1.アクションもストーリーも実にありがちで中途半端。展開の何もかもが予想の範囲で、見ていて退屈。基本的に発想が二十年は古い。セットなどもディテールに対するがんばりは見えるが、それ以上に安っぽさが目につく。あと、私はあまり俳優に対するこだわりはないし、詳しくもないが、はっきり言って、この作品の主役にはまったく魅力を感じなかった。色彩に乏しい地味な世界観に加え、地味な展開に地味な顔立ちの主人公がミスキャスト。あまり潤沢に金がかけられない割に、変にメジャー映画路線を目指したため、返って安っぽさだけが目立ってしまったような印象。もう少し、とんがった部分が欲しい。