1.これ、トボけてて私はかなり好きです。なんというか、意地の悪い笑いに満ちていて、自分の腹黒さが満たされた感じですね。架空の国を舞台にしているのでなければ、国際問題となりかねない内容ですが、ある意味西洋社会のアフリカ観を率直に表現したところも評価できます。他の方も書いておられるように、宣伝の方向性がちょっと間違っていたことは事実ですが、アフリカ的おおらかさで「ま、いいか」と素直にこの雰囲気に入って行ける人には楽しめる作品ではないでしょうか。ショーン・コネリーも仙人風に、飄々とした良い味を出してます。肩の力を抜いてコミカルかつアイロニカルに、カルチャーショックって何よ?というやや固めのテーマをさりげなく語っていることに好感を持ちました。こういうの、日本を舞台にしてやったらシャレにならないところがありますよね。日本人も、自分たちを笑った映画を一緒に笑えるぐらいになれたらいいのに。