7. とにかく見ててハラハラドキドキした。ストーリーの展開とか、この映画の出来、不出来にハラハラするんじゃなくて、ただただ映像が刺激的なのだ。鼻血もんだ。目の裏に火花が散るとはこういう感覚じゃなかろうか。当時80歳近い監督がこの映画を作ったことにただただ感服。本当に若い人たちは負けてられない! 【あした】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-10-22 21:09:12) |
6.何だかよく分からないシーンもあるのですが、痛快なまでに単純な物語を見失うほどでもありませんので、それぞれの部分部分でも楽しいですし、何よりこの映画は露出度が低いにもかかわらず、とてもエロティックで官能的です。 D・W・グリフィス監督は「映画とは女と拳銃」と言ったそうですが、まさにこれは〝女と拳銃〟で出来た映画であります。とても気に入りました!・・・「具体的にどこが良いの?」と問われれば上手いこと説明できず「ちゅーちゅーたこかいな」と答えてしまいそうですが、とにもかくにも気に入ったのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-28 18:26:12) |
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4.夢や幻想の部分をあり得ない(現実感の無い)映像で見せる映画はいくらでもあるが、鈴木清順の映画は違う。すべてあり得ない世界。とくにこの作品は顕著。同じワンシーンなのにカットごとに登場人物の立ち位置が変わったり背景が変わったりする。前のカットの画は次のカットにはなくなっています。どんなに細かいカット割をしていてもこれは清順流ワンシーンワンカットなのです。(ワンシーンをワンカットで撮るのではなくワンカットがワンシーン。)そしてこれはどんな芸術分野においても出来ない、映画だからこそ出来る表現。従来の観客にやさしい映画文法をぶっ壊したのはゴダール。壊すことによって映画の表現方法の幅を広げ映画にしか出来ないことの可能性を提示した。清順映画はまさにその可能性を最大限に使いつつさらに「美」で被う。この「美」は監督のセンスそのものでまさに天才の技。これまでの作品でも奇天烈なカメラワーク、あり得ない編集、奇妙な演出に驚かされてきたが、仮に奇を衒うことを目的に作ったとしても毎回毎回あっと言わせるなんて凄すぎる。大正浪漫三部作がいかにも”芸術”って雰囲気を持っていますが、私はこの『ピストルオペラ』で気絶しそうになりました。 【R&A】さん 9点(2004-10-22 11:51:34) (良:1票) |
3.1回観てさっぱり意味がわからなかったので、続けてもう1回観たが、それでも理解できなかった。結局分かったことは、この映画がものすごく好きだということだけ。 【揺香】さん 9点(2004-08-01 13:34:15) |
2.凝りに凝った映像と、もはや説明不能のストーリー。清順ワールド全開!老いてなおこのパワー!凄すぎる! 【李将龍】さん 9点(2003-05-29 00:10:12) |
1.もう映画を撮らないのでは、と清順ファンを不安がらせたが、10年ぶりの本作は、期待に違わぬ(というか、いつもこの監督はひとをくっている)美酒となった。見方を変えると、江角マキコを平成の映画女優の星とするための一大特訓映画ともいえるが、彼女の頑張りぶりを見るだけでも酔える。とかく監督のやりたい放題が一部批評家からやり玉に挙げられたりもするが、はっきり言って、これでいいのだ! 【なるせたろう】さん 9点(2002-11-26 12:07:19) |