなかったんですが、この映画なら題名をいっても恥ずかしくない。配給会社に感謝。内容は前作よりも人生経験をつんだ二人の会話が、より深みを増していておもしろくなっている。前作は自分の知識や希望に基づいた会話、今回は自分の経験に基づいた自分の考えのやり取りが中心。でも根本的な世界観みたいのは二人ともあまり変わっていない印象。一番面白かったのは、セリーヌもジェシーもいろいろとウソをつくところ。街を歩くだけでデートになってしまうというヨーロッパの都市の底力をこれでもかと見せられた感じがする。ほとんど文句などないのだが、セリーヌとご近所さんのフランス語会話も字幕にしてくれると嬉しい。その願いを込めて9点。
wunderlichさん 9点(2005-02-25 17:29:30)
1.《ネタバレ》 まず、9年後の2人という設定で本当に9年後に作ってしまうという発想が素晴らしい。会話の内容は前作以上に緻密で、しかもそれを積み重ねていく内に、残り時間の一分一秒を愛おしく感じている2人の心情が明確に浮かび上がっている。前作の作品世界を大切にしつつ、それでいて登場人物の成長や変化を的確に作り込んでいるという点において圧倒的に優れた作品。ジェシーの子の名がヘンリーであることから、別の文脈でもその単語を口にできないセリーヌが何とも可愛らしい。ただ、カメラについては、長回しにここまでこだわる必要はなかったと思う。
Oliasさん [映画館(字幕)] 9点(2005-02-20 23:28:01)
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【点数情報】

Review人数 83人
平均点数 7.49点
011.20%
100.00%
200.00%
311.20%
433.61%
500.00%
61518.07%
71518.07%
82732.53%
91416.87%
1078.43%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.83点 Review6人
2 ストーリー評価 8.00点 Review11人
3 鑑賞後の後味 8.36点 Review11人
4 音楽評価 8.33点 Review9人
5 感泣評価 8.33点 Review6人
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【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
脚色賞リチャード・リンクレイター候補(ノミネート) 
脚色賞ジュリー・デルピー候補(ノミネート) 
脚色賞イーサン・ホーク候補(ノミネート) 

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