それでもボクはやってないのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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それでもボクはやってない

[ソレデモボクハヤッテナイ]
I Just Didn't Do It
2007年上映時間:143分
平均点:7.60 / 10(Review 225人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-01-20)
ドラマ法廷もの犯罪もの
新規登録(2006-09-18)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督周防正行
助監督片島章三
キャスト加瀬亮(男優)金子徹平
瀬戸朝香(女優)後藤莉子
役所広司(男優)荒川正義
山本耕史(男優)斉藤達雄
もたいまさこ(女優)金子豊子
田中哲司(男優)浜田明
光石研(男優)佐田満
尾美としのり(男優)新崎孝三
小日向文世(男優)室山省吾
大森南朋(男優)山田好二
鈴木蘭々(女優)土井陽子
唯野未歩子(女優)市村美津子
柳生みゆ(女優)古川俊子
田口浩正(男優)月田一郎
山本浩司(俳優)(男優)北尾哲
徳井優(男優)西村青児
清水美砂(女優)佐田清子
本田博太郎(男優)三井秀男
竹中直人(男優)青木富夫
益岡徹(男優)田村精一郎
北見敏之(男優)宮本孝
菅原大吉(男優)
大和田伸也(男優)広安敏夫
矢島健一(男優)
本田大輔(男優)
田山涼成(男優)和田精二
高橋長英(男優)板谷得治
中村靖日(男優)司法修習生
正名僕蔵(男優)大森光明
大谷亮介(男優)
野間口徹(男優)小倉繁
宇野祥平(男優)
坂田聡(男優)
鈴木浩介〔俳優〕(男優)
井上肇(男優)
脚本周防正行
音楽周防義和
作曲周防義和「静けさの中で」
編曲周防義和「静けさの中で」
撮影栢野直樹
製作亀山千広
東宝
フジテレビ
アルタミラピクチャーズ
企画清水賢治
島谷能成
プロデューサー関口大輔
配給東宝
美術部谷京子
鈴村高正(装飾)
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集菊池純一
録音郡弘道(整音)
照明長田達也
その他吉川威史(キャスティング)
藤原正道(「それでもボクはやってない」アソシエイツ)
IMAGICA(協力)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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23.《ネタバレ》 法を噛み砕き分かりやすく、上質なエンタメに仕上がりつつも、最高の居心地の悪さを提供する。電車通勤ではない自分にとって対岸の火事であるが、その渦中にいる人にとって毎日が下手なホラーよりも恐ろしい。仮に無実を晴らせてもそれに費やした金銭と時間は帰ってこない。冤罪の男性も被害者の女性も浮かばれない。今作は就職活動中の若者だからこそ2時間半で描けたが、家族持ちの会社員だったら連続テレビドラマにせざるを得ないほど、事の複雑さが、歪みが浮き彫りになっている。痴漢冤罪を劇的に減らしたい気骨ある政治家はいないだろうし(そもそも電車通勤しなさそう)、自分の身は自分で守るしかない諦念が漂う。そういう意味では自動車免許の教習ビデオに近いものを感じた。
Cinecdockeさん [DVD(邦画)] 10点(2016-11-10 21:57:06)(良:1票)
22.《ネタバレ》 逮捕されたらどうなるか、起訴されたらどうなるか、がよく分かって面白い。99%以上が有罪になるという日本の刑事裁判、警察・検察の取調べ、遡れば駅員の対応のまずさなど様々な問題点がクローズアップされる。今すぐできる事としては、少なくとも否認している者についてはもっと人権を尊重してあげてほしいと…。リアルを追及しているからこそ考えさせられることが多い。そのリアルは脚本はもちろんだが、もう一つ良かったのは俳優陣。加瀬亮や役所広司はもちろん、尾美としのり、光石研、面白い役の本田博太郎、失礼ながら名前は知らなかったけど正名僕蔵など、脇役も素晴らしく、演出側の本気度が伝わってくる。大傑作。
リーム555さん [DVD(邦画)] 10点(2012-06-13 17:06:14)
21.日本の司法の問題点を、ひたすらリアルに正攻法で描いた本作は、周防監督の真摯な問いかけがストレートに伝わってくる。
実はこの映画が公開されるよりずっと前に、知人の弁護士から「痴漢冤罪」について聞かされていた。
