2.公開から1年経って、未だに130人しかレビューを書いていない。
こんなクソ映画がヒットした理由は、握手券を求めてアイドルの同じCDを何枚も購入する連中と同じで、ただ単に特定の人間が数多く足を運んだだけに過ぎません。
突っ込みどころ満載なのは、他の低い点数つけたレビュアーに任せますが、一番気になったのは東京に住む人間はこう、田舎に住む人間はこう、先輩お姉さんはこう、そして、お婆さんはこういう人間でなくてはならない、みたいな、なんの捻りもない描き方でした。全員がステレオタイプ。だから登場人物の背景に奥行きが全くないし、感情移入できない。
美形高校男子と女子高生が交互にモノローグを言ったり、同じセリフを交わすと、今の若い人たちや恋愛に疎い中年たちは、つい自分に酔いしれて感情移入するんだと思います。
ところで私が子供の頃、80年代、薬師丸ひろ子と原田知世の角川映画が大ブームになりました。
二人のアイドルはカリスマ性があって、映画の内容も当時は「これが映画なんだ」と思わせるものでした。
それが時が経ち、今見返して見ると、二人のルックスは今のアイドルに比べれば、完全にブサイクだし、彼女たちが歌う主題歌の音程もメチャクチャ外れているし、映画自体もチープなもので誰も見返すことはありません。
でも、見方を変えれば、それがブームなんだと思います。
今はネット社会です。
社会現象といっても今の時代は80年代ほど国民の多くが影響を受けたとは思えません。
この映画は興行成績2位らしいですが、数年後には誰の記憶にも残っていないことでしょう。
ハリウッドがリメイク権を獲ったらしいですが、どんな作品になることやら……。