1.いやあ、感動しました。何にって、あの2人がダンスを踊るシーンに。チェス以外に何か出来ることは、と問われて、ダンス、と答えた主人公が生まれて初めて女の人とダンスを踊るシーン。もう泣けて、泣けて。まさにダンスってああいうものだったんだ、と思い知らされました。言葉なんてなくても無限の会話があるんですね、そこには。生涯忘れられないシーンでしょう。ダンサーって上手く踊ることばかりについ夢中になってしまうものなんです。2人で踊るダンスの原点を忘れないようにしなきゃ。ストーリーもしっかりしているし(さすがナボコフ)主演の2人もとてもいいし、緊張感のあるいい映画だと思いました。哀しすぎる話ですが、最後の彼女の笑顔にやっと少し救われました。