微罪だから、という理由でなかなか表面化しなかったこの問題を通して、この国の司法制度は根本から見直さなければならない、という極めて重大な社会問題を、誠実な取材と堅実な演出で見事なエンターテイメントに仕上げた監督の聡明さと手腕を、諸手を挙げて褒め称えたい。
ことに、最後の最後まで、観客であるわたしたちに真実を明かさずに、客観的な事実のみを積み重ね見せていく手法は、実に示唆に富んでいる。
公開当時、深夜2時からのレイトショーで観たのだが、観終わって拍手したくなった作品は久しぶりだった。
お見事というほかない。
poppoさん [映画館(邦画)] 10点(2009-04-18 15:09:59)(良:1票)
20.ラストまで集中して観る事ができた。
現実的にあり得る話だから、どうしても自分に置き換えて
観てしまい、恐怖を感じた。
もし主人公が家庭を持った社会人で、家族や世間や社会から
受けるであろう色々な苦悩を見せてくれたら、リアリティが増し
さらに面白く、怖かったであろう。
この映画を観て色々勉強もさせてもらったし、裁判や冤罪に対する興味もわいた。
最後に、こういう冤罪が実際に起こっていて、自分にも起こる可能性がるのであれば、
いっその事、電車は全て男性専用、女性専用車両に分けてしまばいいと
単純に、強く思った。
N.Y.L.Lさん [DVD(邦画)] 10点(2008-08-29 00:27:15)
19.こわかった。そんじょそこらのホラー映画より,ほんまに怖かった。国っていったいなんなんやろ。。新しくできた保険制度も,未解決の年金も,道路族も・・・。ってな具合に,およそ映画とは関係のないさまざまな問題が,ブワーッて小星の中をかけめぐった。24時間後,普通に日々を生きてる2・3時間後に,檻の中にいてるなんてコト,このノーテンキな小星に想像できるかな?いや,やっぱ実感わかないッス。。それでも,この映画が現実を描いているなら,せめて,ビビらずに向きあえる知識を身につけよう。臆病な小星でも,前を見れる知識を。・・・・って,思わせてくれたこの映画,すげーおもしろかったデス。
小星さん [地上波(邦画)] 10点(2008-04-16 22:14:21)
18.この国に住んでる男性は全員観ておかないとコレ。
エムラ兄妹さん [DVD(邦画)] 10点(2008-03-21 16:32:53)(良:1票)
17.主人公に感情移入すればかなりのめりこめる映画やと思う。娯楽性はあんまりなんいやけど、変にリアルやからか固唾を呑んで最後まで観てしまいました。痴漢でつかまると、どんな風になってゆくのか、とゆうのを細かく見せてくれます。つかまるのが、普通にどこにでもいる20代の男性なんで、男性の方には感情移入度がかなり高いし。裁判員制度がもーすぐ始まるので、裁判はこーなってるってゆう一応の予備知識にもなるかも。しかし143分もあったんや、この映画。正直1時間くらいにしか感じなかった。それくらいのめりこんでもーたんやな~。
なにわ君さん [DVD(邦画)] 10点(2007-10-08 20:12:39)
16.《ネタバレ》 これは、誰にでも起こりうることだけに、主人公と一体になって、最後まで見ることができました。比較的冷静だった主人公が、だんだん苛立ちを隠そうとしなくなる様子や判決が出た後でのモノローグが印象的です。結末は、このレビューでわかっていたのですが、無罪になるのではと思わせておいて、最後に落とすところはあざといです。裁判官や検事が組織の人間であり、やはりそこには先入観や自己防衛が働くなどということが、この作品を見てわかりました。裁判での有罪率が99.9%というのもショックです。裁判官や検事役の俳優の憎たらしいこと。普段、いい人キャラを演じているだけに少し怖いです。周防監督の作品は、今までなんだか浮世離れしていて、そこが好きだったのですが、この作品で見方を変えました。蛇足ですが、弁護士役の瀬戸朝香さん。私はこの人が出ると、彼女の左利きが気になってしようがありません。最近、採点が辛いので10点をつけました。
ジブラルタの星さん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-26 11:46:31)(良:1票)
15.《ネタバレ》  これは、凄い映画ですね。勉強になり、それでいて面白い。でも、これはフィクションでは無く現実の話であり、決して他人事ではないという衝撃も与えてくれるんですよね・・・・・。
 まあ、人間が人間を完璧に裁くことは出来ないということなんでしょうね。当然、裁判官、検察、警察、弁護人等それぞれがそれぞれの思惑がある中で結論を導き出していく訳ですから、極論すれば証拠の伴わない真実なんて真実でなくなってしまうんでしょうね。
