1.《ネタバレ》 藤子プロのドラ映画の中でも、余りにも酷い一品。まず「台風の子供」という設定で1本作る事自体おかしい。藤子・F・不二雄の作るフィクションは大抵一般的に浸透している物(恐竜とか、晩年だとアラビアン・ナイトとか)がネタになっているから良いし、子供もハマるのであって、余りにも常識を逸脱している映画は、藤子先生だったら絶対作らない筈。風を使って暮らす民族なんて居るはず無い。それ以外にもまず、何かと四次元ポケットを無くさせたり、オチをタイムパトロールに依存するのは止めるべき。それと(他の老舗アニメ・例えば、サザエさんとかも言えるが)現在の子供に媚びているかの様な「駄洒落レベルのギャグ」を随所に入れるのは止したほうが良い。そんな事をしないと現在の子供は食い付いてくれない、と思っているのだろうか?子供だって「良い物は良い」位、判断出来る。ある意味子供をナメている、とも言える。もう一つ言うと(のび太のママに)カラのヤカンを火に掛けさせるな(フーコが入っているのは知らない訳ですよね?)。・・・まさか、このレベルまで落ちてしまうとは思わなかった。そろそろ外部のクリエイターを入れたらどうか?ドラ世代の。(地上波アニメだが)石森章太郎の「サイボーグ009」は成功したし、映画の完成度の点で言えば(同局の)「クレしん」だって、アレだけ高評価の物を作れる訳だし。「テレ朝の顔」が、アレじゃマズいだろう・・・