9.すごい!三谷幸喜の集大成!直球ストレート!
ラジオの時間で垣間見た群衆劇の巧みさが、今度は
ホテルという立体密室空間で縦横無尽に炸裂していた。
主要登場人物が多いのに、それぞれに問題をかかえている。
ここまで風呂敷を広げてまとまるのか!?と不安になったが
見事、それぞれが絡み合い上手くまとめている、
登場人物1人づつの内容がないとか、そういう感想を言う映画じゃ
ないと思うんですよ、この人数で、ここまで話をまとめている!!
そこが凄いんです。
普通に見てるだけだと、ごちゃごちゃ話がつまっているだけに
感じるかもしれないけど、映画の時間というのは決まっているんです。
この映画なら136分なんです。かつ登場人物が20人以上。
それらが絡みつつ、物語の終盤へ向かうってのは至難の業だと思います。
1分たりとも無駄にできないんです。めちゃめちゃ計算されてて、すごい
構成力だと思います。
これほどの構成力があり、脚本がかけて監督も出来てしまう人物は
日本には、いや世界にもそうはいない。
三谷幸喜恐るべし!!!!