 しかし、このようなテーマの作品を周防監督のようなメジャーな方が撮ってくれたというのは、本当に素晴らしいことだと思います。そうでなければ、痴漢冤罪の刑事裁判の映画なんてここまで関心を持たれることは無かったでしょうからね。
TMさん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-19 19:19:08)(良:1票)
14.ひと言で言って非常に恐ろしい、下手なサスペンス、ホラー映画も消し飛ぶほどの恐怖を感じる映画でした。
本作の恐ろしさの理由は、これが荒唐無稽なフィクションではなく、実際に日本で起きている現実であること。さらに痴漢というだけでなく、広く冤罪と言うことで言えば、全ての人にとって無縁ではないという現実感があるからだと思います。
本来悪が裁かれるべき場所、正義の砦とも言うべき司法や警察が不条理にも地獄の一丁目になってしまうというのですから。
皮肉にも、この映画における本当の「悪人」は痴漢の真犯人だけです。その他の人物は皆自分の職務を忠実に、かといってそれ程情熱を持つわけでもなく実行しているだけであり、だれもことさら悪意をもって加瀬亮演じる青年を貶めようなどと画策しているわけではないのです。ただ巨大なシステムのなかでそれぞれの役割を果たしているだけ・・・。
平和な生活を送る善良な市民が、神のいたずらか、全くの偶然から悪夢のような修羅場に巻き込まれていくというサスペンス映画は沢山ありますが、本作は「痴漢の濡れ衣を着せられる」という一見地味な(?)設定でありながら、凡百のサスペンス映画を遙かにしのぐ恐怖、不条理感の中に観るものを叩き込みます。
これみよがしで過剰な音楽も演出もなく、ただただ淡々とした日常がそのトーンを保ったままある時点を境に舞台が「どんでん」するようにがらっと様相を一変させます。
それは現実に起こりえない荒唐無稽な設定や陰謀に巻き込まれる等と言うことではなく、日々日本で行われている普段通りの法の執行であり、我々善良な市民には見ることができなかっただけのもう一つの日常です。
裁判のシーンは(自分は裁判を傍聴したことはありませんが)、よくあるサスペンス劇場の裁判シーンが明らかに嘘であったと感じさせるだけのリアリティを持っています。
それは裁判官の口ぶりから、細かい手続き、ちょっとした仕草まで丁寧に拾って表現し、その積み重ねから生み出されるものだと思います。
その結果、これは現実との比較でそう思うのではなく「現実はおそらくこうなのであろう」と思わせるほどのリアリティ(現実感)を持つに至るということです。
11年ものブランクから起死回生の特大ホームランを放った周防監督。本作に傾けた情熱とたぐいまれな才能に感服いたしました。
ロイ・ニアリーさん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-09 18:58:32)(良:2票)
13.《ネタバレ》 2時間23分の長い尺でありながら、ダレることなく映画としては非常に面白い作品でした。ちょっとした間違いで、誰にでも起こりうる出来事ということもあって真剣に見入ってしまいました。例えばスシ詰めの満員電車で若い女性が隣に立っていれば、ほとんどの男は心の中でラッキーと叫んでいる。そういう意味で男は潜在的痴漢であるという裁判官の主観がどこかにあるのかもしれません。法律はド素人ですが、今回の判決理由は「痴漢を犯していないという客観的事実が認められないので有罪とする」ということでしたが、それなら「痴漢をしたという客観的事実が認められない限り無罪」というのが裁判の原則ではないの?と思いました。ま、それは控訴後の話になるんでしょうね。ほとんどが法廷シーンなので脚本が重要なんですが、周防監督の脚本家、監督しての力量が十二分に発揮された良い作品でした。あとこれだけは言っておきたいのですが、小日向さんに替わる前の裁判官(役者名わかりません)がいい味出してます。
たこすけさん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-04 12:00:54)
12.今朝、TVで婦女暴行冤罪事件のレポートを観たのでその流れで本作を鑑賞しました・・・同じ人間相手に論理的な主張がまったく通用しないという「究極の不条理かつ非日常空間」が身近に存在している恐怖・・・いろいろと大変なことがあっても普段の生活の大切さ貴重さを再認識させられます。  ちなみに上映時間も2時間20分も一瞬と感じるくらいテンポが良いです、5時間ぐらいあっても見ていたい気がしました・・。
人面猫さん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-23 00:23:46)
