1.《ネタバレ》 「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という諺があるくらいで、どんな恐ろしい思いをしたって時間が過ぎれば、単なる過去の経験になってしまうのでは。
他人の尊厳を完全に犯した犯罪者に対しては、更生よりも刑罰を主眼に置くべきだということには、賛成なんですが「死ぬほどの恐怖」を味わせることに、それほどの意味があるかどうかは、疑問です。
こりゃ、一回原作読むべきですね。読んだ上で再評価。
平成23年3月27日追加
原作読みました。改変が酷~い。他の方が指摘したエピソードの詰め込み、省略等もあるけれど、何よりも酷いのがラストの主人公の意図の勝手な改変。「死ぬほどの恐怖」なんて全然原作には出てこない。なんなんだ、この愚劣な改変は(怒)
想像はつく。恐らく広い層を対象にした映像作品で復讐殺人を何らかの形で肯定するのはまずいという観点から、改変され、才能の乏しい脚本家が自分では気のきいたことを書いてるつもりで付け加えたんだろう。
一応、現在の日本の公の価値観では復讐は否とされているからの、判断だったことは分かる。でもだったら、そもそもこの作品を映画化の対象として選ばなければいいと思う。
しかし、忠臣蔵で吉良を殺す話は平気でなんども賛美する映像化がなされるのに、現在劇では、絶対復讐を否定しなければいけないというのもおかしな話で。(忠臣蔵なんてそもそも逆恨みだし)