1.細かく観れば、やはりちょっと古いという印象、それからロジャー・ムーアとスタントマンとの動きの差(前者の方が遅い。でも年齢を考えると仕方ないかな。イギリス映画はリアルさを追求しないので余り大した問題ではないですけど。)、あとワニ(観てのお楽しみ)、という3つの欠点はあるものの、全体的出来上がりはスピーディでアイデアの沢山詰まった良い映画なのではないでしょうか?私はこの映画好きです。監督ジョン・グレンの才能をたっぷり味わえるし(さすが同シリーズで5本も監督するだけありますね!)、嫌な事なんか忘れて只観て楽しんじゃおうっていうような、そんな映画です。ピエロの格好なんか最高!当時もヒットしたのだと思います。この後同じ年に公開された「ネバーセイ・ネバーアゲイン」に負けないようにと必死に作られたのでしょうね。なんと言っても明るくて後味が良いのがこの映画の最大の魅力です。でもDVDのジャケットの写真はロジャー・ムーアの顔逆さで余計古臭く見えてダメ!当時のかっこ良い絵のポスターを使えばこの映画のイメージがもっと良くなったのですが…。DVDの作り手のセンスが無いのにガッカリ。