フェリーニのアマルコルドのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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フェリーニのアマルコルド

[フェリーニノアマルコルド]
Amarcord/I Remember
1973年上映時間:124分
平均点:7.83 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(1974-11-16)
ドラマコメディロマンス
新規登録(2003-05-25)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-11-17)【イニシャルK】さん
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監督フェデリコ・フェリーニ
演出伊達康将(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
キャストプペラ・マッジオ(女優)チッタの母
マガリ・ノエル(女優)グラデスカ
三ツ矢雄二(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
高村章子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
八奈見乗児(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
原作トニーノ・グエッラ(脚本原案)
脚本フェデリコ・フェリーニ
トニーノ・グエッラ
音楽ニーノ・ロータ
カルロ・サヴィーナ(音楽監督)
撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ
製作フランコ・クリスタルディ
配給ワーナー・ブラザース
美術ダニーロ・ドナーティ(プロダクション・デザイン)
衣装ダニーロ・ドナーティ
編集ルッジェーロ・マストロヤンニ
字幕翻訳高瀬鎮夫
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4.《ネタバレ》 「アマルコルド」とは北部イタリアのリミニ地方の古い言葉で“エム・エルコルド”(私は覚えている)。
この映画は、1930年代を舞台にフェリーニが忘れられない1年を語り、春夏秋冬で彩られ2時間をあっと言う間に駆け抜けるコメディだ。
桜の花びらが舞い、春一番が吹く港町。
夜になれば、からくたの山に冬の女神の人形を掲げて火を放ち、寒い冬が明け暖かい春の訪れを祝う祭りを開く。
ブラスバンドの演奏を、拳銃や爆竹の“音色”で盛り上げる狂騒振り。劇中で幾度と無くバイクが猛スピードで路地を走りぬけ、盛大に燃やされる古い家財道具の山、盲目のオルガン弾きや狂女の、群衆が奏でるアンサンブル!
祭りは終わっても、街には人々の歓喜や悲鳴がこだまし続ける。
食卓での大喧嘩。息子がお手玉をしだせば、爺さんは屁をブッ放しオトンはキレだしテーブルクロス引きを失敗、オカンもブギレまくりの大騒動。お父さんの血管がいつ切れてブッ倒れるかと心配になる。頭にコブ?みたいな変な塊もあったし(お父さんの“マグマだまり”かな)。
それにしても、フェリーニのこの時期の映画はふくよかな女性が多いこと。あれだけふくよかな女性を下品かつ妙なエレガンスすら感じさせて撮れるのは凄い。
子供がその豊満なバストにむしゃぶり付くシーン。まったくエロくないのが凄い。それよりも、馬車の上でたたずむ赤いドレスマダムのの方がずっと色っポイとはどういうワケだ。服を一枚一枚脱ぎ、後はベットで愉しんで下さいってか。エロイッす。
ムッソリーニの出来そこない見たいな軍隊どもの行進。彼らはヴァイオリンの演奏に銃弾の雨を下から浴びせ、鐘楼を打ち落としその響きで演奏を締めくくる。
宮殿におけるアラブ風のベールに包まれた腰の締まった妖艶な美女たちのダンス。もっと長く見たかったなー。
夏には蝉の代わりに狂男が半日叫び続け、船に揺られて盛大に遭難。
霧の中でのダンスシーンは凄いぜ。霧がたち込め手探りで前へ進み、男たちは踊る女性の相手がいない寂しさを友達と手を繋いで埋めるのであった。
秋は車やバイクが猛スピードで走り去るようにあっと言う間に過ぎる。
冬は雪合戦でみんな真っ白、雪と共に広場に舞い降りる孔雀が美しい。
葬式でちょっぴりしんみり、その次は結婚式で新しい命が生まれる事を願いながら映画は幕を閉じていく。再び桜の舞い散る港を映しそれぞれの“春”を祝福するのである。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 10点(2014-11-30 10:44:00)(良:1票)
3.思春期の主人公とこれをとりまく家族や悪友達、教師と司祭、逞しく美しいイタリア女性達、リミニの街を愛する哲学者、眼の見えないアコーディオン弾き、赤鼻の豆売り…、そして祭とお葬式と結婚式、ファシスト、ムッソリーニの演説、アラブの首長の訪問、豪華客船レックス号の寄港…、様々な出来事、また、季節感に溢れた美しい風景、すべてがノスタルジックな想い出とやさしさに包まれて描かれています。「フェリーニのアマルコルド」とは、天才フェデリコ・フェリーニの夢と想像の世界なのかも知れません。想い出のデリケートなモザイク、コラージュのような感じ。ニーノ・ロータの音楽も哀愁に満ちて美しい。至福の2時間でした。
チャターBOXさん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-26 14:48:25)
2.フェリーニの幼い頃の思い出を映像化した作品。しかし、思い出ではあるがノンフィクションではないのである。幼い頃の田舎町(フェリーニの地元はリミニ)で行われていた非日常空間というべき祝祭。普段の日常生活を外れて年に一回か二回、皆で歌って飲んで盛り上がる忘れがたい行事だ。記録としては年に数回程度のものだが、フェリーニ少年の記憶にはそれが思い出のほとんどを占めているのでしょう。だからこそ、アマルコルドにおいては、普通の生活ですら祝祭的空間へと変容している。映画全体が祝祭の場なのだ。そういった意味ではこの映画はフィクションであると言える。だから、アマルコルドというスラングを使い題名の意味を分かりにくくしているのでないかと思う。こういった芸当はフェリーニだからこそできるものではないか。高い想像力と発想力、そして、社会風刺、こういった要素を持つフェリーニの映画はほんとに素晴らしく、自分を捕らえて離さないのである。 ニーノ・ロータの音楽も哀愁を誘い、フェリーニ映画の屋台骨となっており、この映画の雰囲気を高めている点も素晴らしい。
たましろさん 10点(2003-11-09 23:51:48)
1.ニーノロータの音楽が冴える冒頭のまつりのシーンが傑作です。少年時代のエピソードを繋げたような、とくにストーリーがあるものではありません。が、しかし、その一場面一場面に深い情感がこもっています。
rainbowさん 10点(2003-06-05 02:31:50)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 7.83点
000.00%
100.00%
200.00%
314.35%
4313.04%
500.00%
600.00%
7313.04%
8417.39%
9834.78%
10417.39%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

1975年 48回
監督賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚本賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚本賞トニーノ・グエッラ候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1974年 32回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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