11.《ネタバレ》 この映画から爽快感を味わうのは難しい。それは本作を鑑賞した誰もが感じることであるように思えるが、それで良いのだ。主人公の金子が結末で無罪になってしまっては、本作が製作された意味が無い。何故ならそれが“現実”だからだ。本作のテーマをあえて“痴漢冤罪”という男性なら誰でも隣り合わせにある身近な題材にしたのも、現在の日本の裁判の問題点を露呈させるためのものであると考えられる。そんな一見すれば堅苦しい題材を、エンターテインメントとして仕上げた周防監督の手腕は特筆に値するであろう。作品を見る限り、細部にあたってかなり調べ上げられていると感じられるし、スキャンダラス的な内容ではあるものの、どちらかにのみ偏った演出をせずに、あくまで客観的に問題点を見下ろしているのが良いと思う(ただ、被害者の側面からの描写がもう少しあればなお良かったのではないかと考えるが)。 色々と大それた事を述べてしまったが、本作が改めて日本国民に冤罪について考える契機を作ったのは紛れもない事実である。ただでさえ、最近は“痴漢に間違われないためにはどうするか”などといった本末転倒の論述が、まかり通っているのだから。
ドラりんさん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-15 17:34:38)(良:2票)
10.心の底から面白かった。場面転換ほとんどなし。単調。低調。それなのに143分が体感30分でした。周防正行が優れた監督で魅力ある人物なのは重々認めるけど、草刈民代が嫁って羨まし過ぎるだろってジェラシーも吹き飛びました。素晴らしい!
OSMさん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-14 23:00:40)
9.いや~ 完璧です! 少なくとも、法律、裁判に素人である私を納得させるには、十分すぎるほどの 完璧なシナリオ! よくぞここまで、練り上げた!って言いたいですね~ 脚本、演出、細かい伏線..そして、結末! どれをとっても 一級品 です..すばらしい~ 周防監督 さすがです!!
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-06 12:22:01)
8.周防正行監督の新作は社会のある一断面を描いた問題作である。ブランクというものをまったく感じさせない彼の手腕は、やはり本物である事をいみじくも証明した、実に力のこもった作品であり、待たされただけの甲斐はあったと言うものだ。描かれる内容は、日常生活に於いて普段我々が関知しないと思っている、裁判制度の現実と冤罪の怖さを否応無く思い知らされるものである。一般の民間人がある日突然、犯罪者として扱われ、罪に問われるべく裁判に持込まれた挙句、限りなく100%に近い確率で有罪とされてしまう司法の在り方とその不条理さ。映画は裁判が言い渡されるまでのプロセスを、実に肌理細やかに解り易く描き、訴訟制度に於ける組織が個を潰していくという構図を、由々しき現実的な問題として、我々ひとりひとりに訴えかけてくる。余りにも映画的に面白く創られている為か、深刻さを然程感じさせないのは、殺人といった重い犯罪ではなく、あくまでも微罪である事が考えられるが、だからこそ、いつ自分の身に降りかかるか分らない、より身近なものとしての怖さと理不尽さを感じさせる。この映画でとくに興味を引いたのは、対照的な二人の裁判官の存在である。片や人情肌で、一方は冷静沈着といった、良くも悪くも人間性というものが真実味をもって巧みに演じ分けられ、そのイメージだけでは判断しかねる程、現実の裁判官とはこういう人たちで成り立っているのだと実感でき、実に説得力がある。途中から何故か交代してしまう事や、彼等自身の評価基準の裏話、或いはどこまでも事務的に物事を進めていく姿勢などを随所に散りばめる事によって、彼等も所詮公務員である事を再認識させられる。このキモである裁判官を演じる小日向文世と正名僕蔵の、冷静な熱演が作品を引締めている。多くの民間人が訴訟中であることの現状や、当事者にならないと解らない心情などの様々なエピソードも、長きに渡る綿密な取材に裏打ちされたものだからこそ、真実味が生み出せているのである。本作の印象はやはり周防監督らしく、社会派と言うよりも硬派なエンターテインメント と言うべきかも知れない。
ドラえもんさん [映画館(邦画)] 10点(2007-02-25 18:22:02)(良:1票)
