1.私は男闘呼組みに関して昔、そういやそんなグループがいたっけ?確かにいたわぐらいの程度である。はっきり言って単なるアイドルものと思っていた。しかし、この映画は単なるアイドル映画の枠を超えている。今になってやっと見たことを凄く悔やむ。後悔している。人間歳を取ると昔の懐かしいことをふと思ったり、あの時、ああすれば良かったのにとかあんなこともこんなことも沢山、やったなあ!と感じるものである。この映画の四人組は誰から何と言われようが自分達の好きな音楽というものに誇りを持ち、精一杯生きているし、生きて行こうとしている。そういう若者の姿は年齢なんて関係なしに共感を覚える。どうやら実話らしいけど、この映画の舞台が我が地元長野県だったなんていやはや、あの田舎の風景、田舎臭さ漂う人達、見ていてそれだけでも何かたまらなく感じてきてしまう。映画全体に漂う田舎独自の世界観、エネルギー、何から何までこの四人の青春している感じ、ロックよ、静かに流れよというこのタイトルも何とも良い感じである。好きなことは嘘を隠さずに全てはじき出そうとする若い力に活力を貰ったような気がしてならない。この映画がキネマ旬報で4位に選ばれたのもこの映画を観て納得しました。それだけ多くの映画ファンの共感を覚えたのも納得だし、私のように観る前は単なるアイドルものと勘違いしている人達にも見ればきっと何か答えを掴めると思う。今、何かに悩んでいる全ての学生さん、一度は観るべきです。けして、損はしないと思う。