1.《ネタバレ》 さて、世間では奥様方が「ヨン様~」と年甲斐も無く黄色い声をあげている所謂“韓流ブーム“というものが到来しており、レンタル・ショップに行ってみても韓国産のドラマや映画が以前とは比べ物にならないくらい沢山のスペースを取っております。そこで、ワタクシも世間のブームに乗り遅れまいと早速と韓国産の作品を借りてきました。それがこの「テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる」です。タイトルだけでもあの「博士の異常な愛情、または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」なみに長いですが、上映時間は約1時間と短め。こんな短くて良いんだろうか?なんて疑問が浮かびました。見る前は「バラバラ殺人にあった女子高生が怨霊となって次々に人を呪い殺していく」というものを想像してましたが、見事に外れました。で、“上映時間の短さ”ですが、ぶっちゃけ、この長さで本当によかったです。ていうか、60分のハズなのに120分くらい過ぎてるような錯覚が起きました。もうテンポがのろい事のろい事。そして肝心のストーリですが、いや~ぶっちゃけ、こんなスバラシイ出来をしている作品を見るのは久しぶりです。なんて言うんでしょうか、荒唐無稽という言葉を軽く超越しています。女子高生はまあ良いとして、あの担任の先生の形相はなんなんでしょう?ていうか、先生と対局した時に流れる「♪夕暮れの~TVセットぉ~」っていうあの歌は何なんでしょう?聴いてると思わずため息が出てきました。そんな映画でも一つだけ笑えたシーンがあります。それはラスト。あれは「ロボ・コップ」の劣化コピーなんでしょうかねぇ(笑)さあ、皆さんもこれを期に韓国映画を満喫しましょう。そして韓国ノワールを存分に堪能しましょう。ただし、その際の精神的苦痛の責任を問い詰められても当方は一切負いかねますのであらかじめご了承くださいませ。