7.周防監督といえばシャルウィーダンス・シコふんじゃった等々 コメディちっくな作品が多いですが、この作品は本当ににとことん社会派です。 「とことん社会派」というキャッチフレーズがあったのでガチガチに堅い話かと思っていましたが、周防作品に多い個性的なキャラクターを登場させて社会的問題を取り扱った作品なのに見ていて疲れません。 そして「痴漢犯罪」という身近な事件を問題にし、日本の社会の暗い部分を描くことで、見ている途中で「見なければならない」といった義務感を感じました。 そして俳優の演技も素晴らしいです。まず主役の加瀬亮が上手いです。 そして役所広司・竹中直人・小日向文世といった周防監督作品に出ている演技派俳優を使い、脇もガチガチに固めています。 これは日本国民全員に見て欲しい映画です。
チャカミソンさん [映画館(邦画)] 10点(2007-02-03 20:19:06)
6.《ネタバレ》 物凄く良く出来てた。正直このタイトルと日本の裁判制度に疑問を投げかけてるって聞いた時点で裁判の結論は分かってたけど、それにしても歯がゆかった!なんだこの判決!!って思った。この映画が本当だとしたら、有罪を受けるその過程と言ったら酷いもの。この映画によって少しでも多くの人が‘裁判=なんか難しいもの’に目を向けてくれれば本当にいいんじゃないかな。見てる間自分も次の尋問を考えてみたり、傍聴席にいる気分になったり、最後は主人公と同じ、証言台に立たされてる気分にもなって、物凄くのめりこんで見られる映画だった。名言も多かったと思う。とにかく良く出来た映画。面白かった!・・にしても、裁判物の映画ってなんか大概面白いね。
ネフェルタリさん [映画館(字幕)] 10点(2007-02-01 04:50:26)
5.《ネタバレ》  電車内での痴漢事件という目線の低いところから始まり、最後は国家的な地平での司法の欠陥について暗たんとさせられる骨太な社会派作品。
 裁判員制度導入を前に、決して他人事ではない厳しい現実を前に、軽いウツになることは間違いありません。
 テーマは重いですが、観れば一気に引き込まれる演出脚本が見事です。
 チカンの映画だと敬遠される方もいると思いますが、時間を作って観るだけの価値は充分にあり、法制度が現実的にどのように運営されるのかもよく分かります。
 小日向文世さんの裁判長が本当に怖いですが、彼は悪役ではなく、彼の書いた判決は、目線を違えれば納得のいく内容だと思います。
 問題は、警察、検察の証拠収集が万全とは言えないまま、起訴になったことです。
迷子亭さん [映画館(邦画)] 10点(2007-01-31 14:34:48)(良:1票)
4.去年の年末、名古屋高裁で名張毒ぶどう酒事件の再審開始決定が取り消された。再審請求人は最高裁で死刑が確定してから35年も獄中から無実を訴え続け、齢80を越えている。ようやく開かれた重い扉が、再び閉ざされてしまった。再審開始を勝ち取るため、弁護団は科学的な実験も行い、今は消えてしまった証拠を新たな見地から導き出したという。「最高裁が下した判決に間違いはありえない」という強い意志が感じられる再審の取消決定。
裁判所は法の下において人を裁く場所ではない。法廷は、官僚である裁判官が主役の「舞台」なのである。裁判官は裁判官として自らを立派に演じ切れば、その後の立身出世も思いのままだ。この映画はドラマではない。いやむしろ実際の法廷の方がもっと馬鹿げたドラマを生み出すこともある。ほとんどの人が裁判の実態など知らないだろうから、映画を観ても作り話にしか思わないかもしれない。しかしこれが日本の裁判制度の現実だ。
だからこそ思う、周防監督の偉大さを。
今は悲惨な事件が多く、被害者救済の声が大きくなっている。それはもちろん大切なことだが、そのために無実の人が裁かれてはいけない。心の叫びをかき消すような時代の渦となってはならないのだ。
denny-joさん [映画館(邦画)] 10点(2007-01-26 00:07:59)
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【点数情報】

Review人数 225人
平均点数 7.60点
020.89%
100.00%
220.89%
341.78%
462.67%
562.67%
6229.78%
74319.11%
87633.78%
94118.22%
102310.22%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.42点 Review26人
2 ストーリー評価 8.48点 Review35人
3 鑑賞後の後味 6.18点 Review32人
4 音楽評価 5.85点 Review21人
5 感泣評価 5.61点 Review21人
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