1.《ネタバレ》 「SAW(ソウ)」はあまり好きじゃないけど、この「死霊館」は別格、もう大好きスンゲー面白い。
ブッチぎりでジェームズ・ワンの最高傑作っす。
悪魔祓い(エクソシスト)を題材にした作品といえばウィリアム・フリードキンの「エクソシスト」があるが、ワンのこの映画はそれを遥かに上品にして、本当に怖いほど面白くした傑作だ。
まず「資料館」を「死霊が巣喰う館」的な感じにかけた邦題が気に入った!
アメリカの有名な超常現象研究家であるエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が「実際に体験」したという出来事をベースに造り上げられた本作。
何処まで本当か解らないが、全編リアリティと緊張感のある演出が素晴らしい。
ファーストシーンの不気味な人形のクローズアップ、夫婦が怪奇現象を解決する場面から物語は始まる。
妻は霊感があり霊の姿がハッキリ見えるという。霊との戦いで命を削る妻、それを献身的に支える夫も様々な研究に通じる。
今回描かれるエピソードは、その中で最も凶悪な事件だったらしい。
郊外の古い館で起こる様々な怪奇現象、ポルターガイスト、徐々にエスカレートし命をおびやかす恐怖。
“警告”が“虐殺”になるまで恐怖をどんどん練り上げていく。
一斉に落ちる額と一瞬聞こえる子供の笑い声、閉じたり開いたりするドア、ドア、ドアの恐怖。
「ナウい」とか言っている場合じゃねえ。
「タンスにゴン」はちょっと可愛い。
目隠しのかくれんぼとかマジで怖ええよ。母親が階段から脚を滑らせて落ちんじゃないかと怖かったよ。
しかしホラー映画の階段て何でこんなに怖いのだろうか。
「疲れて初夜は無理?」
子供5人も生んどいてまだまだですか、凄い体力。そのパワーを利用されようとは恐ろしい。
UVライトが照らし出す足跡、“落ちる”瞬間は霊の仕業か単なる老朽化か解らない。
でもせめてマスクくらいしようぜ奥さん・・・。
ペンダントに触れただけでその家族にまで攻撃を加える怖さ。魔女怖すぎ。
ラストバトルもスリルの連続でメチャクチャ面白かった。最高。