1.《ネタバレ》 レストランの格闘シーンは史上トップクラス【9点】
アナ役のサッシャ・ルスはロシア出身の女優さんで長身で手足も長く本職もモデルである。
内容はどん底の生活からモデル-スパイ兼業からの自由を求めるサクセスストーリーでもある。元彼のクズレベルは最凶。
この映画の見所はなんと言ってもアナの超人的な格闘シーンだと思う。女優の格闘シーンも最近はたくさんありますが、
スタントやワイヤーアクションを使用しない格闘シーンの中でも実にハードに、見る者を飽きさせないように、随所に
工夫をちりばめていた。殴り合いばかりや銃でただ撃ってゆくばかりを何分も見てるとダレてくるがコレはよく考えられ
た演出になってて秀逸。最近ベッソンにはルーシーで一杯食わされたので見直したよ。最高傑作では無いかな。
主演のサッシャ・ルスはこの映画のために1年間のマーシャルアーツの訓練と、撮影はたった5分足らずで40人を殺傷する
レストランの格闘シーンだけで4ヶ月のリハーサルを行い撮影は7日かけてやったそうです。訓練とカメラワークとアイデア
の勝利でしょうね。この5分というのも映画の中での時間制限ともほぼ一致してることにもこだわりを感じました。
sexシーンは諜報部員同士と言うことで時間と場所が限られて何かがっついた印象にも見えましたが、実はたいしてディープ
なシーンは一切ありません。
それとこの映画の特徴は所謂巻き戻しによる種明かしが行われることです。この巻き戻し具合が理解力のとろい私に丁度良い
案配で迷子にならなくて助かりました。
そして最後は2段落ちにになってます。
オーラスの「クソ女!」の後にジェイソンボーンの「ウィーン ウィーン」の音楽と共にエンドロールでも良かったかもしれません。
それくらい小気味よく終わってくれます。