2.これに関しては、淀長さんに感謝です。
芸術家同士が自分たちの愛を試すために、若い男を連れて旅に出る。
男があっけなく死んだ後、女の喪失感。
哀しい、哀しすぎる。
失って改めて気付くパートナーの大切さ。
そして心にぽっかりと空いた穴。
それがあまりにも深いが故に、女の人生はあのような展開に...
圧倒的に美しい映像とともに、哀しさが迫ってきます。
いや、悲しみを伴えばこその、あの美しさなのでしょう。
当時淀長さんはとある女性誌にこう書きました。
「今付き合っている男を連れて行って、退屈だと言ったらその男とは別れなさい」
そんな文章もあって、見栄も張りつつ一緒に映画館に足を運びました。
見栄も時には新しい芸術との出会いのきっかけか。
淀長さんありがとう。